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2021/06/12

〝高齢者の接種難民〟が あふれる横浜を避け、東京でワクチン接種して「腹くろいわ」と猛批判を受けている黒岩神奈川県知事

〝黒い理由〟は、接種状況のひどさを報道されたくなかったから

 

  ♪(あいあい) おさるさんだよ

  ♪(あいあい) ジャイアンツ愛だよ

  ♪(あいあい) 橋本愛だよ

 ときて、

  ♪(あいあい) 神奈川県愛だよ とはいかなかった腹黒岩知事

「神奈川県・黒岩知事が東京でワクチン接種! 嬉々とした報告にツッコミ殺到」(611 1102 まいじつ)など、ネット上では黒岩神奈川県知事の黒い噂が拡散中だ。 

 実際、神奈川の女性高齢者の間では「黒岩さんが黒いのは、名前とか顔だけじゃなかったのね。腹くろいわ」というジョークまで蔓延中。

 なぜ、黒岩祐治知事が横浜市の港にある自衛隊大規模接種センター(「横浜ハンマーヘッド」)の会場で接種しなかったかといえば、横浜市の「大規模」および「集団」接種体制がひどい状況になっており、横浜で接種すると、そのことがニュースで流されるのを恐れたからだ

 神奈川県庁がある横浜市には97万人に達する全国一の高齢者が居住しているが、黒岩神奈川県知事が「上京した仕事のついでに都内大手町で接種したと自身のツイッターに書いた69日時点の横浜市の接種状態はどうなっていたかというと、市のHPには、6824時現在として、以下のような数字が掲げられている。

 ▼ワクチン入荷数845,250回分 ※高齢者数は約97万人

 この数字は、12回接種だから、422,625人分に該当。

 ▼総接種者数199,232人

  接種1回目189,607人

  接種2回目  9,625人

  この数字をみれば、スピーディとは縁遠いことがわかるが、加えて、予約の電話も通じず、申し込みができないような惨憺たる状況がずっと続いているのが、神奈川の県庁所在地横浜市の実情である。 (6月7日の拙ブログ参照)

 横浜市の接種は611日まではインターネットとLineのみの予約受付だったが、12日からは電話の受付も開始された。といっても、キャンセル待ち分のみ。ためしに本日(12日)の午前1120分に「予約センター」に電話してみると、つながらない 

 ネットで申し込もうとしても、6月、7月はすでに満杯だ。申し込みを受け付け開始した6月7日に、開始30分もたたずに満杯だった。

 横浜の大規模接種センターは不便な港にあるのに、それでもあっというまに予約が埋まり、横浜市内のあちこちに設けられている「集団接種」の予約も同様で、予約できずにいる〝高齢者の接種難民〟が横浜市内にはあふれているのが現状なのだ。

  折も折、東京の自衛隊の大規模接種センターは、行く人が少ないので、東京都民に限定していた制限を解除し、神奈川、埼玉両県からも受け入れると先に発表したが、それでも「行き手がない」ことから、あ受け入れ枠をさらに拡張、「全国どこからでも受け付ける」とした。

 しかし、どう考えても、おかしなことをするとしかいえない。九州や北海道から飛行機に乗って接種にやってくるとは思えない。 

 自衛隊の活動は立派だが、もっと別のやり方をすべきではないか。たとえば、全国の人口の多い都市をキャラバンして回るとか。場所は現地の市区町村が用意するとか、自衛隊がテントを張って接種を行うとか、いろいろあるだろう。

 もっと柔軟な発想はできないものか。

(城島明彦)

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