昭和の大ヒットJ-POP「ブルー・シャトウ」は、熱海の土石流事件を予言していた?
作曲者井上忠夫の呪いか? 替え歌の呪いか?
♪ 森トンカツ 泉ニンニク 囲まれて……
の「替え歌」で知られる「ブルー・シャトウ」は、1967(昭和42)年にブルー・コメッツが歌って大ヒットしたJ-POPで、
♪ 森と 泉に 囲まれて
が正しい歌詞(元歌)だということは説明するまでもなかろう。
作詞はヒットメーカーの橋本淳、作曲は「ジャッキー吉川とブルー・コメッツ」の井上忠夫(リード・ボーカル、サックス、フルート)。
熱海の土石流事件は、この歌の呪いだったかもしれないことが、歌詞をよく読むと推測できる。
森と泉に 囲まれて
静かに眠る ブルー・シャトウ
この歌詞の裏の意味は、「盛り土崩落による恐ろしい人災」を暗示している。
盛り土(ど) 出水(いづみ)に 過去稀(まれ)で
静かに根無流(ねむる) ブルー斜度(憂鬱斜土)
と読めなくもないのだ。
「森と」は「盛り土」で、土石流の原因となったとみられている山の造成地を意味し、「出水」は「いづみ」と読み、「しゅっすい」を意味し、豪雨による鉄砲水を暗示している。
その人工造成地のもともとの地形は「斜面状にえぐれた形」で固い岩盤だったが、そこを別の箇所から運んだ「柔らかくて赤っぽい土壌」で埋めて造成したらしい、と報道されている。
その箇所は、長い間、眠っているかのように静かに見えていたが、実は水はけに問題があり、崩落する危険性なしとはいえなかったのだった。
ブルー・シャトウは、「ブルーな(=憂いを秘めた)斜度(または斜土=斜面の土)のある場所」(斜面)と解釈できるのである。
山の土の崩落を支えているのは、岩盤の奥深くまで伸びた無数の木々の根だ。水はけをよくし、崩落を防いでいる。ところが、造成された箇所の土壌は柔らかく、盤石とはいえない根の張り方。いわば、「根無し」も同然のような状態だったから、豪雨による大量の水には抵抗できず、土砂とともに一気に根こそぎ持っていかれたのではなかったか。
「ブルー・シャトウ」の作曲者、井上は、当初は本名を芸名にしていたが、のちに大輔とした。井上は1941年9月13日生まれで、2000年5月30日に没したが、自殺だった。享年58歳。
実は、大輔(Inoue Daisuke)という芸名には、今回の土石流の暗示がある。名前の順番を入れ替えると、そのことがわかる。
Inoue Daisuke➡ue doseki ni au =うえ どせき あう=上 土石に 遭う
上は「上流」の意味にとれる。
――以上、こじつけといってしまえば、それまでだが……。こういうことばかり考えていると、ボケる暇がないのも、確かである。
(城島明彦)
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