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2021/05/28

五輪中止の違約金と人の命とどっちが大事なのか。「安心と安全」を主張するなら、いますぐ〝五輪選挙〟で民意を問え!  

五輪のために「安全と安心」という前に、国民のために「安全と安心」なことをやれ!

 

 五輪中止を求める国民の声は、調査によって数字に差があるが、6~8割だ。

 「これだけ反対の声があるのに強行するのは、独裁政権だ」

 という批判に自公連立内閣はどう応える。

 強行することのメリットとデメリットを、きちんと説明してご覧よ。

 

「五輪強行」に自信があるなら、コロナなどほったらかして、〝五輪解散〟をやって民意を問えばよい。

 政権を失うのは必定だ!

 

 兵庫、岡山、島根などが聖火リレーの見物を中止したのに続いて、昨日(527日)、千葉県も中止を発表した。

 そうした理由は、いうまでなかろう。「安心と安全のため」「コロナの感染から県民を守るため」だ。聖火リレー強行より、よほど説得力があり、県民の支持が得られる。

 「安心と安全のために、公道に人が群れ集まるイベントを中止する」

 という説明は、「何人に感染する恐れがある」といった話とは別次元の問題だが、心配のため種は取り除くのが当たり前

 

 知事らの判断は民意を反映したもの、誰もが腑に落ちる正論と、政府はなぜ考えないのか。

 五輪強行派の国会議員は、都道府県から選出されているのだ。次の選挙でこんな奴らを当選させてはならない。

 政府は五輪開催に安心と安全に自信があるなら、「三密は禁止、酒を伴う飲食は禁止」などといわずに、手を打たぬか! 「安全と安心」が聞いてあきれる。

 

 聖火リレーは見物中止、大会は「無観客」ないしは「少数に制限」という〝しみったれ五輪〟のどこが楽しいのか、菅首相よ、いってみんしゃい!

 利権がらみのIOCの連中は「テレビで観戦する人が多いのだから、観客数は関係ない」などと強弁しているが、それなら、どこでやっても同じじゃないか。

 どうしようもない連中だ。

 

 日本政府のレベルも低すぎる。菅内閣や組織委員会の連中らは「価値判断」を誤っている。

 たとえ「コロナ蔓延下での五輪に成功した」としても、どこの国が、どこの国民が日本を称賛するというのか。

 IOC会長のバッハじゃないが、「日本人は忍耐強い国民」ってか?

   ①世界初の原爆投下国。

  ②大震災で原発事故が発生、被爆した世界初の国。

  ③死と背中合わせの新型コロナ蔓延下での世界初の五輪大会主催国。

  日本人に何度耐えろというのか?

 

 JOC、菅内閣の連中たちは、自分らが日本国民であることを忘れている。

 彼らは日本国民である以前に〝IOCの走狗〟なり果てている。

 招致汚職疑惑で辞めたJOC元会長(旧皇族)の息子などは、親父を擁護したいのか、「1700億円の違約金を払わないといけないことを国民は気づいていない」などと馬鹿なことをいっている。

 こういうのを「人命軽視の危険思想」という。

 「1700億円ぽっきりの違約金ですむのなら、万々歳」となぜいえぬ。「一億国民の安全と安心をそのカネで買ったと思うなら、安い買い物じゃないか」と、なぜ思えないのか。

 

 危機管理という点でも、東京五輪はでたらめ。話にならぬ。

「この期に及んで五輪中止は国際信義に反する」などという者もいるが、そういう連中は「何のために、誰のために開催するのか」という基本論から逸脱していることに気づいておらず、「国民軽視」といわれても仕方あるまい。

 誰もが納得するのは、「危険なことは少しでも避けるべき」とする、ごく当たり前の考え方だ。

 自分だけが死ぬのではない。不当久亭多数の人に感染させ、それらの人を死の恐怖にさらすという危険性なのだから、避けなければならないのだ。

 危機管理という点では、

 「コロナに打ち勝った証として東京五輪を開催する」

 という希望的観測を述べ続けた安倍前首相も失格だ。

 最悪の事態を想定していなかった。

 コロナをなめてかかっていた、軽くみていたから、そういう発言につながったのだ。 

 安倍元首相は、立派な功績を残したが、「五輪開催では先の読めない政治家だった」という拭い難い汚点も残したのである。

 

「不要不急の外出禁止」に限らず、豪雨などの予報にしても、「人命の安全と安心」が第と考えてのことである。

「豪雨に備えて避難してください」と住民に告げる一方で、「これから公民館で盆踊り大会をやります」といったら、どう思われるか。政府の五輪強行はそれと同じで、矛盾だらけだ。

 国は「安心と安全を守れば、問題はない」といって、人が群れ集まる五輪大会を強行しようとし続けてきた。

 どういう神経をしているのか。

 

 入院できずに自宅で死んでいく人を横目に見ながら、五輪にヒト・モノ・カネを注入するバカがどこにいる!

 要するに、「安心と安全の五輪」に無駄なカネや時間を注ぐ余裕があるのなら、その前にやるべきことがあるのではないか。そういうことがわからない国会議員など、いらない。そういうことだ。

 世界のどの国も、国家予算のあるなしにかかわらず、コロナの予防薬に高い金を払ってでも、自国民の「安心と安全」を図ろうと必死だが、わかったようでわからないのが「安心と安全」という言葉だ。

 コロナが広がりを見せた当初、政府は「三密を避けてください」と、口を酸っぱくして国民に告げまくった。

 ところがどっこい、「世界中の運動選手を限られた空間に競わせる集めて行うイベント」だ。いってみれば、五輪は〝密を促進するスポーツの祭典〟! 「三密」の象徴なのだ。

 「五輪を安心安全にできる」と胸を張っていうなら、その前に日本中の劇場や飲食店での三密に対しても安全・安心にできるはず。その方法を教えてくれ

 

 人流増加ってか? 繁華街の人出が増えるのは、政府への不信のバロメーターだよ。政府のでたらめな二枚舌に嫌気がさした国民が増えているから、繁華街への外出を控えない国民が多くなっているだけだ。
 物事には順序とか順番がある。安心と安全についても、同様だ。

 安心と安全は、まず国民の健康に向けられるべきで、世界の選手を集めて五輪大会を開くのは、そのあとだ。こういう当たり前のことを、いわせるようなことをするな!

 国にとって、五輪なんていうイベントはどうでもいい。まず人命が一人でも失われないようにするのが政府の務めだ。

 こんなことをいわなければならないほど、政府は矛盾しまくることばかりやってきた。

 菅首相以下、丸川珠代、橋本聖子ら五輪関係者の頭脳優秀者がそんなことは百も承知しているのに、強行しようと詭弁を並べ立てているから、罪は深い。五輪というお祭りより日本人の命が大事と考えるのか、1人や2人死のうが五輪が大事と考えるのか、言葉でごまかさず、行動で示せ。

 時代も状況も異なるが、彼らのやりようは日本という国と国民を太平洋戦争に駆り立てた東条英機内閣と何ら変わるところはない。

 反対の声に耳を貸さず、彼らは国を滅ぼした。

 

 近年、五輪開催を躊躇する国が増えているのは、金権まみれを嫌悪するだけではない。〝祭りの後の大不況〟を恐れるからだ。歴史がそのことを教えている。日本も、おそらく、東京五輪後には不況が襲うだろう。

 そういうことがわかっていて、「福島復興だ」何だのと屁理屈をつけ、〝五輪ブローカー〟に裏金をつかませて開催権を獲得し、「おもてなし」などと、はしゃぎまくったその化けの皮がはがれてきたのだ。

 

 同じ復興アピールでも、1969年の東京五輪は、敗戦からの復興を世界にアピールするために開いた。

 2021年の五輪は東日本大震災からの復興をアピールするためという大義名分を掲げているが、1969年の日本経済は「奇跡の高成長」を遂げていた最中の出来事だった。それに対し、今回は〝世界中がコロナまみれで虫の息状態〟に陥っているなかで開こうとしている。そんな状況化で、人命を犠牲にしてまで強行するメリットがどこにあるのか、国民の前に箇条書きにして示せ。 

 どうひいき目に見ても、政府やJOCの連中の脳神経は異常そういう連中こそ〝売国奴〟と呼ぶにふさわしいのではないか。

 

 最初のコロナと比べて、インド型の感染力は2倍という。

 日本中のコロナがインド型に置き換わるのは時間の問題だ。

 そういうことを先読みする判断力に欠けているから「後手、後手」と非難されてきたのだ。

 

 なし崩し的に開催を強行しようとする菅内閣の支持率が、さらにジリ貧をたどるのは目に見えている。

 菅首相にいいことを教えよう。

 内容は秘して緊急記者会見を開き、 「東京五輪大会を断念する。人の命を優先したい」と発表してご覧!

 支持率急上昇間違いなしだ! やったんさい! 歴史に残る名首相となるだろう。だが、やれんだろうね。やれるわけがない。

 

  人の命はカネ(違約金)では買えない。

 違約金など問題じゃない!  

 (城島明彦)

2021/05/21

しっかりせんかい、朝乃山! こんなことでは横綱は無理!

「腰高」「前半戦の取りこぼし癖」を直して、ゼロから出直せ!

 朝乃山は、あまりにも情けない姿をさらしてしまった。
 子どものファンもいるということが、頭から飛んでいる。

 朝乃山は、自分で自分のイメージを壊してしまった。

 朝乃山にモンゴル勢全盛時代にとって代わる次代の横綱の姿を思い描いたのは、私一人ではなかろう。

 恵まれた堂々たる体格、怪力、大きな投げ技も得意で、スケールの大きな相撲を取り、個人的には、昨年あたりまでは次期横綱候補の筆頭とみていたが、文春砲に「不要不急の外出禁止の禁を破って、接待を伴う夜の店へ行っていた」と報じられて「12日目に途中休場」という、体(てい)たらくだ。

 ファイトを全身にみなぎらせるのが優れた力士ではない。むやみやたらと殺気を漂わせている武士が本物ではないのと同じだ。

 心のうち(どんな立ち合いをし、どんな手でやるか)といったことまで表情に現れかねない。

 心の内を読まれたら、その分、力を封じられ、全力を出せなくなる。

 理想的な力士の姿は、ひょうひょうと仕切り、制限時間いっぱいになると顔面が紅潮しているのが見て取れる程度で、内に闘志をみなぎらせていることがわかる。そういう力士が大物である。朝乃山がそうだった。

 だが、その姿を「ファイトが感じれない」と、こき下ろした解説者もいた。勝たないから、そういうことをいわれるのだ。

 制限時間になると、手のひらで尻を叩いたり、土俵を駆けて最後の塩を取りに行く力士が結構いるが、そういう所作をするのはせいぜい一流半か二流どまりの力士だ。

 淡々と仕切り、表情を変えずに相手を倒して、平然と勝ち名乗りを上げて、まるで何事もなかったかのように静かに土俵を降りる。

 その域まで達することができるのが最高の力士で、大相撲史上では双葉山とか大鵬とか、ごく限られた力士しかいない。 

 朝乃山は、精進して腰高を改め、〝横綱相撲〟といわれる取り口を示せるように、もう一度、自分自身を見直せ!

 このままでは、大器の素質が泣く! 

 それ以前に、横綱を目指したいなら、もっと厳しく自分を律しないと話にならない。

 猛省し、奮起せよ!

(城島明彦)

2021/05/16

変異株ってか? オー・ヘンイー! イギリス種、ブラジル種、(南)アフリカ種、インド種ときて、次はいよいよ日本で〝五輪種〟完成か?

「オー・ヘンリーは短編の名手です」とか「私って、変異?」なんて、いってる場合じゃござんせん。

 

 「新型コロナ」と名づけただけあって、次から次へと変異種誕生だ。

 さあ、次はどの国型?

 「5つ目の変異種誕生国」はどこだって?

いわずと知れた日本JARO(じゃろ)。といっても、「公益社団法人 日本広告審査機構」は無関係ってか。

 

 イギリス種、ブラジル種、(南)アフリカ種、インド種と、こちらも、あと1つ増えたら〝五輪〟マーク完成だっちゅうの!

 

 それにしても、政府のやってるコロナ対策はひどすぎる。

 北海道・広島・岡山への「緊急事態宣言」はひどい。決めた直後に決定を翻して追加だってか!

 頑張っているのはわかるが、国民が納得しなければNGだ。

 

 国を思えば、涙がちょちょぎれる今日この頃でございます。

 なのに、安倍政権末期以降、コロナ対策や五輪開催強行など、やっていることがチグハグ。

 それが、今の日本国民の過半の声ではないだろうか。

 政治は結果がすべてだぁ!

 

 〽菅(すが)る怪狂(かいきょう) コロナ景色

 

 原曲の「津軽海峡冬景色」の詞(亜久悠作詞)は、素晴らしいですな。

 〽上野発の夜行列車 おりた時から 

  青森駅は 雪の中 

  北へ帰る人の群れは 誰も無口で

  海鳴りだけを 聞いている 

  私もひとり 連絡船に乗り 

  こごえそうな鴎みつめ 泣いていました

  ああ 津軽海峡冬景色

 しかし、日本列島はこれから「梅雨景色」に入りますが、どこを見てもコロナ一色、コロナ景色でございます。

 

 てなわけで、オイラも歌ってみただよ。 

 〽イギリス発の 観光船 おりたときから 

  横浜港は コロナのなか

  東京へ帰る人の群れは 誰もマスクで 

  アナウンスだけを 聞いている

  私もひとり 東横線に乗り

  小声そうな話し声聞いて 泣いていました

  ああ 二子玉川 コロナ景色 

 

 安倍政権末期以降、コロナ対策や五輪開催強行など、やっていることがチグハグ。

 それが、今の日本国民の過半の声ではないだろうか。 

 アメリカと違って日本は野党の政権担当能力に「?」がついている。困ったもんだよ、カエルの面にしょんべん。

 

 日本じゃあ、過去に民主党の〝あかんのだ政権〟(菅(かん)直人・野田佳彦)がドジを踏みまくり、仕方なく自公連立政権でガマンしているだけの話。

 ところが自公政権は、そのことを自覚せず、コロナ対策では国民の賛同・支持を得ていない。その証が、内閣支持率の低下現象だ。

 テレビは、毎日毎日、判で押したように「主要都市を往来する人手は、前回の緊急事態宣言時と比べて、大きく減っておらず、逆に増えているところもある」という報道を繰り返している。

 今のような〝ザル対策〟じゃあ、「次から次へと押し寄せるのコロナ変異種菌がジャジャ洩れ状態」ってぇザマだ。

 ざまは沖縄だけにしてもらいたい。

 

 これが失政でなくて何なのか!

 〝迷走、迷走、また迷走が止まらないGo te Go te(ごて ごて)菅内閣は、〝オリンピック解散〟&〝コロナ解散〟をやって国民の信を問え!

 「コロナ対策があるから今は解散できない」などというが、なあに、とっとと総選挙をやればいいさ。

 その間に日本列島がどうなろうと、政府のあんたがたの責任じゃによって!

(城島明彦)

2021/05/12

NHK大河の悪い癖が始まった! 「蒼天を衝け」の平岡円四郎(堤真一)が「べらんめえ口調」で浮きまくっている

ドラマ展開をもっと主役の渋沢栄一に絞れないものか!

 

 平岡円四郎は、渋沢栄一と一橋慶喜(15代将軍徳川)をつないだ人物だが、資料はほとんどない。

 この人を演じている堤真一は、べらんめえ口調を使いまくって、ドラマから浮いている。

 

  べらんめえ口調で有名なのは勝海舟だが、知名度の点では、平岡円四郎はその足元にも及ばない。

 なのに、主役の渋沢栄一を食うような芝居をさせている。

 渋沢栄一は自叙伝の類をたくさん残しているが、そこにも平岡はそれほど出てこないし、渋沢と直接知り合ったのではない。

 自叙伝などを読めば、そういうことがわかる。

  平岡は、徳川慶喜を支えた一人だが、やがて暗殺される人物なのに、NHKはえらくこの人に入れ込んでいる。

 だが、そうすればするほど、主人公の渋沢栄一の存在が軽くなっていく。

 「京都へ行く通行手形をもらいに平岡の屋敷へいったら、平岡はすでに京都へ出かけており留守で、かわりに奥さんが通行手形を渡してくれた」という程度のことしか書いてないのに、NHKは平岡の妻役の木村佳乃にたっぷり芝居をさせている。しかも、その性格は、平岡円四郎同様、妙に明るく、キャピキャピした人物になっていたので驚いた。

 それぞれの人物の家庭内のことを描けば描くほど、歴史的人物としての重みは薄れていき、それにつれて視聴率もだんだん下降していく。

 

 NHKは、これまで描かれていない人物で新たな人物像を作ろうとしているのかもしれないが、過去にも同様のことを繰り返して、次第に人気離散してきたことを忘れ、また〝独りよがりの世界〟に入りつつある 

 主人公にもっと傾注せよ。そういいたい。 

 拙著『福沢諭吉と渋沢栄一』では、渋沢栄一と福沢諭吉の人生を比較対照しながら描いており、平岡円四郎にも触れているので、関心のある向きはどうぞ。

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(城島明彦)

2021/05/08

さあ、〝コロナリンピック〟だ! どの国の政府が勝つか!? 表彰台に立つのか!?

競技は「死者部門」「感染部門」「防御部門」「政策力部門」などに分かれ、個別種目は「累計死者」「1日当たり感染者」「100人当たりの死者」をはじめ、「ワクチン接種回数」ほか多数で、世界の国々が競い合うの図ってワケだっちゅうの!

 

 レース速報! 58日予選

 〇「累計感染者数」競技では、インドが40万人/日で世界新記録を更新!

 〇「ワクチン接種回数」競技では、1位中国が3億回を突破、米国が2.5億回で猛追、インドも1.6億回で急加速中。

 などなど。

  皆さんも、ひとつ、こういうのをやってみては?

 

 東京五輪、どんどんやったんさい!

 ただし、その前に、国内のコロナ感染を鎮静させてくんろ!

 スポーツの祭典と、日本国民の健康のどっちが大事なのか?

 IOCNBCに五輪で銭儲けさせる一方で、国民のコロナ不安をあおり、どんどん商店をつぶせばいいさ!

 政権与党は、国民の声を無視して五輪を強行開催し、総選挙で信を問えばいいだけの話、ってか?

(城島明彦)

2021/05/07

あなたはどんな言葉を入れる? 「〇〇の 〇〇による 〇〇のための 東京五輪」

東京五輪は「死の祭典」と化す? 連休でボケた頭をリフレッシュする脳トレだぁ!

 

 ゴールデンウィークになるはずの連休中も、昨年同様、〝コロナ禍旋風〟が吹き荒れ、ブラックウィークとなった。

 日本だけでなく、世界のコロナの勢いは収束するどころか、拡大し続け、国際世論も「東京五輪中止」に傾いている

 2か月先に迫った五輪をコロナにおびえつつ開催するメリットはどこにあるのか。

 誰もが、そう思い始めている。

 

 なのに、日本の五輪関係者らは聞く耳を持たない。

 「日本国民の命より五輪大事」

  と考えているからだろう。

 

 小池都知事は、いみじくもいった。

 「東京へ来ないでください」と。

 なのに、「外国人の五輪選手は、どんどんいらっしゃい」ってか?

 

 日本ボート協会が6日に発表したぞ。

 「海の森水上競技場で行われているボート五輪予選(アジアオセアニア予選)で来日しているスリランカのスタッフの1人が、現時点で最も恐ろしい〝コロナ変異種のインド型〟に感染していて陽性反応を示した」と。 

 一事が万事だ。予防注射を打てば100%安全だという保障はない。

 

 イギリス型あり、ブラジル型あり、アフリカ型あり、そして新たにインド型あり……。

 これを〝コロナの祭典〟といわずしてなんといおう。

 東京五輪は、強行すれば、コロナ変異株の猛威にびくびくしながらの〝恐怖の祭典〟となるだろう。

 万が一、大会中に陽性者を出さなかったとしても、その間、日本国民で新規に感染して死んで行ったりする者が出たら、政府や五輪関係者は、なんと説明するのか。

 どう考えても、オリンピックの提唱者クーベルタン男爵がいった「平和の祭典」とは思えない。

 東京五輪は「死の祭典」を目指しているのか。

 強硬論者の頂点に立つのは、IOC会長のバッハと、放送利権を一手に握った米放送局NBCだ。

 小池(都知事)、安倍(元首相)、森(元首相)、橋本(東京五輪・パラリンピック組織委員会会長)、丸川(五輪相)らは、その子分というか手先だ。彼らの行為は、魂を利権亡者に売り渡すのと何ら変わらない。

 大多数の国民の意志と真逆の行為をすれば、国賊である。

 

 バッハは、旧西ドイツのフェンシング選手だったから、いうのじゃないが、こいつの体内にはナチスの冷血が流れているのではないか?

 東京五輪をアウシュビッツにしようという魂胆なのか。

 

 東京五輪を開催して、日本や日本国民に何の得があるのか?

 何のために、誰のために、危険を承知で開催を強行しようとするのか。

 

 開催のために投じた2兆円を超える金は、もはやドブに捨てたも同じだ。

 国威発揚? 大震災から福島が回復した証(あかし)?

 何のために、誰のために、東京五輪をやるのか。

 国内がコロナで疲弊しまくっている状況では、どんな理屈をつけても説得力に欠ける。

 

 さあ、皆さん。連休でボケた思考力を正常に戻すために、頭の体操をしましょう。

 誰の 誰による 誰のための 東京五輪なのか?

 そのことを、国民一人ひとりが真剣に考える時期になっている。

 そこで頭に浮かぶのは、誰もが知っている、第16代米大統領リンカーンの、かの有名な「ゲッティスバーグの演説」の一説だ。

 「人民の、人民による、人民のための政治」government of the people, by the people, for the people

 これは、ペリーが黒船4隻を率いて浦賀にやってきて、鎖国をしていた幕府に「開国せよ」と迫った翌年の1864年の出来事で、江戸幕府が滅ぶのはその3年後である。

 リンカーンが演説の最後を締めくくった上記の言葉には、次の文章がついている。

 〈shall not perish from the earth.〉〔(人民の人民による人民のために政治を)この地上から滅ばさせないように〕

 

 さて、あなたは次の〇〇にどんな言葉を入れたい?

 「〇〇の 〇〇による 〇〇のための東京五輪」

 

(参考例)

 我利我利亡者(がりがりもうじゃ)の 我利我利亡者による 我利我利亡者のための 東京五輪

 コロナの コロナによる コロナのための 東京五輪

 意地っ張りの 意地っ張りによる 意地っ張りのための 東京五輪

 非国民の 非国民による 非国民のための 東京五輪

 金権の 金権による 金権のための 東京五輪

 利権狂いの 利権狂いによる 利権狂いのための 東京五輪

 二枚舌の 二枚舌による 二枚舌のための 東京五輪

(城島明彦)

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