バカか、都庁は! 危機管理能力ゼロ! 若者へのワクチン接種で、初回は「早く並んだ者順」、次が「並んで整理番号による抽選」と来た!
並んだ労に報いるために「抽選が外れた者は翌日接種」とするといった「優先権」をなぜ与えない
初日は「早い者順」に受け付けて「午前1時から並んだ」というものまで出、加えて、朝とはいえ、くそ暑い中を1キロも並ぶ列ができたというではないか。都庁はバカとしか思えない。
そう判断した理由を、都の職員は「若者はワクチン接種をしたがらないと聞いているので」といった。
どういうレベルの情報収集力なのか。思い込みだけで、判断するな。駅周辺で若者の声を実際に聞くくらいのことはやってから、判断せよ。
危機管理の基本である「最悪の事態を想定」しておらず、「危機管理としての意識が極めて希薄」と思われても仕方なかろう。
東日本大震災で東京電力が犯した津波の高さの想定の教訓が、東京都でもまったく生かされてきていないことが、この一例から察せられ、都民は不安に駆られたのではないか。小池都知事が後手後手に回ってきた理由の一端を垣間見た気がする。
「早い者勝ちではまずい」と気づいて打った翌日は「並んで抽選」で、抽選という発想は悪くなかったものの、倍率は6倍。ということは6人に5人は外れる勘定だ。
テレビのニュースでは、遠路はるばる足を運んで抽選に外れた者がいて、「また翌日、また並ぶ」などと答えているのを聞いて、都庁は何をやっているのかと思った。極端な場合、5日並んで毎日外れ続けたら、どうなるのか。
危機管理というと難しく聞こえるが、やるべきことは、そういう最悪の状況を想定して、そうならないように予め手を打つことなのだ。
「外れた人は全員、翌日以降の接種枠の一部として割り振る」
というような粋な計らいが、なぜできないのか!?
「もし自分が並ぶ立場だったら」という感覚が職員に抜けているからだ。
都営住宅の申し込みだって、何回も外れた者は、優先的に入居できるようになっている。
公僕という古めかしい言葉を、都庁の職員は、常に頭の片隅において行動せよ。
(城島明彦)
« みずほ銀行の度重なるシステム障害は、「サイバーテロ」を疑え! | トップページ | 「東京五輪とコロナ大爆発」の因果関係は明白。否定する者は、邪心を疑われる! »