2020/03/16

安倍・小池・森の〝ピンボケ五輪トリオ〟よ、「夢や願望」と「現実」は違うぞ。東京五輪を強行開催して日本を滅ぼしたいのか!

開催中止となったら、どう責任を取るのか! そのことも発言せよ!

 

 

 「オリンピックを強行開催したら、どうなるか!?」

 というシミュレーションぐらい、安倍首相や小池都知事はとうの昔にやり終えているのではないのか。

 

 東日本大震災の日が来るたびに、対策やら教訓やらがさかんに論じられてきたが、オリンピックにはそういう「危機管理」が当てはまらないとでも思っているのか。

 東京電力は「超ド級の大津波はない」と首脳陣が決めつけ、その結果、どういうことになった?

 

 「中止という選択肢はない」などと小池都知事は自信ありげにのたもうたし、「東京五輪は開催する」と安倍首相は強調した。

 

 その日を目指して血のにじむような練習を積んできた選手や開催関係者の苦労や努力に報いてやりたい気持ちは、日本国民なら誰にもある。

 

 だが、現実は非情だ。希望や願望を受け容れない状況へと日本や世界は向かっている

 そういう現実を無視して、選手だけでなく、日本国民に希望を持たせるようなデマまがいのことを首相や都知事が繰り返し発言するというのは、問題が多いどころか、危険極まりない

 その根拠を示さずに希望的観測だけでモノをいう手口は、いかがなものか。

 

 彼らは、太平洋戦争時の大本営発表と同じことをやっていることに気づいていないのか。いや、知っててやっているんだろうな。ご自慢の二枚舌だからな。

 

 核を「持たず、作らず、持ち込ませず」という「非核三原則」風にいえば、

 「非・新型コロナウィルス三原則」は、菌を

 「(国内に)持たず、増やさず、(海外から)持ち込ませず」

 ではないのか。

 

 刻々と報道される「想像を絶するイタリアやフランスをはじめとする世界各国の惨状」を知るにつけ、WHOの「終息宣言」など先の先、五輪開催などありえないと思うのが、冷静な判断力ではないのか。

 

 強行、結構。

 だが、強行開催して新コロナ禍が今よりひどい状態になったとしたら、安倍晋三よ、小池百合子よ、森喜朗よ、あんたら、どういう責任の取り方をするつもりなのか。

 

 「もし開催されないという事態に立ち至ったなら、私は責任を取ります」

 と前置きしてから、「中止はありえない」などと発言せんかい!

 

 早く手を打てば延期ですむが、IOCだけでなく、世界各国の同情的賛同が必要だ。

 政治的思惑だけで「決行」などと言い続けていたら、延期ではなく、東京五輪は「まぼろし~ッ」になってしまうのだぞ。

 そこのところをよく考えてモノをいえ!

(城島明彦)

2007/10/30

赤福問題を軽く考えるべきでない

 赤福は店じまいせよとの私の主張に、「Mr.ノー・ネーム」さんから以下の反論があった。

 「期限切れくらいで何? 別に死ぬわけではあるまいし」

 この人は、赤福の社員なのだろうか。

 こういう考え方をする人がいるから、雪印や不二家などの問題が過去に起き、最近では石屋製菓に続いて赤福、そして今度は船場吉兆の問題が起きるのである。

 期限切れになった食品の場合、たとえば牡蠣(かき)のように、目では見えないが、腐敗が進行していて食中毒を起こす危険性だってあるということを考えないといけない。

 すべてのレストラン、すべての食品メーカー、すべての生鮮食料品店が、「別に死ぬわけではあるまいし」と主張して、期限を偽りまくったら、どうなるのか。

 薬の期限をどう考えるのか。副作用が起きる可能性もなくはないのだ。
 
 「死ぬわけではあるまい」
 
 ということで、たとえばレストランで汚れた皿や茶碗を出されたら、食べる方は気分がいいかどうかという問題もある。

 この人の考え方は、非常に危険である。こういう考え方に立つと、

 「輸入牛を国産牛と偽ったところで、死ぬわけではあるまい」

 ということにもなる。

 消費者を騙すということもよくないのである。

 期限切れを日をごまかすということは、企業の良心にもとる行為なのである。

 (城島明彦)