無理を通して道理を引っ込ませる男女2人――「五輪反対論者は反日」発言の安倍晋三&都庁内で「仮病」「コロナ感染」の噂があった小池百合子
安倍前首相は〝まだらボケ〟が始まったのか? 〝みどりのタヌキ〟小池都知事は同情喚起作戦で都民を化かす
小池知事〟は、「五輪中止は100%ない」と強気一辺倒で〝コロナ拡散の元凶〟となり、都合が悪くなると「寝たふり」「死んだふり」をするから困ったものだが、そのタヌキよりもっとひどいのは安倍前首相だ。
「五輪開催に反対しているのは反日の連中だ」というようなことを右傾雑誌(「月刊Hanada」8月号での桜井よしことの対談)で吠えているが、せっかく首相在任期間トップを記録した人物がいうべき発言ではない。もし彼のいうとおりなら、「五輪に反対」といっている国民は6~8割いるわけで、その連中がすべて反日ということになれば、自民支持者は2~4割しかいないという計算になる。
となれば、来たる衆院議員選挙で自民党は大惨敗を喫するのみならず、政権の維持すら困難になる。バカも休み休みいえ!
安倍がこんなことを思っているなら、衆院選挙では自民に投票したくなくなる。
「安心安全」という〝不毛な常套句〟も、安倍前首相が言い出し、菅現首相に引き継がれているが、何を根拠に「安全で安心なのか」については、一切説明できずにいる。というより、根拠など何もないのだ。
たとえば、台風が来る前に高潮となっている荒れている海へ泳ぎに行くことを勧めながら、「安心安全」という言葉で強行するよう説いているようなものだが、この場合になすべき第一の「安心安全」は、そんな海へは行かないようにすること。こんな理屈は子どもでもわかる。
五輪でいうなら、コロナが広がる可能性が少しでもあるなら開催しないこと。それが誰もが納得できる「最大の安心安全策」ではないのか。
安倍前首相も菅現首相も、五輪開催の大義名分として、
「コロナに打ち勝った証として東京五輪を開催する」
と繰り返し吹きまくってきたが、それが「何の確証もない単なる希望的観測に過ぎなかった」ことは、国民のすべてがわかっていることだ。
つまり、五輪開催の大義名分は、すでに破綻をきたしているのだ。そのことを反省するどころか、開き直るなど論外だ。
そういう現実に目をふさいで、五輪開催反対を唱える人たちを「反日勢力視」するのは、明らかに間違っており、安倍元首相は「誰のためにの五輪か」「何のための五輪か」ともう一度、自問自答する必要があろう。
形ばかりのなさけない聖火リレーとか、マスクをしての観戦とか、無観客にするとか、そんな五輪のどこが楽しいのか。1969年の東京五輪大会の思い出を喜々と語って、開催理由の一つにしているが、コロナで運動会や遠足を中止された小中学生たちの悲しみを、安倍・菅は本当にわかっているのか疑わしい。
上皇や天皇は、「国民に寄り添う」という国民を思いやる言葉をしばしば口にし、実際の行動で示しているが、菅・安倍の新旧首相に共通しているのは「口先ばかり」だ。現実と遊離している。
(城島明彦)
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