2009/03/27

侍ジャパン ああ珍言・Oh迷句・ウム名言

イチロー、4連発
 ○「気持ちよかったです。ほぼイキかけました」
  ※絶不調ながらもイチロ驀進(一路ばくしん)、ここイチ番で結果を出した!

 ○「僕は持ってますね。いやぁ、神が降りてきたという感じ。日本ではものすごいことになっているんだろうな、と自分のなかで実況してた。またひとつ、壁を越えました」
  ※どんな天才にも壁がある。ましてや凡人には、壁また壁、そしてまた壁。
 
 ○「谷しかなかった。最後に山に登れてよかった」(イチロー) 
  ※「山高ければ谷深し」というが、イチローはその逆をいった! 

 ○「先輩をレスペクトしない、こういう感じが世界一につながった」
  ※前にも祝勝会で、こういうことをいっているが、「年齢を超えた団結力の強さ」をいっている。

内川聖一、2連発
 ○「最後は夢のなかにいるような感じだった。優勝の瞬間、グラウンドに立っていられてうれしかった」
  ※疲れてアゴを出した? 内川の、明るく、ひょうきんなところがいい。

 ○「決勝戦で、まさかこれだけ働けるとはおもっていなかったです。もう、たまらんす!」(内川)
  ※行きも帰りも、アゴあし付き! だが、やるときはやるし、人情の厚い、いい男。名誉の負傷で帰国し、その場にいなかった、村田のユニホームを優勝カップにかぶせてやった。

原辰徳監督
 ○「本当にお前さんたちは、強い侍になった! おめでとう!」(原辰徳)
  ※原ン万丈? ハラハラ、ドキドキの連続で胃が痛かった? 

岩隈久志
 ○「ナイスピッチングです。でも、僕が勝利投手です」
  ※がんばりを顔に出さないところがいい。もう一人の最高殊勲選手だ。

ダルビッシュ有
 ○「投げる前に3振だとわかった。3振した瞬間、わけがわからなくなった」
  ※投げる前に3振とわかるってか? 聞いているこっちも、わけがわからなくなったが、何をいっても許される。ダルビッシュ優。

藤川球児
 ○「勝ててよかった。野球は一人でやるものじゃないですから」
  ※自分の出番をダルビッシュにとって代わられて、辛かったろうが、ぐっとこらえるのが侍。

小沢一郎(小沢民主党党首の続投宣言を報じた「スポーツ報知」の記事)
 ○「イチから涙の出直し。WBC連覇&小沢代表起訴で民主党イチ喜イチ憂」
  ※世界のイチローと政界のイチロー(小沢一郎)。

松坂大輔
 ○「前回と立場がちがった。年下の選手に行動で示していかないといけなかった。普段やらないこともやった。非常にいい経験でした」
  ※優等生的コメントだが、日本人のすごさを世界に見せつけた真の侍。

中島裕之
 ○「バットに当てれば点が入る」
  ※これぞまさしく〝黄金バット〟!

野村克也(楽天監督)
 ○「マー君はもう少し使って欲しかった。パ・リーグのコーチを入れないとダメ」
  ※ぼやき大将の「ぼやき節」はいつまで続く?

落合博満(中日監督)
 ○「よかったんじゃない? おめでとうしかないんじゃないか。ほかに何かある?」
  ※選手を一人も送らなかった中日だけが、一人、カヤの外。セリーグ優勝できなかったら、あんたはクビ。

渡辺恒雄(読売新聞のドン)
 ○「視聴率40%以上、こんなのお化け番組だよ。興行的にいえば、そういうことができたってことは、まあ、11球団、一致団結してよかったなあ。一人も出さん球団もあった」
  ※ナベツネ、中日をツネツネ、チクリ!

星野仙一(北京五輪で4位の監督)
 ○「私が北京で失ったものをキッチリ取り返してくれた」
  ※あんたのおかげで、選手たちは一つになれたっちゅうの! 野心家のあんたには「夕刊フジ」の記事を贈ろう。『星野〝復活〟ほぼ消滅! 『名将』原の世代が到来』『今回のWBC監督候補の一番手に上がった星野仙一氏(62)の権威は完全に失墜。次期巨人監督就任の可能性は消滅した!?

岡田武史(サッカー監督)
 ○「われわれも5回目。あやかりたいね」
  ※日本人全員が、あやかりたい。

「日刊ゲンダイ」
 ○「昇天イチローの品格」
  ※文句つけなきゃ気がすまぬ〝日韓〟ちがいの〝日刊ぼやき新聞〟。

「USAトゥデー」
 ○「日いずる国がまたも野球の世界で頂点に立った」
  ※「日没する国」となっている今の日本に一筋の光明を当てたのが、侍ジャパン。

「AP通信」
 ○「不完全な大会の完全なるエンディング」
  ※不完全燃焼のアメリカ人観客の完全なるブーイング? 負けても負けてもアメリカが生き返る〝ゾンビ方式〟を採用し、「仕組まれた完全大会」になるはずだったが、それでもアウトだったアメリカ。

(城島明彦)

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2009/03/26

重箱の隅(すみ)をつつくの、大好き! この数字、全部当てた人は〝WBC博士〟

 ★8万4000……侍ジャパン連覇を報じた「スポーツ報知」の号外の発行部数(東京・大阪・北海道)。
  ※号外希望者は、返信用切手(100円)を同封して、3月30日必着で申し込む。〒108-8485 報知新聞社販売局「侍JAPAN連覇号外」係。(郵便振替も可。問い合わせ先(TEL) 03-5479-1905。

 ★5万4846……日韓決勝戦を観るためにロスのドジャースタジアムに詰めかけた観衆数。WBC史上最多。アジア系が9割。

 ★8504円41銭……V2を達成した日本選手が金メダルを授与された午後2時50分につけた日経平均株価で、この日の最高値。

 ★310万ドル(約3億円)……侍ジャパンの獲得賞金の額。(為替レートは、1ドル=98円として計算)
 内訳は、優勝賞金270万ドル(約2億6500万円)プラス第2ラウンド1位通過賞金40万ドル(約3600万円)。賞金の半分は、規定により野球新興(アマチュア団体への支援など)のために使われる。本大会の賞金総額は、1400万ドル(約1370億円)。
 半額の約1億5000万円を監督・コーチら首脳陣7人、選手29人の計36人で均等に分配すると、1人あたり約4万3056ドル(約420万円)。
 これ以外に、日本プロ野球組織からの出場料(選手200万円、首脳陣に150万円)が加わるが、前回は優勝後に倍額となったという先例があるので、選手1人は、少なくても800万円以上をゲットする計算になる。

 ★1・35……岩隈のWBCでの防御率。4試合(1勝1敗)で20回投げたのは、WBCに出場した投手のなかで岩隈だけ。優勝決定戦で7回2/3を投げたのもWBC新記録。
 
 ★45・6%……日韓決勝戦9回裏、ダルビッシュが同点打をくらった午後2時03分の瞬間視聴率(関東地区。ビデオリサーチ調べ)。
 延長10回表にイチローが中前安打を放ち、勝ち越したときは39・9。同裏の韓国の攻撃でダルビッシュが最後の打者を3振に打ち取り、日本が勝った瞬間の視聴率は39・0%。
 視聴率としては、20日の2次ラウンド1位決定戦「日韓戦」が40・1%でわずかに上回ったが、こちらは祭日。
 準決勝の日米戦の平均視聴率は28・7%。
   (関東地区)テレビ視聴率比較(時間は、試合開始時間)
   1位……3月20日(祝)の「日韓戦」(TBS9:00~)  40・1%
   2位……3月7日(土)の「日韓戦」(テレ朝17:08~) 37・8%
   3位……3月24日(火)の「日韓戦」(TBS10:38~)  36・4%
   4位……3月9日(月)の「日米戦」(テレ朝18:39~) 33・6%
   5位……3月23日(月)の「日米戦」(TBS9:00~)   28・7%
 最低でも視聴率20・2%(3月19日(木)の日キューバ戦・TBS)だが、3月23日(月)の準決勝「日米戦」のアメリカのロスでの視聴率はわずか2・1%とか。
 東京ラウンドを主催した読売新聞の〝ドン〟ナベツネこと渡辺恒雄会長は、同グループの日テレが「放映料が高額なので損する」という理由で中継しなかったことにいたくご立腹、「テレ朝もTBSも、損するのはわかっていてやり、(高視聴率で)人気を博した」と、こきおろした。
 当の日テレはといえば、「真相報道 バンキシャ!」の〝偽相報道〟(虚偽証言を報道)が発覚し、社長が辞任する騒ぎに――。

 ★64・3%……1位になった3月20日(祭日)の第2ラウンド「日韓戦」の番組占拠率(同時間帯に、どの局を観ていたかを示す比率。関東地区)。中継したTBSテレビはウハウハ。

 ★550億円……関西大の宮本勝浩教授が試算した日本でのWBCの経済波及効果。NHK大河ドラマ「篤姫」が舞台となった鹿児島にもたらした効果の倍以上。

 ★3990円……スポーツ用品メーカー「ミズノ」が5月半ばから売り出す「優勝記念Tシャツ」「侍ジャパンの優勝までの試合結果をプリントしたもの」の価格。ミズノは、侍ジャパンにユニフォームを提供。野球帽は、2940円。

 ★約640人……シネコン「新宿バルト9」のスクリーンで日韓決勝戦の中継を観た観客数。「ビックカメラ有楽町駅前本店」での観戦客数は、約1000人だとか。

 ★24か国……次(4年後の2013年)の大会では、参加国が現行の16か国から50%増の24か国に拡大される模様。

 ★50:16……侍ジャパンが3月5日の1次ラウンド初戦から3月24日の決勝トーナメントでの日韓戦までに入れた総得点が50点。16点は、おなじく総失点。

 ★3割6分4厘……中島が記録した侍ジャパン選手のなかの最高打率(22打数8安打)。中島は、渡米直後に風邪で発熱し、全試合に出られず、打数こそ少ないが、打点6は青木に次ぐチームナンバー・ツー(村田も6打点)。

(城島明彦)

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2009/03/25

「WBCを制した侍ジャパン」を報じたスポーツ紙の「一面、大見出し」比較

 政治不信、大不況、多発する凶悪犯罪……いいことがちっともなく、誇りと自信を失いかけていた日本と日本人のたまりにたまった憂(う)さと鬱憤(うっぷん)を一気に吹き飛ばしてくれた侍ジャパン。

 ちょっと時間ができたので、外出し、彼らの優勝を報じた今朝のスポーツ紙をコンビニで買ってきた。

 想像通りといおうか、似たり寄ったりの各紙の大見出しは、こうなっていた。(順不同)

 ●東京中日スポーツ
 「イチロー 神降りた」
 (写真)優勝カップを手にするイチロー(とその他の選手)

 ●スポニチ
 「世界イチ連覇!!」
 (写真)優勝カップを手にするイチロー(とその他の選手)

 ●日刊スポーツ(1面と最終面にまたがる記事と写真)
 「V2イチローが決めた」
 (写真)金メダルを首にかけた選手たち(中心にイチロー)

 ●スポーツ報知(1面から最終面にこぼれる記事と写真)
 「イチ連覇」(最終面は、原の胴上げ写真と「『神が降りてきた』イチ打」の見出し))

 ●サンスポ
 「世界イチ 興奮『イキかけた』」
 (写真)優勝カップを手にするイチロー(と他の選手たち)。

 ●デイリー
 「神のイチ撃 侍連覇」
 (写真)優勝カップを手にするイチロー(と他の選手たち)。

 (以下は、おまけ)

 ●夕刊フジ(AB統合版)
 「歴史刻んだ侍」
 (写真)会見のひな壇で笑顔を見せる原、イチロー、松坂(向かって左から順に)
 
 ●日刊ゲンダイ(AB統合版)最終面
 「日本連覇で『プロ野球』と『メジャーリーグ』に大激震」

 ●スポーツ報知 特別号(スポーツ紙は一部120~130円だが、これのみ200円)
 「WBC世界一采配で 原巨人日本一へ」
 (写真)東京ドームで手を振る小笠原。

(城島明彦)

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2009/03/24

イチローをなめたらイカンぜよ! 韓国の超強気の作戦で、侍ジャパンは世界一になれた!

 本来なら侍ジャパン楽勝の試合だったが、走者を置いて適時打が出ず、9回表の攻撃を終えた時点で、12安打を放ちながら、3対2の1点差。

 粘る韓国は、9回から登板のダルビッシュの制球難につけいって、2つの4球を足がかりに、2アウトから執念でヒットで1点を奪取。3対3.とし、延長戦に。

 10回表、侍ジャパンは、先頭打者内川、岩村が連続ヒットで出塁して0アウト1・3塁と絶好のチャンス。
 たが、片岡の代打川崎はショートフライで、走者を返せず、1アウトとなって、イチローが打席に立った。

 このとき、サインかノーサインかわからないが、岩村が2盗し、成功。1塁ベースが空いてしまった。
 今日の勝敗を分けたのは、このときの韓国の超強気の采配。
 一塁が空いているにもかかわらず、当たりが出てきたイチローを歩かさずに、勝負に出たのである。

 イチローは、2ストライクを取られたが、ファールで粘って、センター前ヒット。2走者が返って、決定的とも思える2点が入った。

 10回裏の韓国は、先頭打者が4球で出塁したが、9回裏に全力を使い果たしており、もはや、それまで。侍ジャパンが5対3で韓国を退け、世界一の座についたのだが、監督が原だけに、最後の最後までハラハラさせた。

 この試合で、15安打も放ちながら、わずか5安打の韓国にぶざまに負けでもしていたら、それこそ原は「ハラ斬り」(切腹)ものだったが、かろうじて韓国を突き放した。終わりよければすべてよし、である。

 韓国チームは、WBCの全試合を通じて少ない得点しかあげられなかったが、勝ちあがってきたのは賞賛に値する。

 監督としての原辰徳のリーダーシップは、素晴らしいものがあった。
 彼は極めて控えめで、決して目立つことをせず、相手チームや審判たちを刺激しないようにしていた。なかなかできることではない。

 テレビ観戦していても、各選手が一丸となっている姿が感じられたが、それは、原の総帥力(そうすいりょく)であり、イチローの統率力であり、無念のケガで戦線離脱を余儀なくされた村田の見えない力でもあった。
 
 韓国選手がマウンドに韓国旗を立てなかったら、侍ジャパンは負けていたかもしれない。そのあたりの読みが韓国選手は浅かった。屈辱感ほどモチベーションを刺激するものはない。

 侍ジャパンが示した必勝術は、「野球は、点をやらなければ勝てる」ということだった。

 歴史に「if」はないが、「もし、星野が監督だったら、どうなっていたのか」と思わざるを得ない。
 原の力量が際立てば際立つほど、「星野仙一の北京五輪でのあの采配はなんだったのか?」という思いが強くなるのは、私だけだろうか。

 侍ジャパンの選手たちよ、睡眠不足にさせてくれて、ありがとう。

(城島明彦)

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因果はめぐるか? 20年前の事件とWBCの韓国旗事件……頂点を極めるのは、日韓どちらか?!

 韓国が日本を破って2勝し、同国の選手が小さな太極旗をマウンドに立てるのを見たとき、私の頭のスクリーンに、ちょうど20年前のある出来事が二重写しになってよみがえった。

 ――1989年10月24日。その日、東京ドームで、日本シリーズの第3戦が行なわれた。
 戦ったのは、藤田監督率いるセリーグの覇者巨人と仰木監督率いるパリーグの覇者近鉄。

 巨人は、84勝44敗、勝率6割5分6厘で2位広島に9ゲームの大差をつけてのセリーグ優勝。
 対する近鉄は、71勝54敗で、5割6分8厘で、2位オリックスとはゲーム差ゼロ、勝ち数では1つ負けていたのに、勝率でわずか1厘上まわっていただけ。3位の西武とも0.5ゲーム差という、きわどいパリーグ優勝。
 
 近鉄は、接戦を制したことがよかったのか、藤井寺球場での初戦を4-3、第2戦を6-3で巨人を下し、東京ドームでの第3戦に臨んでいた。
 
 巨人は、近鉄の先発加藤哲郎が7回1/3を投げ、村田、吉井とつないで、巨人打線を3-0で完封、王手をかけた。巨人は先発宮本以下、水野、槙原、吉田、斎藤と5人もの投手をつぎ込んでの敗戦だった。

 試合後、3連勝の立役者となった勝利投手の加藤は、インタビューを受けて、自信たっぷりに、こういい放った。

 「巨人はロッテより弱い!」

 その年のロッテと首位近鉄の差は、実に21.5ゲーム。パリーグのお荷物球団であった。

 そういうチームと一緒にされた巨人の選手は、激しい屈辱感を覚え、怒り心頭に発した。そして巨人は、第4戦以後、4連勝して奇跡の大逆転で日本シリーズを制したのだ。

 第5戦で巨人の4番打者だった原辰徳は、怒りの満塁ホームランを放ち、最終戦となった第7戦では、駒田が加藤からホームランをかっ飛ばし、ベースを回るとき、加藤に「このバカが」と呟いた。

 2009年の日韓最終戦は、奇しくも、今から20年前の因縁の日本シリーズ第3戦が行われた日と同じ「24日」に戦われる。
 しかも、その日本軍を率いるのは、当時の巨人の4番打者だった原辰徳であり、その実況中継(TBSテレビ系列)の解説者は槙原である。これは、単なる偶然ではないように思えるのだが……。

 とすれば、日韓戦の第5戦を制して世界の覇者となるのは、おのずと決まっている。

 あと5時間で、その試合が始まる。

(城島明彦)

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2009/03/23

侍ジャパン軍、WBC米軍を9対4の大差で撃破し、韓国と決戦へ!(日米戦の詳細)

 2009年3月23日、午前9時。WBC対米軍戦の火ぶたは、切って落とされた。

 ゲーム開始早々、悪夢が襲った。先発の松坂が先頭打者ロバーツにホームランをかっ飛ばされ、嫌な思いが頭を駆け抜けたが、松坂は初回を1点で切り抜けた。

 侍ジャパン軍は、2回裏に、先頭打者稲葉が4球で出塁、次打者小笠原がヒット&ランを決め、1・3塁。福留は浅いレフトフライで3塁走者の小笠原はホームをつけなかったが、続く城島がキッチリとライトに犠牲フライを打ち上げ、1対1の同点にした。

 しかし、米軍は3回表に2アウトからロリンズがヒットで出塁すると、2盗を決め、次打者ライトがヒットを放って加点して、また1点リードされてしまった。

 その裏の侍たちは、先頭打者の初スタメン川崎〝大応援団長〟が、いきなりバントしするという奇襲戦法に出た。これは失敗だったが、心意気やよし。これぞまさに日本の野球だ。
 川崎は塁に出られなかったが、次打者イチローの3塁ゴロを〝ニューヨーク・ヤンキースの貴公子〟ジータが一塁へ悪送球し、イチローは2塁へ進塁。同点のチャンスだったが、中島、青木と凡退して、この回は0点。

 4回表の米軍の攻撃を松坂がを3者凡退で退けて迎えた4回裏、侍ニッポン軍の打棒が大爆発した!
 中島、小笠原の連続ヒットでランナー1・2塁。福留は送りバント失敗後、ヒッティングに転じ、敵失を誘って走者を進め、城島がまた犠打を放って小笠原がタッチアップからホームイン。
 続く岩村は、それまでのうっぷんを晴らすかのような大3塁打でさらに加点。次の川崎は、イチローそっくりの打ち方でチョンと当てるヒットで出塁。イチローが3塁ゴロで倒れた後、中島が右中間にドカンと2塁打を放って、この回一挙に5点。まさに、怒涛の攻撃であった。

 6対2と侍ジャパン軍が大きくリードしたまま、5回、6回、7回と両軍ゼロを重ねた。
 この間、侍ジャパンは、松坂(98球)⇒杉内⇒田中とつないでいた。

 このまま逃げ切るかもしれないと思えたが、8回表に米軍が吼(ほ)えた。
 この回から登板した馬原は、先頭打者を打ち取るが、どことなく力みがあり、そこにつけ入った米軍が怪力で襲いかかって、2塁打(ブラウン)、4球(マッキャン)と走者をため、次打者デローサが3塁線を抜くヒットを放った。これを青木がファンブルし、その間に2者生還して6対4.。打者は3塁をおとしいれた。
 一発出れば、あっという間に同点。しかし馬原はかろうじて後続を断ち、6対4で8回裏の侍軍の攻撃に移る。

 先頭打者の福留が4球で出塁し、ピンチランナーに俊足の片岡。打席に立った城島は、ベンチの指示通りに送りバントをし、1アウト2塁。次打者岩村の2塁ゴロで、片岡は3塁へ進塁。そして〝ムードメーカー〟川崎が、またしても、イチローのお株を奪う打ち方で、内安打し、おまけに2盗も決める大活躍で、一気に押せ押せムードに。
 ここで、今回〝絶不調〟で、この日もゴロしか打てなかったイチローの出番。だがイチローは、ここ3試合、〝低血圧型・超スロースターター〟で、体が目覚めるのは終盤戦。

 この日もそうだった。大リーグの記録ホルダーとしてのサムライの意地が爆発した、低すぎるクソボールをマジック打法でライト前にはじき返し、8点目を叩きだしたのである。
 続く中島は、右中間に2塁打を放ち、イチローが快速を飛ばしてホームを踏み、取られた2点に利息を1点つけて3点として、侍ジャパン軍は、8回裏の攻撃を終えた。
 この時点で勝負あり!

 最後は、藤川ではなく、ダルビッシュまで投入して慎重を期した。
 ダルビッシュは、9回表の先頭打者ジータをショートゴロに封じた後、この日大当たりのロリンズにライト前ヒットを1本打たれはしたが、その後は2者連続三振に仕留めて、はい、それまでよ!

 終わってみれば、9対4で、侍ジャパン、余裕の大勝利!
 故障者続出の米軍は9安打を放ってはいるが、散発で長打は少なく、対する侍軍は安打数10本と数字的には1本上まわっているだけだが、得点に結びつく安打・長打が多く、しかも小技あり、強襲あり、強攻による大技ありで、米軍を撃沈させた。
 
 米連合軍を率いる監督は、かつて巨人でプレーしたことがあるジョンソン。
 彼は、韓国、日本の強さを目の当たりにしたことで、日本式の細かい野球を意識しすぎるあまり、アメリカ野球本来のダイナミックさを忘れ、小さな野球をしてしまった。
 つまり、細かい野球同士の対決となれば、元祖日本のほうが強いに決まっている。それが、アメリカが勝てなかった大きな原因ではないか。負傷者がいっぱい出たということもある。

 明日は、いよいよ韓国との最後の戦い。この勢いで、韓国を大差で撃破だ!

(城島明彦)

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2009/03/22

いたましや村田修一、全治6週間とは!

 日本の意地ががかかったWBC日韓戦で太ももを痛め、戦線離脱した横浜ベイスターズの村田修一は、全治6週間というではないか。

 開幕に間に合わないどころか、4月、5月を棒に振ることになる。なんとも、いたましい話である。

 急遽(きゅうきょ)、彼の代役ととなった広島の栗原にがんばってもらうしかない。

 韓国は強い! 今朝(3月22日)のベネズエラVS韓国戦は、10対2の大差で勝っての決勝進出。憎たらしいほど強い。

 だが、ベネズエラもだらしがない。大リーガーがそろっていて、草野球よりひどい凡ミスを次々とやらかしては、勝てっこない。

 「アメリカと比べると、ベネズエラの方が組しやすし」
 というのが戦前の下馬評だったが、まさにその通りの展開になった。

 「決勝では、できればベネズエラと当たりたかった」
 というのが侍ジャパンのホンネだろうが、(どうしても世界一をめざすというのであれば)戦略的にわざと韓国戦で3敗してしまえばよかったのだが、そうできなかったところに問題がある。

 日本が日韓戦を2勝1敗とリードしていれば、(批判はあるかもしれないが)4戦目に「わざと負けるという作戦」はありえた。

 しかし、1勝2敗となり、しかも、眼前でマウンドに韓国旗まで立てられては、4戦目をわざと落とす可能性はゼロになった。

 かくて、すべては明日のアメリカ戦にかかってきた。

 今日勝った韓国は、日本が勝ちあがってくるよりも、アメリカが勝ってくれることを祈っているだろう。韓国は、日本の投手から大量点を奪えていないからだ。

 韓国との最終決戦にたどり着く前に、アメリカが立ちはだかっている。

 太平洋戦争での真珠湾奇襲はまずかったが、平和なスポーツでの日米決戦なら、誰も文句はいわない。
 奇襲、大いに結構! どんどんやるべし。

 侍ジャパンの選手たちよ、〝井伊直弼(いいなおすけ)の呪い〟で負傷した(?)村田修一の無念の思いを全身で受け止めて、まずは〝大リーガー・オン・パレード〟のアメリカを撃破せよ!

(城島明彦) 

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2009/03/21

WBC村田修一のケガは、〝横浜開港150周年の呪い〟?!

 村田修一(横浜ベイスターズ)が太ももの肉離れで戦線離脱を余儀なくされたのは、3月20日のWBC日韓第4戦であった。⇒(東洋の)不吉な数字「4」

 村田の誕生日は、1980年12月28日
 12月28日⇒1+2+2+8=13 (西洋の)不吉な数字「13」(アメリカでケガをした)

 ケガをしなければ、村田が出られたであろう近未来のスケジュールは、こうなっていた。

   23日……WBC準決勝「日米対決」
   24日……WBC決勝
   25番……村田の背番号
 
 この数字の順番が気になる。

 「侍ジャパン」というネーミングは、とても新鮮で、今回のWBC人気を盛り上げた大きな要因の一つだが、実は過去に「侍ニッポン」という題名の小説・歌・映画があった。

 「侍ニッポン」という歌が大ヒットしたのは、5・15事件の前年の昭和6年(1931年)。
 1931年⇒1+9+3+1=末尾が「4」 
 「侍ニッポン」は最初は小説として書かれたが、ベストセラーとなったため、即映画化され、同名の主題歌も大ヒットしたのである。

 小説「侍ニッポン」の作者は郡司次郎正(ぐんじ・じろまさ)で、幕末の「桜田門外の変」で暗殺される大老井伊直弼(いいなおすけ)のご落胤(らくいん)という設定の新納鶴千代が主人公。(新納は小説では「にいの」と読むが、西條八十(やそ)作詞の歌詞では「しんのう」となった)

 井伊直弼が暗殺されたのは、安政7年3月3日。(7+3+3=13.)

 安政という日本の年号を西洋の13という数字と結びつけるのはおかしいと思うかもしれないが、この数字には、和と洋が絡んでいる。
 これは旧暦(きゅうれき)で、今の暦(こよみ)では3月24日なのである。つまり、この日はWBCの決勝当日。村田は、出場できないということを暗示してはいないか?

 和と洋の不吉な数字が奇妙に絡む意味は、なぜ井伊直弼が暗殺されたかということと密接な関係がある。

 井伊直弼は、孝明天皇の勅許(ちょっきょ)なしに独断で米英仏露蘭の5カ国と「不平等条約」を結び、開国・開港したが、その暴挙に尊皇攘夷派が異を唱えると、井伊直弼は、問答無用とばかりに、彼らのリーダーたち(坂本竜馬たちの先生である吉田松陰ら)を処刑したのである。この事件を「安政の大獄」という。
 
 怒った尊皇攘夷派の急先鋒である水戸浪士たち17名プラス薩摩浪士1名が、登城途中の井伊直弼を桜田門外に襲撃し、殺害した。これが世にいう「桜田門外の変」である。

 今年は横浜開港150周年で、村田修一は、その横浜のシンボルの一つである横浜ベイスターズ球団の選手会長に今シーズンから就任している。

 「〝井伊直弼の呪い〟なんかない。単なる偶然の一致だ。こじつけだ」
  と一笑にふすには、あまりにも偶然の一致が多すぎるのではないか?

 蛇足……今年の夏は、横浜を舞台にした面白い怪奇小説『横濱幻想奇譚(きたん)』(仮題)を出す予定なので、本が出たら買ってね。(既刊の『怪奇がたり』『恐怖がたり42夜』(いずれも扶桑社文庫)も、よろしく)

(城島明彦)

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村田修一(横浜ベイスターズ)、〝名誉の負傷〟で戦線離脱。これがあるから、落合は中日の選手をWBCに送らなかった

 宿命の対決日韓戦の第4戦、村田修一は、2回表のヒットに続いて、4回表にもヒットを放ち、1塁ベースを踏んだが、その直後に太ももに肉離れが起きて、無念の戦線離脱。そのまま病院送りとなった。

 「村田選手は重傷」と原監督がコメントするのを聞いて、選手を送るのを拒否した中日の落合は、きっと心のなかで、「いわんこっちゃない」と呟いたに違いない。

 ペナントレースの開幕を直前に控えたこの時期の肉離れは、彼だけでなく、横浜ベイスターズにとっても「悪夢」。しかも彼は、今年から選手会長。そういうキーマンのケガは、チームの勝敗を大きく左右することになる。

 お国のために働き、大きな手柄をたてたが、戦場で負傷し、チームのためには働けなくなってしまったことは、複雑である。

 村田は、WBCに7試合出場して25打数8安打、ホームラン2本、打点7。打率3割2分0厘という絶好調といってもよい好成績だったから、ロスでのアメリカとの準決勝、そしてその先の優勝決定戦(決勝)での活躍が期待されていた矢先の出来事であった。

 彼は、北京五輪でも、風邪で調子が悪かったのに、監督の星野は休養を取らせず、酷使し続け、その結果、出場選手中、下から4番目というひどい打撃成績で終わってしまった。

 こういう無茶で露骨な選出つぶしを見て、落合博満は、「うちの大事な選手をWBCでつぶされてはかなわん」と思ったのだ。こういう点でも、星野仙一が犯した罪は重い。無茶な指令を発して兵士を無駄死にさせた指揮官は、太平洋戦争中の日本軍にはたくさんいた。

 村田には、内心、北京五輪での屈辱を晴らそうという秘めたる闘志があったに違いない。

 私は熱狂的な中日ファンだが、「村田はよくがんばった。一日も早く復帰できることを祈る」と声をかけてやりたい。

 選手にケガはつきものとはいえ、また不可抗力であるとはいえ、原には、〝親御(おやご)さん〟(各チームの監督)から〝よそ様の大切なお子さん〟(各選手)を預かった責任がある。原の心情が知りたい。

 蛇足になるが、彼の心境を、「侍ニッポン」の替え歌で。

  敵を討つのが 侍ならば
  ロスへの未練が なぜ斬れぬ
  伸びたあごひげ さびしく撫でて
  村田修一 苦笑い

 ※1931年(昭和6年)に大ヒットした「侍ニッポン」(西條八十作詞)の元歌(1番の歌詞)
  人を斬るのが 侍ならば
  恋の未練が なぜ斬れぬ
  伸びた月代(さかやき) さびしく撫でて
  新納鶴千代(しんのう・つるちよ) 苦笑(にがわら)い

  (月代とは、侍の頭の中央部の剃った個所のこと)

  「村田修一のケガは、実はある人物の呪いではないか」と、私はひそかに思っている。その話は次回。

(城島明彦)

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2009/03/20

WBC侍ジャパン15安打で、韓国を6-2で撃破し準決勝(対アメリカ)へ。それでこそ、ニッポン男児!

 今日もまた、仕事そっちのけで、WBCのテレビ中継を観てしまった。
 
 前回の日韓戦のテレビ中継は、昼日中にもかかわらず、20%を超える高視聴率だったとか。韓国戦への日本人の関心の高さがうかがい知れる。

 さて、その侍ジャパンであるが、準決勝進出を昨日のキューバ戦の勝利ですでに確定させてはいるが、韓国との4度目の対決となる本日の試合は、「負けたら、国の恥」といわれること必定(ひつじょう)。

 プレッシャーのかかった侍ジャパンは、先発の内海が初回裏に韓国に1点を先取され、「やばい」と思わせたが、踏みとどまって一点どまり。

 それが功を奏し、2回表の攻撃で、内川が豪快なホームランを放ってまず同点。次打者の村田のヒットと敵のエラー絡みの、いつもと違う展開で2対1と逆転。

 回は進んで、7回裏。
 投手は、村田-小松とつないで田中将大。2打者を3振に取り、根性を見せた田中だったが、若さが出て、ドカンと一発かまされ、たちまち2-2.。

 しかし、田中の後を受けた小松が快投して追加点を許さず、その裏、青木のバントヒットに始まり、韓国投手をうまく攻略して3点を奪取して5-3。
 このあたりで、なんとなく、勝利の予感。

 抑えに涌井までひっぱり出す慎重さで、さらに馬原、藤川とつないで、最小点の2点に抑えきった。

 ところで、イチローだが、前日13打席目にヒットを放った次に打席で3塁打をかっ飛ばしはしたものの、本調子とはいえず、この日も最終回のヒット1本のみで、5打数1安打。

 侍ジャパンはヒット数こそ15安打だが、打棒爆発という感じにはほど遠い。

 しかし、ぜいたくはいえない。韓国と2勝2敗のイーブンに持ち込み、4強に残ったのだから。

 試合が終わって、ふとカレンダーを見ると、春分の日。今日は祝日であった。物書きには、祝日も祭日もないが、今日は楽しく仕事ができそうだ。

 それにしても、この前の「マウンドに韓国旗」の試合中継のテレビ視聴率を、関東。中京・関西の3地区で比較すると、冬はもう終わりだが、冬型の気圧配置と同じ「西高東低」。

 一番低かった地区が、どこだったかはいうまでもない。
 一人も選手を送っていない中日のファンがほとんどを占める中京地区だったんだよ、落合博満どの!

(城島明彦)

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WBC4度目の日韓戦の先発は巨人の内海だが、大丈夫なのか?

 内海の防御率は、2004年以降、5.14、5..04、2.78、3.02と来て、昨シーズンは2.73.。

 ということは、松坂や岩隈のように完封を期待するのは難しく、打線が3点以上取ってやらないと勝てないという計算になる。立ち上がりが、すべてだ。

 日韓戦の第2戦目のように打棒爆発といくかどうか。午前10時の試合開始を前に不安がよぎる。

 報道を見る限りでは、侍ジャパンの選手の面々は、韓国選手がマウンドに立てた韓国旗を見て屈辱感と怒りを感じているようだ。
 
 それにしても、WBCは異様なほどの盛り上がりを見せ、〝付和雷同(ふわらいどう)型のにわかファン〟まで現れる始末。

 オフィス街や繁華街にある電気店の前は、黒山の人だかりとまではいかないが、何人もの通行人が足を止めてテレビの中継画面を見つめている。中心は、少年時代に草野球に熱くなったオヤジたちだが、野球のことなどろくに知りもしない妙なおばさんまで混じっているのが、不思議である。

 こういう連中は、「ヨン様」に群がるのと同じ感覚で、〝ハンサムボーイ〟岩隈をうっとりと眺め、〝クールガイ〟イチローに熱い声援を送っている。

 各テレビ局が、芸能番組のような感覚で長時間を割いてWBCを取り上げている影響もあるのだろうが、どこか違うのじゃないか?

 その連中が、ペナントレースが始まったとき、果たしてテレビの野球中継を見るようになるかどうか、そのあたりが興味を引く。

 国別対抗となると、どの国もつい熱くなってしまうのだろうが、戦争で殺しあうのではないから、まあ、いいか。
 
 あと45分もすれば、日韓戦のプレイボールだ。今日は、勝てよ! 

(城島明彦)

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2009/03/19

(WBC)侍ジャパンは、〝ゾンビ・ルール〟のおかげでまたキューバに勝ったが、「春眠暁を覚えず打線」で韓国に雪辱できるのか?!

 今日は仕事の打ち合わせがあって出かけたため、対キューバ戦のテレビ中継は3回表の日本の攻撃が終わった段階で見られなくなった。

 出版社の会議室での打ち合わせが休憩になり、コーヒーブレークになったとき、別室に行った編集者が「日本が勝ってる!」と大きな声でいったので、会議室のテレビをつけたら、9回表で4対0。打席にイチローが立っていた。
 「イチローは、その前の打席で13打席目にヒットを放った」とアナウンサーがいっていたが、アップで映し出される彼の顔は、苦渋に満ちているように見え、テレビ観戦しているこちらも辛かった。

 (彼は、侍ジャパンをこれまでずっと引っぱってきた。その疲れが出ているのか)
 と思って見ていると、センターオーバーの3塁打をかっ飛ばした。

 しかし、2打席連続ヒットではあるが、まだ本物かどうかはわからない。

 侍ジャパンの勝利は、投手力のおかげだ。侍ジャパンの投手は、どの相手チームに最少得点しか与えていない。前日のダルビッシュも、初回に〝血迷って〟3点を奪取されたが、その後は失点しなかった。ペナントレースなら、「あとは打線の援護を待つだけ」とテレビ中継のアナウンサーが常套句(じょうとうく)を口にするところだ。

 しかし、打線は湿りっぱなし。日本刀に替えて侍ジャパンの打者が構えるバットは、空音(くうおん)を響かすばかり。これが、韓国に2度も苦杯を舐めさせられた主原因である。

 この日は、8安打で効率よく5点もあげたが、キューバも5安打。しかしキューバ打線は、前日の対韓国戦の日本同様、点に結びつかない非効率的なヒットだった。

 キューバ戦のこの日の投手は、先発の岩隈(6回)、リリーフが杉内(3回)。二人で完封したのは立派。

 さて、〝カリブの海賊パワー〟キューバにこそ2戦連続して勝ちはしたが、韓国に対しては、3度目の正直とはいかず、グラウンドに韓国旗まで立てられるという〝世紀の屈辱感〟を味わった侍ジャパンよ、もう後がない。

 韓国戦は4度目になるのだから、勝って当たり前。

 4度も挑戦できるのは、「ダブルエリミネーション」とかいう〝ゾンビ・ルール〟のおかげだぞ。

 ゾンビ映画の本家アメリカのチームは、負けても負けてもジ・エンドにならずに、また生き返ってくる。日本はそこまで行ってはいないが、対韓国戦に限っては、似たような印象だ。

 したがって、ただ勝つだけではダメだ。韓国民や韓国チームの選手が、なにもいえないような勝ち方をしないといけない。キムチ韓国に、梅干ジャパンの底力(そこぢから)を見せてくれ!

(城島明彦)

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2009/03/18

WBCのグラウンドに韓国旗! そこまでされて優勝できなかったら腹を切れよ、侍ジャパン!

 WBCの対韓国戦(準決勝)テレビ中継が始まりそうになると、落ち着かなくなり、AM11時50分からテレビの前へ。

 「勝てよ」と願いつつ、試合が始まると、あろうことか、いきなりダルビッシュがスリーボール。なんじゃい、これは、と悪い予感がしたと思ったら、案の定(じょう)、ワン・スリーからヒットを打たれ、その後、2盗を決められた。
 「ダルビッシュだけに体でもダルいのか」と、おやじギャグをかましてはみたが、そのあとも制球定まらず、あっという間に3点献上。

 「えらいことになったなあ」とボヤいていると、何と、2回以後は見違えるように立ち直って、バッタバッタと7三振を奪う好投をみせるではないか。初回の乱調、あれは、なんだったの?

 初回の3失点には、また岩村が絡んでいた。ブレーキ男岩村は、9回2アウトで打席に立ち、見逃し3振。守備では2度にわたる拙守で初回に韓国チームに点を与えた。ツキに見放された岩村は、9回アウトで最終打席に立ち、見逃し3振。これまでもさんざん足を引っぱってきた疫病神は、さげなくては!
 
 
 侍ジャパンで一番当たっている城島が、これまた、あろうことか、審判の感情を逆なでして退場とは!? こんなの、あり?

  
 チャンスで打てず、走者は出ても塁を進められない。イチローも大ブレーキ。小笠原も、大ファールが目立つだけ。どの選手も、肝心なところで根性を見せられなかった。

 投手も、生気を欠いた。中継ぎのアンダースロー(サブマリン投法)渡辺など最悪。根性までサブマリン(水面下に撃沈)か、4球連発で押し出し。なんじゃい、これは? 山田(投手コーチ)は何を考えているのか。

 侍の名が泣く、なんとも〝おぞましい試合〟だった。

 終わってみれば、4対1で完敗。侍ジャパンは、拙攻に次ぐ拙攻、安打数では韓国を上回る7本という結果ではあるが、散発の7安打では、どうしようもない。

 ゲームセットになったとき、韓国選手がピーチャーズ・マウンドにちいさな韓国旗を立てた。
A級戦犯がゴロゴロ出た、この日の侍ジャパンのナインは、どんな思いでそれを見た?

 これだけの恥辱はないぞ!

 敗者復活戦でキューバ戦に勝って、決勝に出、韓国を完膚(かんぷ)なきまでに叩きのめせ。それができてこそ、真の侍だ。
 
(城島明彦)

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2009/03/15

WBC第2ラウンド初戦「キューバ戦」とカーネル・サンダースの呪い

 WBCの第2ラウンドの「侍ジャパン」の初戦は、日本時間の3月16日早朝から試合が始まる。

 対戦相手のキューバチームは、赤いユニフォームから「カリブの赤い稲妻」と呼ばれているそうだが、アメリカ同様、国技で、しかも野球大学のようなところまであって選手を育成しているというから驚く。

 赤い稲妻から「雷」の英語サンダーが浮かび、そこから、この時期にタイミングよく道頓堀川から発見された〝カーネルの呪い〟の「カーネル・サンダース」(ケンタッキー・フライドチキンの創業者)を連想してしまった。

(もしかすると、〝カリブの赤い稲妻の呪い〟が、しかも「サンダース」と名前の末尾には複数形であるかのようなSまでくっついているので、〝2倍の呪い〟が侍ジャパンに降りかかってくるのではないか?)

 一瞬、そう思ったが、雷は〈thunder〉で、カーネル・サンダースのほうは、〈Sanders〉。
 スペルが違っていて、サンダー違いであった。
 それにしても、日本語の発音は同じという怪しげな名前ではある。

 キューバは、時速160キロというとんでもない最速記録を持つ投手(A・チャップマン)を先発にぶつけてくるようだが、ゆるいカーブと直球とでは、投球ホームが微妙に違っている。
 「侍ジャパン」は、そこをどう研究したか?!

 キューバ人は肉食のラテン系。巨体で怪力、腕力が強く大振りし、当たれば飛ぶ選手が多く、大味な試合をするのが特徴の〝ブンブン丸チーム〟だから、乱打戦になったら、とても勝ち目はない。
 
 彼らの得意な〝怪力勝負の大味野球〟という土俵に引っぱり込まれないようにするには、先発が予想される松坂は、球種を多くして的を絞らせることなく、しかもコーナーを絶妙について、打者をイライラさせる戦法が効果的だろう。

 甲子園球児も真っ青のバントなどの小技攻撃や足を絡めた〝セコイ〟と思われるような草食人種の戦法を、これでもかこれでもかと連発し、カリブの海賊の末裔どもをあわてさせれば、勝てるのではないか。
 
(城島明彦)

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日本文化をコケにしまくる朝青龍に「物言い」! 内館牧子さん、 何とかしてよ! 

 朝青龍は、3月13日に行なわれた「ガールズコレクション」というファッションショーに、彼が出ているテレビのCMのキャラである学ラン姿で出場した。
 相撲協会の許可を得ての出場というから、あいた口がふさがらない。歴代の横綱の誰が、ファッションショーに出たか?

 朝青龍は、マスコミの取材に満面に笑みをたたえながら応じ、丁重な言葉で機嫌よく答えていたのだが、切り上げる寸前、芸能レポーターからだろう、気に食わない質問を浴びせられたとたん、表情と態度と言葉づかいが一変して怒りの表情になり、「あたりまえろう」と横着(おうちゃく)な言い方をした。

 芸能レポーターも芸能レポーターだ。この連中は土足で平然と人様の家に上がりこむようなたぐいの質問を平然と浴びせかける。
 だが横綱たるもの、いかなる場面で、いかなる質問を浴びせられても、怒りをぐっとこらえて、少なくとも表面的には冷静沈着に丁寧な言葉で終始対応しなければならない。
 
 それが横綱のとるべき正しい態度であり所作(しょさ)なのである。
 しかるに、この男、まったく自分の立場をわきまえておらず、すぐにぶち切れる。

 相撲は日本の国技である。国技の頂点に立つ横綱は、ただ強ければいいというのではないにもかかわらず、朝青龍の言動には、「勝てば文句はないだろう」「勝てば何をしてもよい」という不遜(ふそん)な気持ちが垣間(かいま)見える。

 どの力士かは忘れたが、「横綱とはどういう存在か」と聞かれたとき、「神様です」と答えていた。

 土俵上の態度は無論、土俵を離れても、相撲界を代表するものとしての矜持、態度、品格、威厳をそなえた行動を取ることが求められるのが、横綱である。

 昔の力士は、総じて「無口」であったり「口数の少ないうえに、口べた」という者も多く、勝ち力士にインタビューするNHKのアナウンサーは、コメントを引き出すのに苦労していた。
 それが幸いし、力士は「寡黙で、どこか神秘的」で、「ひじょうに紳士的」であるという印象をファンに与えた。

 それが昨今の力士はどうだ。子供時代から見つづけてきたテレビの影響か、話し上手、ひょうきんな力士が増え、勢いあまって〝口害問題〟を引き起こす力士すら出てきた。

 名横綱北の海も貴乃花も、現役時代は、「もう少しリップサービスしろよ」といいたくなるくらい、愛想が悪かった。だが横綱はそれでいいのだ。

 朝青龍は、横綱が特別な存在であるということを知ってはいるが、「理解できていない」のではないか。親方の元朝潮が厳しく教えていないのだろう。
 朝潮も現役時代は頼もしい感じがしたが、親方になってからの〝大ちゃん〟は救いようのない〝甘ちゃん〟バカ親方になってしまった。

 朝青龍は、明るく、ひょうきんで、優勝インタビューでファンの歓声に手をあげて応える。あげくのはてに、「大阪、好きやねん」などと上手な日本語でリップサービスにこれ努める。心得違いも、はなはだしい。
 そういう横着な姿を見ていると、「おまえは不良芸能人か」と毒づきたくなってくる。

 力士がサッカー選手や野球選手とは違うということや、優勝力士のインタビューと、ゴールを決めたサッカー選手や野球の勝利投手のインタビューとはまったく違うということが、朝青龍にはまるでわかってない、というより理解できていない。
 ファンサービスしたいのなら、部屋に帰ってからタニマチ相手にやれ! 地方巡業先でやれ! 

 朝青龍は、頭は悪くなさそうだから、理解できないのではなく、理解しようとしないのだろう。ということは、確信犯的なところがあるといえる。
 確信犯でやっているとなれば、それは日本や日本人を愚弄し、日本文化を蹂躙(じゅうりん)していることと同義である。

 勝って土俵上でガッツポーズをするわ、勝負がついているのに対戦相手をさらに突き飛ばすわ、土俵上で相手力士にガンを飛ばすわ、朝青龍がやっていることは「相撲道」に反し、横綱にあるまじきする行為である。
 そんなことを何度もくりかえした横綱が過去にいたか? そういうことをやりたいなら、プロレスかK-1にいけ! 

 朝青龍は、たとえモンゴル人であっても、相撲が日本古来の神事と結びついた神聖なる格闘技であることぐらいは知っているだろう。

 「勝っても敗者に敬意を払い、土俵上では、ガッツポーズはおろか、笑顔すら見せてはいけない」
というのが古来からの相撲道である。
 剣道、柔道を例にあげるまでもなく、日本の武芸は「礼に始まり、礼に終わる」。相撲は、剣道や柔道以上に古来の礼儀、形式、威厳を尊(たったと)ぶ。

 「そういうことを守れないのなら、そういう礼儀作法を守れないのなら、やめてもらう」
と、武蔵川理事長はなぜいえない。

 朝青龍は、わかっていてやっているから、余計、たちが悪い。

 イスラムにはイスラムの、中国には中国の、モンゴルにはモンゴルの宗教、文化、伝統、しきたりがあり、日本には日本だけの宗教や文化、伝統がある。
 異国人がその国の人に混じって生きていこうと思ったら、そういうことを容認し、敬意を払って古いしきたりや伝統に従わなければならない。それがルールだ。

 朝青龍には、そういう認識が欠けている。

 そういうことを注意できる人間は、親方以外にも彼の周囲にいるだろう。
 テレビなどを通じて「日本人、かくあるべし」などと偉そうなご高説を垂れていた〝朝青龍の日本の母〟を自称する占い師の細木数子は、一体、〝わが子・朝青龍〟にどんな説教を垂れてきたのか。

 軟弱な母親や若い人を本気で叱り飛ばしながら、わが子は叱れないというのか!?

 相撲協会も情けない。何場所も続けて休場していた朝青龍が、久々に出場すると大入り満員になるという現象や、引退の崖っぷちで踏ん張り、大方の予想を裏切って優勝までしてしまうということが、相撲協会を黙らせているのだとしたら、もはや救いがたい。

 くりかえすが、横綱は、ただ勝てばいいというのではない。横綱にふさわしい勝ち方をしなければならない。何度も待ったをしたり、立会いに飛んだり、いきなりはたいたりするようなことは横綱には許されないのだ。

 張り手も同様だ。取り組み途中で張り手が出るのは流れからいってしようがないが、いつもいつも立った直後に張り手をかますというのは見苦しく、相撲の美学を汚す。

 歯に衣着せぬ解説や力士への叱責コメントで好感が持てる北の富士も、こと張り手となると、朝青龍にほとんど苦言を呈しないが、彼の現役横綱時代は、私の記憶違いでなければ、立合いで張り手をかましたりするような、みっともない相撲はとらなかったのではないか。

 朝青龍は、張り手が多すぎる。なぜ張り手がよくないかといえば、顔は鍛えようがないからである。
かつて巨体横綱だった大乃国(今ではスイーツ作りの名人としても知られるが)は張り手をくらって一瞬失神し、土俵に崩れ落ちたことがある。
 その頃の力士は、指を何本か束ねて包帯で幾重にも巻いて固め、張り手や差し手の強力な武器として使ったので、禁止されたが、いつのまにか、またやっている力士がいる。

 今回のファッションショー出場事件で、公然と声高に異議を唱えた日本相撲協会にかかわりのある識者は、内館牧子さんただ一人。

 武蔵川理事長は、何を考えている? 就任後の彼の評判は悪くないが、こと朝青龍に関しては「?」だ。
 彼の現役時代の四股名(しこな)は、三重の海。その名からわかるように、三重県(松坂市)の出身。松坂は伊勢神宮の近く。そういうところで育ったのだから、相撲が神事と結びついているという意識は人一倍強いはずだ。

 大相撲は、天照大御神(あまてらすおおみかみ)を祀る伊勢神宮に「奉納相撲」を行なっている。
 そういう国技を異国人に愚弄されても、理事長は文句ひとついうわけでもない。
 私も三重県出身だ。同県出身者として、「腑抜けになってしまったのか、三重の海?!」といいたい。 

 「不易流行」(ふえきりゅうこう)という言葉がある。世の中には「時代が変わっても、変わらないもの」と「時代とともに、変化していくもの」のふたつがあるということだ。相撲は、いうまでもなく、「不易」の方だ。

 興行の仕方が変わり、土俵から4本柱がなくなったことや制限時間が昔より短くなっていることなどをさして、「相撲も時代とともに変わっている」という人がいるかもしれないが、髷(まげ)の形、まわし、力水、横綱の土俵入りの型といった相撲の基本的な形、そのまま長く継承されている。

 一見、「古くさい」ように思える形式的なことこそが伝統であり、日本の文化なのである。そういうことを大事にしない民族は滅びる。

 相撲の面白さは、体はさほど大きくなくても、技や力にひいでた力士が、体力的にはるかに上まわる巨漢力士をぶん投げたり、ひねり倒したり、打っちゃったり、あるいは相手にまわしをあたえることなく、目にもとまらぬ速攻で相手を一気に押し出す醍醐味にある。

 千代の富士がその代表格だったが、高見山に始まり、曙や武蔵丸といった肉食人種による〝相撲界の黒船〟が上陸して以降、力士の〝巨デブ化〟や〝筋トレによるサイボーグ化〟という現象が顕著になった。

 彼らに習ったわけではなかろうが、ちゃんこも、いつのまにか洋風化し、足の長い日本人力士が増えた。
 日本人の若者が相撲取りになりたがらない時代で人材不足の大相撲ではあるが、外国人にいいようにされても、そういう連中を土俵でねじ伏せられない日本人力士というのも、また情けない。

 オリンピックのレスリング選手や柔道選手として活躍した大和男児たちよ、K-1などの「四角いリング系格闘技」へのみ転進しないで、「丸い土俵の相撲界」へ入って外国人を倒してやりたいという元気のいい奴はいないのか?

(城島明彦)

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