「ブルー・シャトウ」は人災による「熱海の土石流被災」を暗示していた
♪ 盛り土 出水(いづみ)に 囲まれて 静岡に眠る ブルー・シャトウ
7月3日に熱海で発生した「土石流」から1週間後の本日(10日)、南九州を襲った豪雨被災地の1つに出水(いずみ)市があったことから、昭和を代表するJ-POPの1つ「ブルー・シャトウ」の冒頭の歌詞との関係を、再考・整理しなおしてみた。(5日の本ブルグが初出)
★「ブルー・シャトウ」(Blue Chateau) の暗示
♪ 森と 泉に 囲まれて 静かに眠る ブルー・シャトウ
♪ 盛り土 出水に 囲まれて 静岡に眠る ブルー・シャトウ
森と⇒盛り土
泉に⇒出水に(「出(い)づる水」の意) ※出水(いずみ)市は鹿児島県
囲まれて⇒①囲まれて ②過去稀で ※熊本の土石流事件は有名だが、大規模な土石流による被害はそう多くはない
静かに眠る⇒①静かに眠る ②静岡に眠る ※熱海市は静岡県
ブルー⇒①憂鬱な ②ブルーシート(宅地造成) ③雨(豪雨)に煙る様子
シャトウ⇒①斜土 ②砂土(しゃど) ※1 斜土は斜面の土。砂土は土砂(どしゃ)の逆で土石流を暗示 ※2 ブルー・シャトウ本来の意味は「青い城」(Blue Chateau)だが、シャトウは「ピサの斜塔」の「斜塔」も連想する。
――こう考えると、以下の歌詞も意味が変わってくる。
♪ あなたが ぼくを待っている
暗くて淋しい ブルー、ブルー、ブルー・シャトウ
きっとあなたは 赤いバラの
バラの香りが 苦しくて
赤いバラ⇒①赤い盛り土がバラバラ ②赤い血 ※赤っぽい盛り土がバラバラになって斜面を押し流されたことを暗示
「こじつけ」と一笑にふされても一向にかまわないが、私は普通の人よりは霊感が強いということは付け加えておきたい。「ブルー・シャトウ」は土石流や豪雨などの「災害で無念の死を遂げた人たちへの鎮魂歌」なのである。作曲者の井上大輔はやがて自死の道を選ぶが、そうしたことで「祈り」の意味がより強くなった、とは考えられまいか。
(城島明彦)
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