菅首相は心底から「(コロナ対策として)打つ手が遅い」とは思っていないのか?
「三つのやり方」を断行しない限り、内閣支持率は上昇しない!
菅首相は昨日(1月13日)、「新型コロナ特措法」の適用地域を関西・東海・福岡などに拡大することを決定したのに伴い、記者会見したが、質問する複数の記者から「遅いのではないか」と質(ただ)されると、そうは思っていないと否定した。
もし本心からそう思っているのであれば、国民の信頼はさらに弱まる。
国民が菅首相に期待しているのは、コロナが広がりそうな兆候が見えたら、即、最悪の事態を想定して「先手」を打っているとは思えない。
様子を見ながら、感染が広がってきたといって、あわててあれこれ手を打っている。
これでは遅すぎる。国民はそう思っているから、支持率が下落した。
無策とまではいわないが、説得力のない策も多い。たとえば、店の営業時間。午後8時まだならよくて、なぜ9時はダメなのか。そういうことをいうから、日中の人出が急激には減らないのだ。
そこで、(今更いうまでもない当たり前のことだが)菅首相にアドバイスだ。
次の3つを念頭に置いてコロナ対策をタイミングよく実施しないといけない。
一、「そんなこと、まだ早いんじゃないのか」と国民が思う時点で、強い規制をかける。
一、「まだ大丈夫だろう」と国民が油断している段階で、意表を突く厳しい手を打つ。
一、「そこまでやる必要があるのか」と国民が思うくらいのことを、次々と強要する。
こういうことをやらないから、リーダーシップがあると思われないのだ。
結果がすべてだ。
(城島明彦)
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