ふざけてんの? 「どうする家康」はパロディ? ギャグ大河? どうするNHK!
NHK大河「どうする家康」の初回を見て、違和感を覚えたのは、私だけではなかった。
「日刊ゲンダイDEJITAL」(1月18日)は、こんな出だしの記事を発信した。
筆者はコラムニストの海原かみな氏。
「この8日に始まったNHK大河ドラマ『どうする家康」を見て、「あれえ、今年は青春コメディーかいな」とズッコケたのではないか。
1回目・2回目を通じて私が感じたのは、「わざと、ふざけているのか」ということだった。新機軸を打ち出そうとして、意図的にそういう線を狙ったのなら、考え違いもはなはだしい。
まず年齢設定は、いつもながらの「でたらめ」で、今回もひどいことになっている。
▼でたらめ、その① 42歳の岡田が14~16歳の信長を演じた不気味
家康と信長の年齢差は8歳。竹千代と呼ばれていた家康が、織田家に金で売られて人質となったのは6歳から8歳まで。
そのときの信長の年齢は14歳~16歳だった。
大河では、信長が幼児の家康役の子役を何度もぶん投げる、〝いじめ〟ともみえるようなシーンがあったが、そういう想像はさておくとして、演じる役者の年齢が無理すぎた。
信長役の岡田准一 1980年生まれで42歳。
42歳の岡田が14~16歳を演じること自体、無理を通り越して不気味である。
役者だから縁起はうまいが、やっていることは、
▼でたらめ、その② 27歳の石川数正を60歳の松重豊が演じる不気味
桶狭間の戦いは1560年。
このとき石川数正は27歳(数え年)。
演じた松重豊は59歳(数えで60歳)。
※石川数正 1534~1609年
松重 豊 1963年1月19日生まれ
NHK党の攻撃材料にされかねない、こういう無茶というか、視聴者の気持ちを逆なですることを平気でやれる神経を疑う。
▼でたらめ、その③ 本多平八郎忠勝が主君である家康に〝タメ口〟を叩くデタラメ加減
家臣忠勝が主君家康を尊敬できないという理由でタメ口を聞くという設定自体、戦国時代の主従関係ではなく、現在の感覚で頭の中で想像した設定で、誰が考えても無理がある。
▼こんな演出では、視聴者はだんだん離れていくだろう。そうならないことを祈るばかりだ。
ただ演出面では「救いもあった。
【参考】真実を知りたい人は、こちら
ウェッジ WEBマガジン「WEDGE ONLINE」https://wedge.ismedia.jp
①「人質家康」はいかに辛抱して活路を見出したか (1月1日発信)
②戦国武将に一目置かれた「桶狭間の戦い」での徳川家康 (1月8日発信)
③徳川家康と織田信長の浅からぬ縁 出会いから別れ(1月9日発信)
幻冬舎 WEBマガジン「GOLD ONLINE」 http://gentosha-go.com/
【第1回】 NHK大河『どうする家康』時代が求める新しいヒーロー像は? (1月8日発信)
【第2回】戦国時代の人質の半数は殺害!徳川家康はなぜ生き延びたのか? (1月15日発信)
▼拙著『家康の決断』
(城島明彦)
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