安倍・小池・森の〝ピンボケ五輪トリオ〟よ、「夢や願望」と「現実」は違うぞ。東京五輪を強行開催して日本を滅ぼしたいのか!
開催中止となったら、どう責任を取るのか! そのことも発言せよ!
「オリンピックを強行開催したら、どうなるか!?」
というシミュレーションぐらい、安倍首相や小池都知事はとうの昔にやり終えているのではないのか。
東日本大震災の日が来るたびに、対策やら教訓やらがさかんに論じられてきたが、オリンピックにはそういう「危機管理」が当てはまらないとでも思っているのか。
東京電力は「超ド級の大津波はない」と首脳陣が決めつけ、その結果、どういうことになった?
「中止という選択肢はない」などと小池都知事は自信ありげにのたもうたし、「東京五輪は開催する」と安倍首相は強調した。
その日を目指して血のにじむような練習を積んできた選手や開催関係者の苦労や努力に報いてやりたい気持ちは、日本国民なら誰にもある。
だが、現実は非情だ。希望や願望を受け容れない状況へと日本や世界は向かっている。
そういう現実を無視して、選手だけでなく、日本国民に希望を持たせるようなデマまがいのことを首相や都知事が繰り返し発言するというのは、問題が多いどころか、危険極まりない。
その根拠を示さずに希望的観測だけでモノをいう手口は、いかがなものか。
彼らは、太平洋戦争時の大本営発表と同じことをやっていることに気づいていないのか。いや、知っててやっているんだろうな。ご自慢の二枚舌だからな。
核を「持たず、作らず、持ち込ませず」という「非核三原則」風にいえば、
「非・新型コロナウィルス三原則」は、菌を
「(国内に)持たず、増やさず、(海外から)持ち込ませず」
ではないのか。
刻々と報道される「想像を絶するイタリアやフランスをはじめとする世界各国の惨状」を知るにつけ、WHOの「終息宣言」など先の先、五輪開催などありえないと思うのが、冷静な判断力ではないのか。
強行、結構。
だが、強行開催して新コロナ禍が今よりひどい状態になったとしたら、安倍晋三よ、小池百合子よ、森喜朗よ、あんたら、どういう責任の取り方をするつもりなのか。
「もし開催されないという事態に立ち至ったなら、私は責任を取ります」
と前置きしてから、「中止はありえない」などと発言せんかい!
早く手を打てば延期ですむが、IOCだけでなく、世界各国の同情的賛同が必要だ。
政治的思惑だけで「決行」などと言い続けていたら、延期ではなく、東京五輪は「まぼろし~ッ」になってしまうのだぞ。
そこのところをよく考えてモノをいえ!
(城島明彦)