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2021/06/29

大谷翔平は「怪物」か、「化け物」か

ショータイム ゴジラもびっくり バズーカ弾

 

 エンゼルスの大谷翔平は、昨28日(日本時間29日)に敵地で催されたヤンキース戦で、26号となるホームランをかっ飛ばし、ブルージェイズのゲレーロJRと並び、両リーグトップタイだ。

 ゲレーロは巨大な体を活かしたスイングで強振してホームランを連発するが、大谷は涼しい顔をして力まずに撃ってビッグホームランだ。

 彼がでっかいホームランを打つたびに、日本人は「やった!」と狂喜し、アメリカ人は「日本人はすごい!」と思う。 

 そんな大谷をアメリカのメディアは、こぞって〝怪物〟と称賛するが、〝怪獣〟とはいわれない。ましてや、〝化け物〟と呼ぶこともない

 

 すごい能力の人間を、ときには「化け物」と評することもなくはないが、その場合には「畏敬の念」も含まれるものの、マイナスイメージを強く伴うので、好ましい表現とはいえない。化け物とは、この世の生き物ではないという意味である。「化けて出る」という表現があるように、いちど死んだ者が別の異形のものに姿を変えて異界からこの世に姿を現すものを「化け物」「お化け」というのだ。 

 松井秀喜は〝ゴジラ〟の愛称で知られた〝和製怪物〟だった。ゴジラは怪獣、怪物だが、〝生きている巨大生物〟であり、化け物ではない。

 

 化け物から連想するのは、昭和世代では「お岩」さんに代表される恐ろしい顔をした「お化け」、つまり、丸山応挙が描いた足のない「幽霊」だったが、平成になると、足があって井戸から這い出てくる「貞子」あたりが化け物の代表格とされるようになった。姿かたちは違っても、共通するのは「怨念」である。

 一方、外国では、シェイクスピアの作品に出てくるような死者の「幽霊」で、化け物とは違っている。外国人の化け物では、正統派として「ドラキュラ」、異端派として「フランケンシュタイン」あたりか。「狼男」とか「ゾンビ」になると、これは完全な化け物だ。

 映画やドラマに出てくる化け物に「化け猫」はいるが、「化け犬」はいない。「タヌキ」や「キツネ」は人を化かすと昔からいわれ、いろんなものに化けてきたが、「足のないタヌキの幽霊」とか「足のないキツネの幽霊」はいない。馬が化けて出たとか、牛やシカが化けて出たという話も聞かない。

 化け物と似た言葉に、「ゲゲゲの鬼太郎」に登場するおなじみの「妖怪」があるが、これも、この世のものではなく、異界とか霊界に属する怪物で、なかには怪獣もどきもいる。

 

 梅雨が明けて、本格的な夏が開幕すると、お化けの季節がやってくる。夏の風物詩だった「お化け屋敷」は、コロナで営業中止だ。せめて、「クーラーのよく効いた明るい部屋で、アイスキャンデーやモナカを食べながら、ドラマや映画のお化けをDVDで観て、肝を冷やす」という時代なんでしょうなぁ、今は。

 

【追記】本日30日(アメリカ29日)、大谷はヤンキース戦でホームランを2本連発、両リーグを通じて単独首位に立った。そして明日は投手として先発する。イチローもすごかったが、大谷はすでにイチローがかすむほどのスーパースターになっているが、26歳という年齢を考えると、まだまだ〝化ける〟。もっと〝大化けする〟と思うのはオイラだけではあるまい。

(城島明彦)

 

 

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