「団塊の世代」なんて生ぬるい! 今じゃ「断崖の世代」だ、あとがない!
そこのジイちゃん、バアちゃん、新年おめでとうやあらへんがな。
めでたいのは、あんたらのオツムの方やでぇ!
よう聞きや。
昔は「犬を歩けば、棒にあたる」いうたけど、今はちゃうでぇ。
「犬も歩けば、ボーッとしたジジババにあたる」いうんやで。
そこんとこ、ようわきまえて道を歩かんと、えらいめにあうで。
今のご時世は、街に出て石投げたら、ジジババにあたるわな。
けど、ジジババいうても、一緒くたにしたらあかんでぇ。
まちまちや。
あっちにもこっちにも、ぎょうさんいよるのが、団塊の世代や。
団塊世代の連中は、戦後の1947年から49年にかけて、どどっ~と大量に生まれよったから、赤ん坊のときは、あっちで「這い這い」、こっちで「這い這い」しとりました。
それが小学校にあがるようになると、次々と建て増した校舎のあっちで「ハイハイ」、こっちで「ハイハイ」と元気に挙手するようになったわな。
競争社会やから、ボーッとしとったら、取り残されたんや。
そういや、昔はハエのことを「ハイ」というてへんかった?
夏休みになると、あっちでもこっちでも、「ハイハイ」というわけや。
それが中高生にもなる時分には、
♪かわいいベイビー、ハイハイ
と、歌うようになってましたな。
コニー・フランシスの歌やがな。
日本では中尾ミエが歌ってましたで。
昭和も30年代後半の話ですな。
もっと進んだ悪ガキあたりは、エルビス・プレスリーの「GIブルース」あたりを口づさみながら、大人っぽく変装してストリップ小屋にもぐり込んで、あきれるくらい厚化粧の踊り子が、
「ハイハイハイハイ」
と掛け声かけながら、たくしあげたスカートの中に顔を突っ込んで、クンクン匂い嗅いでハイになってるアホな奴もおったんや。
〇〇君、君のことや!
なかには煙草スパスパ、シンナー吸ってハイ、ハイになる奴もいましたなぁ。
「スーダラ節」で人気爆発の植木等なんかは、はい?
「ハイ、それまでよ~」なんて歌うてたくらいや。
そういう青春前期を過ごした団塊の世代も、今じゃあ、続々と後期高齢者入り。
あっちでヨロヨロ、こっちでフラフラ。
それが今じゃあ、カラオケで、プレスリーの「ロカ・フラ・ベイビー」を歌って、オダを上げる始末や。
ロカフラベイビーちゅうても、廊下をフラフラ歩く赤ん坊の歌とちゃうぞぉ。
「Rock A Hula Baby」というレッキとした名前がついたんやでぇ。
あの頃のどの家の父ちゃんも月給は少なかったけど、毎年毎年、昇給してたもんな。
母ちゃんは母ちゃんで、父ちゃんにチン上げを要求うるもんで、父ちゃんは残業残業また残業で疲れた体にムチ打って、夜のお勤めに励んでましたわな。
ああ、しんど。シンドバットや。
おあとがよろしいようで、今日のところは、これにてオシマイ!
おっと、忘れるとこやった。
宣伝や、宣伝や。
大河ドラマの「どうする家康」の便乗本、買(こ)うてんか。
過当競争で、たいへんなんや。
大河ドラマ観るんやったら、1冊、頼むわ。退屈させ変でぇ。
ほな、さいなら。
(城島明彦)
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