元大関朝乃山が、幕下力士相手にまた負けた。精神面に致命的弱点があるのか?
精神面に不安定すぎる。どっしりしているのは体格だけか?
対戦相手をまったく相手にしない相撲を取って当たり前なのに、負けた。
「油断した」という言い訳は通用しない。
心と体に隙があったから負けたのだ。
先場所も1敗して優勝できず、十両昇進が成らなかった。
今場所はすでに勝ち越しているので、来場所の十両昇進=関取復帰は確定しているが、陥落以降は全部勝って当たり前。
そう思っていた相撲ファンは多かったから、落胆しているのではないか。
今の大関には不甲斐ない連中が多いから、朝乃山には大きな期待が寄せられている。
そういう声に応えられるように、褌(ふんどし)を引き締め、いや、まわしを固くきつく締めて、来場所こそ、ぶっちぎりの強さを発揮して15戦全勝で十両優勝してもらいたいものだ。
格下相手に負けた理由は、朝乃山自身が痛感しているだろうから、来年の初場所以降は、二度と同じ過ちをしないようにするだけだ。
来年のNHK大河ドラマの主人公は徳川家康だが、家康は同じ過ちを二度繰り返すことはなく、戦う相手に自分が苦しめられた戦い方をして、ついに天下を取ったのである。
「朝乃山は、格下相手に不覚を取った痛恨の体験を相撲に活かした」
と誰もが感じるようになったとき、朝乃山は大関に復帰し、横綱を目指せる大器に成長したといえるだろう。
(城島明彦)
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