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2022/11/06

だるまさんは、なぜ10で転ぶのか

だるまさんは、実在したお坊さん「達磨大師」(だるまだいし)だよ。

 

 達磨大師は、インドから中国へ仏教を伝えた人、つまりインド人だね。

 時代的には、6世紀前半の出来事。

 修業した場所は、崇山(こうざん)の少林寺(しょうりんじ)だよ。

  ♪京都 大原三千院  ⇒寄付については、♪京都 大原さん全員

  ♪中国 崇山少林寺

 日本に仏教が伝わったのは「ご参拝説」と「午後に説」の2説があるぞ。

  538年=仏教伝来、ごさんぱい 

  552年=仏は午後に百済から

 聖徳太子のコックさん(593年、聖徳太子、摂政となる。そんな殺生〈せっしょう〉な!)の時代と近いよね。

 

 さて、達磨大師で有名なエピソードといえば、「面壁(めんぺき)9年」だね。

 ♪ 母は来ました 今日も来た で始まるナツメロは「岸壁の母

 それに対し、達磨大使の場合は、「面壁の父」ってところかな。

 そんなことはどうでもいいけど、赤ん坊のときに、ずっと上向きに寝かされたせいで、後頭部がまっすぐになったのは?

 そう、「絶壁の頭」

 それは冗談で、ジャルダンはフランス語で庭。

 おっと、脱線しちまったよ、達磨大師の話じゃった。

 達磨大使はね、来る日も来る日も洞窟にこもって、洞窟の壁に向かって座禅を組んで、瞑想にふけったのじゃ。

 1年、2年、3年、4年、5年、6年、7年、8年、9年

 そうじゃ、9年が過ぎようとしたまさにその日に、ハッと閃いたのじゃ。

 そう、悟りを開いただよ。

 達磨大師は、かッと目を見開いて、喜びの雄たけびをあげた!

 「やった~っ」

 そして勢いよく立ち上ろうとしたのだが、あまりにも長い間、不動の姿勢を続けていたので、手足が動かなくなっていた

 でもって、転んだのじゃな。

 何ということか、転んだのは、座禅を組んでからちょうど10年目という大きな節目じゃった。 

 達磨大師は、足がしびれているので転んだが、起きることを諦めなかった。

 しかし、起き上がってもすぐに、また転んだ、

 達磨大師の健康を気づかって、毎日毎日、ようすを見に来ていた村人たちは、声をそろえていった。

 1・2・3・4・5・6・7・8・9・10!

 だ・る・ま・さ・ん・が・こ・ろ・ん・だ! 

 そんな達磨大師の「なにくそ精神」を刺激しようと、村人たちの大合唱が始まった。

 「だるまさんが転んだ!」

 達磨大師は、数をかぞえながら起き上がろうとした。

 1・2・3・4・5・6・7・8・9

 しかし、10まで数えたところで、また転んだ

 「だるまさんが転んだ!」

 何度やっても、同じことの繰り返し。

 村人たちの声は悲鳴に変わったが、どんぐりまなこの達磨大師の目は、

 「人間、あきらめてはいかん

 そう語っていた。

 1・2・3・4・5・6・7・8・9

 「だるまさんが転んだ! また10で転んだ

 そういうことを繰り返しているうちに、とうとう達磨大師は起き上がった。

 「だるまさんが、7回転んで8回目に起き上がったぞ!

 これが「七転八起」(ななころびやおき)だっちゅうの。

 (城島明彦)

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