懲りないNHK大河ドラマ? 6月なのに視聴率10%割れどころか8・8%(第16回)の豪雨模様?
「蔦重本を書いた物書きの1人」から大河ドラマに〝死刑台の階段数〟に通じる13の苦言
① 登場人物があまりにも多すぎて、誰が誰やら、何が何やら、わかりづらい
② 登場人物が多い分、主人公の蔦重の描写・セリフが減って人物描写が薄れている
③ 蔦重、山東京伝、歌麿ら歴史上の人物の特徴がよく伝わってこない
④ 大物俳優に気を使って、「なくてもがな」の登場場面が頻出し、わずらわしい
⑤ 横浜流星の魅力・人気・芝居が、事前予想よりかなり悪かった?
⑥ セリフではいっているが、視聴者の心にズシンと響かない話が多い
⑦ 狂歌大流行などの歴史的出来事、蔦重の作った本の中身などの描き方が稚拙すぎる
⑧ 説得力に欠ける脚本・構成・演出ではと思える展開が多すぎる
⑨ 新説・曲説おおいに結構だが、奇をてらうあまり、話に無理が生じている
⑩ 吉原の楼主の会合が多すぎるのもウンザリだが、暴力沙汰が多すぎて観ていて不愉快
⑪ 本末転倒が目立つ! 枝葉に時間を割き、根幹の日本橋進出は15回目以降が一例
⑫ 身分制度の厳しい時代にはありえない描写も多く、ドラマへの没入を妨げている
⑬ 遊郭の楼主らは「亡八」「差別されている」というのに、蔦重が田沼意次に会えた?
この件に関心がある人は、「どこがどう違うか」「どこがどう変か」などがわかるから、拙著『江戸の仕掛人 蔦屋重三郎』を読んでみて。
(城島明彦)
