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2021/07/29

「私にも〝写〟せます」が大流行したのは、前回の東京五輪の翌年。それが、今回の東京五輪じゃ、「私にも〝移〟せます」になった!

真夏の怪奇現象か?  Oh!〝シャイ(写移)ニング〟(スティーブン・キング原作のホラー映画)

 

 ▼東京五輪の呪いか!? 「動画が簡単に〝写〟せる時代」から「コロナが簡単に〝移〟せる時代」へ。「写」から「移」へ――これがホントの、〝シャイ(写移)ニング〟だぁ! おお怖! 

 ▼このホラーには続きがあったぞなもし。1986(昭和61年には「使い捨てカメラ」の写ルンですが出たが、これも今じゃ「移ルンです」になってしまったのだ。真夏の怪奇ダブル・ホラー劇場だ! 

 

 「私にも写せます」は、東京五輪の翌1965(昭和40)年にオンエアされたCMのなかで扇千景(おおぎちかげ)がいったセリフで、受けに受けた。彼女は、国交相や参議院議長をつとめたキャリアの持ち主だが、宝塚出身の元女優で、テレビのワイドショーの司会も務めた偉~いお方。

 今の参議院議長の山東昭子も元女優で、東映映画では高倉健と共演するなどしたが、団塊の世代以上の連中は、連続ラジオドラマ「赤胴鈴之助」のナレーションで覚えているのではないか。赤胴鈴之助のヒロインの声を演じたのが、かの吉永小百合だったんですなぁ、ご同輩。

 彼女が連続テレビドラマ「まぼろし探偵」に美少女の女優として登場するのは、もっと後のことですわな。you tubeにアップされている彼女は、美少女そのものですわな。

 おっと、脱線してしまった。

 

 動画撮影は、今ではOLでもおばさんでもスマホで簡単にできるが、その頃の家庭向き動画撮影といえば8ミリが主流だったが、どことなく操作が難しそうな感じで、「8ミリなんか、女には無理」「メカに強い男が趣味でやるもの」と思われていた時代だった。

 そこへ登場したのが、操作が簡単なマガジン式の「フジカシングル8」だったんですな。

「フジカ」からわかるように、富士フイルム社製で、発売されたのは東京五輪の明くる年(1965〈昭和40〉年)

 そのCMキャラに起用され、「私にも写せます」と宣伝したのが、扇千景。1933年生まれなので、このとき32歳。〝メカ音痴〟に見える女の代表というわけですな。 

 

 同社は、それから21年後の1986(昭和61)年には、〝使い捨てカメラ〟を発売して一世を風靡そましたぞ。それが「写ルンです」でありました。

 懐かしい話でござんしょ。それが今じゃ、コロナ、コロナ、コロナが簡単に移る時代になってしまいました。怖い、怖い……。

 そういえば、高名作家 林真理子のデビューとなるエッセイ『ルンルンを買っておうちに帰ろう』の発売が1985(昭和60)年10月なので、翌年発売の「写ルンです」の「ルン」はそれにヒントを得たんですかな? 付け足しになるが、オイラが「けさらんぱさらん」という短編小説で「オール読物」新人賞をもらって作家デビューしたのは、その2年前の春でありました。

(城島明彦)

 

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