こんなん、あり? 千秋楽に見せた〝悪魔の申し子〟白鵬の奇手は、究極のプロレス技「顎への肘打ち」だった!
照ノ富士の勢いを削いだ後は、定番の顔面殴打も何発か披露し、有〝醜〟の美を飾る!
千秋楽の結びの一番、白鵬対照ノ富士の全勝対決は、ひどいものだった。
白鵬の立ち合いは、例によって、奇妙奇天烈(きてれつ)。左手を照ノ富士の顔の前に突き出すフェイントをかましながら、折り曲げた右肘で、「顎よ、砕けろ」とばかりに、照ノ富士の左顎下を狙い撃つと、その後は2発、3発と照ノ富士の顔面を張り飛ばす。最後は、照ノ富士の痛めている腕の 包帯を巻いているあたりを小手に振って引き倒す形で倒したが、その個所を狙ったように思えた。
肘打ちをみたNHK中継の解説者(舞の海と北の富士)も、さすがに思わず驚きの声を上げ、その後の張り手をみせると苦言を呈していたが、相撲好きなテレビ観戦者の多くも、おそらく、絶句したのではなかろうか。
白鵬の肘打ちは今に始まったことではなく、2012年には妙義龍を失神させるなどしており、常習犯。ただし、「顎への肘打ち」は危険が伴うので、「かちあげ」と同じとはみなされないとし、「禁止」されたはずと思ってきたのだが、何のとがめもなかった。
それにしても、ほかの力士は何の打つ手もなく、張られっぱなし、殴られっぱなしだ。
来場所こそ、仕返しして、白鵬を引退に追い込むくらいの根性を見せろ!
手段を選ばぬ勝ち方で前人未到の45回もの優勝を果たしながら、いつまでたっても「横綱の品格」が感じられない横綱は、過去に例がなく、これから先も現れないだろう。
(城島明彦)
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