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2020/07/25

コロナ対策の責任者は、どなたはんどす!? 国では、安倍はん? 西村はん? 

東京都の小池百合子姐(ねえ)さん、得意の忍法〝タヌキ寝入り〟は、あきまへん。責任取ってほしいわ
 

 うち、京都は先斗町のぽん太いいます。

 どうぞ、よろしゅうおねがい致します。

 

 顔が丸いさかい、おかあはんが、そんな名前をつけはったんどす。

 

 正直にいうと、顔つきがちょっとタヌキ似のところもありますのやわ。

 

 常連の口の悪いお客さんからは、あの人とよう似ているといわれてます

 小池都知事はんです。百合子姐さんどす。

 あの人も、たぬき顔ですやろ。

 

 都知事と似てるといわれるのは光栄ですけど、あの人と比べたら、私の腹芸なんて未熟そのものやわ。

 

 同じタヌキ族ぽんた科だからわかるんですけど、

 あのひとのすごいところは、黒いと思わせないですわ。

 おじょうずなんやね、口芸腹芸も。

 

 たぬきだから当然だろうて?

 

 いややわ、お客はん、お口が悪うおす。

 

 この間もテレビを見てたら、東京でコロナ患者がどんどん増えると、

 「検査人数が増えましたから

 とか、くりかえし、いってはりましたが、自分の責任ではないといいたかったんとちゃいますの

 

 あの人は、テレビ東京で長いことキャスターをやって、 マスコミ慣れしてるというか、メディアずれしてはるのやね。

 さらっと誤魔化す術にたけてはるんやわ。

 

 でも、よう考えたら、

 「検査人数が増えたから、陽性者も増えた」

 いう論理のは、おかしいんとちゃいます?

こういうことを平気でいいはるのが、百合子姐さんの悪いところです。

 日本全国、陽性のお人より陰性のお人の方が圧倒的に多いことは、誰でも知ってますやろ。

 

 そら、新宿あたりのゲイバーやらホストクラブのような〝唾液まみれの危険スポット〟ばっかり検査しまくって検査数が増えているというならわからなくないけど、そういう場所も含めた一般的な場所での検査数が増えたなら、「陽性率」は低下していきます。

 こんなことは誰でもわかることです。

 その後、「陽性率」のことも口にしはりましたけど、後手、後手、GOTEです。

 これがホントの GO TE(ごて)キャンペーン やわ。

 

 テレビニュースを見ていると、国も都も、

 「外出を控えてください」

 「マスクつけてください」

 「手を洗いましょう」

 なんて、きれいごとを、くりかえすだけやおへんか。

 

 この前、お客はんがいうてはったけど、

 考えていること、いってることと、やっていることが同じなのを、

 「知行合一(ちこうごういつ)って、陽明学ではいうらしいです」

 

 うちなんか、もう手がカサカサやわ。

 

 最近の電車やバスは、えらい込みようで、商店街た繁華街も人がふえてます。

 これって、「三密」とちゃますの?

 

 GO TO キャンペーン?

 いってることと、やってることが違うんやから、コロナ罹患者はどんどん増えますわね。

 こんなこと、保育園児でもわかります。

 

 うち、こわいわ。

 どないしたら、ええのん?

 

 政治家は結果が大事どす。

 口でいくらいうたかて、数字に出ないと意味がありまへん

 選挙のときの獲得投票数と一緒や。

 政治家は、コロナ罹患者を激減させてナンボどす?

 死者が、アメリカほどではないにしろ、連日、何十人、何百人だったら、もっとあわててるのとちゃいますの?

 死者の数が少ないことに安心してんのとちゃいます

 

 百合子姐さん、しっかりせなアカン。 

 安倍はん、西村はんかて同じどすえ。

(城島明彦)

 

 

2020/07/21

日本人はすごい! 世界で最初に『竹取物語」というSFを書いたんだ! コロナなんか屁でもない! 

『珍説 かぐや姫』           

 

 よい子のみんな、元気かい。

 今日は、「かぐや姫」のお話だよ。でも、みんなが知っている「かぐや姫」とはちょっと違うよ。

 難しい感じが読める子は自分で、そうでない子はママに読んでもらってね。

 

 

 今は昔、そう、あれは、今から千二百年以上も前の遠い遠い昔、平安時代のある晩のことだった。

 晩酌(ばんしゃく)をすませていい気分になった竹取の翁(おきな)が、ふと外を眺めると、はるか彼方の空に満月が輝いていた。

「美しい月じゃのう。そうだ、今宵は十五夜じゃった。ばあさんに団子(だんご)をつくらせて、おそなえしなけりゃ」

 翁が月に見とれていると、月の中央あたりで何かが光った。と思う間もなく、その点のような光が超高速でこちらへ向かってくる。

「なんじゃろ」

 翁があわてて表へ飛び出したときには、光るものは家の近くへ接近し、竹林のあるあたりの上空にふんわりと浮かんでいた。

「これはたまげた、驚いた。七十年のわしの人生でこんなものは見たことがない」

 翁の声があまりにも大きかったので、台所仕事をしていた翁の妻の(おうな)も飛び出してきた。

「じいさん、どうなさった」

「腰を抜かすんじゃないぞ。あれを見ろ、あれを」

 翁の指さす上空に、牡丹餅(ぼたもち)型の光る舟が七色の光を放ちながら浮かんでいた。

 翁より三歳年下の媼は、天空の舟を見てびっくり仰天し、もう少しで腰を抜かすところだったが、松の幹にすがって危うく持ちこたえ、

「じいさん、あの物体は何ですか」

 翁は少し耳が遠いので、物体を「仏体」、仏様のお体と取り違えた。

「阿弥陀如来(あみだにょらい)様に決まっとろうが。ばあさん、何をぼんやりしておる。支度(したく)じゃ」

三途(さんず)の川へ旅立つ支度ですか」

「縁起でもないことをいうな。阿弥陀如来様をわが家へお迎えする支度じゃ。長旅でお疲れになり、おなかもすいておられようから、ごちそうをたんとつくれ」

 七色光線を点滅させながらゆっくりと下降していた牡丹餅(ぼたもち)型の未確認飛行物体は、竹林のあたりに姿を消した。

「おお、ありがたや。わしの竹やぶにお着きなさったようじゃ。お迎えに行ってくる」

 翁は、光る牡丹餅(ぼたもち)が降り立ったとおぼしき竹林の方へと歩いていった。竹林は広大だったが、七色光線を放っているので、すぐにわかった。

「なむあみだぶつ、なみあみだぶつ」

 念仏を唱えながら翁が近づいていくと、七色の光が黄金色の光に変わった。

「ありゃ、阿弥陀如来様ではなかった」

牡丹餅型の未確認飛行物体は、まばゆく輝く金の竹で編んだ舟だったのだ。

「このような竹の舟をわしはこれまで見たことがない」

 翁は、おそるおそる舟の中を覗き込んだ。と、上空から妙なる声が聞こえた。

「これこれ、讃岐造麻呂(さぬきのみやつこまろ)

 讃岐造麻呂というのは、翁の本名である。名前を呼ばれて翁はあたりを見回したが、誰もいない。

「空耳(そらみみ)か」

 と呟(つぶや)いたとき、上空から羽衣が舞い降りてきて、翁の頭をすっぽりと包み込んだ。

「何といういい匂いじゃろう。この世のものとは思えぬ」

 翁が羽衣から顔を出すと、舟のなかに三寸(約十センチ)ほどの小さな女の子がいた。

「いつの間に!?

 驚いている翁に再び天の声が聞こえた。

「何をしている。その子が風邪(かぜ)をひくではないか。その羽衣を早く着せなさい」

 翁があわてて羽衣でくるむと、女の子はにっこりと笑った。

「何というかわいらしさじゃ」

 女の子が手足を動かすと、えもいわれぬかぐわしい香りがあたりに立ち込めた。

 翁はうっとりしながら考えた。

かぐわしい姫じゃ、この子に名前をつけなければ。かぐわし姫はどうか。いや、きれいな響きではないな。かぐわ姫、これもいまいちだ。かぐや姫はどうだ。かぐや姫じゃ!」

 命名を待っていたかのように、舟がふわりと舞い上がり、ものすごい速さで月の方向へ帰っていった。

 翁は目をこすり、ほっぺたをつねった。

「いてて。夢じゃない」

 かぐや姫を抱き上げ、「ほっぺ、いててて、ほっぺけぺっぽ、ぺっぽっぽ~」とわけのわからない歌を歌いながら、家路を急いだのである。

 翁と媼には子どもがいなかったので、わが子として大切に育てることにした。

 かぐや姫は、翁がこしらえた竹製の揺りかごに移された

 媼は、さっそく隣の家へ山羊の乳をもらいにいった。隣といっても片田舎のこと、半里(約二キロ)も離れていたのだが、媼は少しもいとわず、喜々として夜道を急ぐのだった。

 そうやって手に入れた山羊の乳だったが、かぐや姫は飲もうとしなかった。

「そうか、山羊のお乳は嫌いなのか」

 媼は、休む間もなく、今度は反対方向にある農家から牛の乳を求めてきたが、かぐや姫はそれも拒んだ。

「困ったのう、ばあさん。粥はどうじゃろうか」

 しかし、かぐや姫は、媼のつくった粥を食べようとしなかった。

「このままでは姫は死んでしまう。ものは試しじゃ、卵はどうじゃ」

 かぐや姫は卵焼きには見向きもしなかったが、目玉焼きはじっと見つめた。

「おお、これか」

 媼が食べさせようとすると嫌がったので、翁は天を仰いだ。

「目玉焼きをじっと見ていたのは、月を思い出したのかもしれんなあ」

 二人がしんみりとしていると、かぐや姫が揺りかごから手を伸ばした。

 なにをするのだろうと二人が注視していると、そばにあった翁の仕事台の上に散らばっていた笹の葉をつかんだ。

「手を切ると危ない」

 翁が取り上げようとするより早く、かぐや姫はそれを口に入れ、しゃぶり始めた。

「じいさん、この子は笹が好物なのじゃろうか」

「そういうことなら、笹汁をつくって飲ませてみましょうか」

 媼は、翁が竹細工をこしらえるときに切り払った竹の葉を鍋に入れて、グツグツと煮立てて笹汁を何種類もつくり、かぐや姫に与えてみた。

 その中の一つをかぐや姫は、ごくごくと飲んだ。

「やったぞ、ばあさん。なよっとした竹の葉の汁だ」

「やりましたよ、じいさん」

「この子の名前は、今日から『なよ竹のかぐや姫』とするとしよう」

 二人は喜んだが、体調に変化が起きはしまいかと気が気はなく、交代で寝ずの番をした。

 ところが、夜も更け、翁の番のときに仕事の疲れが出て、うとうとと眠ってしまった。

 無理もなかった。翁が生業(なりわい)としている竹細工(たけざいく)は力仕事だった。

 翁がつくる竹細工には、敷物、箪笥(たんす)、簾(すだれ)、机といった大きめの家具類から、籠、花挿(さ)し、箸、匙(さじ)、楊枝(ようじ)のような小さな日常用品生活用品まで、種類がいっぱいあり、よく働いたが、正直者だったので暴利をむさぼることができず、貧乏暮らしが板についていた。

「じいさん、眠っちゃだめですよ」

 媼に揺り動かされて目を覚ました爺さまは、かぐや姫を見て驚いた。

「背丈が伸びている! 見たか、ばあさん」

「見ましたとも。不思議なことがあるものですね」

 翁は首をひねっていたが、はたと手を打った。

「不思議でも何でもない。天から授かった子なのじゃから、地上のわれわれとは違って当然じゃ」

天空の竹舟に乗ってやってきた子なのだから、竹のようにすくすくと伸びて当然ですね」

「笹汁も効いたかもしれん。わしらも試してみるか」

 二人は、笹汁を飲んでみた。

「うまいとはいえんな」

「良薬は口に苦しといいますから、体にはいいかもしれませんね」

「これからは、わしらも飲もうじゃないか。もう一杯、わしにくれ」

 媼が台所へ行こうとして立ち上がると、「ポキポキッ」と背骨の関節が鳴った。

「ばあさん、大丈夫か。ぎっくり腰になったんじゃないだろうな」

「なんともありませんよ、このとおり!」

 媼は腰をしゃきっと伸ばした。

「曲がった腰がもどっているじゃないか」

「ほんにまあ。じいさんも、やってみては」

「そうじゃな」

 媼は少し腰が曲がった程度だったが、かがみ込む作業をしている翁は、完全に腰が曲がっていた。その腰が、「バキバキッ」と大きな音を立てながら、まっすぐになったのである。

「これは驚き、桃ノ木、山椒の木じゃ! とはいうものの、かぐや姫がいくら天女でも、笹汁だけでは身がもたんだろう。ごはんのかわりに笹団子はどうじゃろうか」

 媼がつくって与えると、かぐや姫はうれしそうに食べた。

「口に合ったようじゃな」

 それからは、来る日も来る日も笹団子と笹汁がかぐや姫の食事となった。

 かぐや姫の成長は早く、半年もたたないうちに大人の背丈になり、容貌はますます美しく光り輝いた。

 翁と媼は、幸せだった。かぐや姫が来てからというもの、翁の作る竹細工が飛ぶように売れ始め、お金がどんどん入るようになって、家も建て替えて立派になったが、もっと大きな変化が翁と媼に生じていた。曲がっていた腰が伸びただけでなく、はげていた翁の頭には白髪が生え、それが次第に黒くなり、まっ白だった媼の髪も見違えるような豊かで美しい黒髪に戻っていたのだ。顔つきも声の張りもどんどん若返り、二人とも四十代にしか見えなくなっていた。

 ある日、翁がいった。

「このままでは、世間に怪しまれる。どうしたらよかろう」

「わたしもそう思っておりました。このままいくと、二人とも赤ん坊になってしまいます」

「それはまずい。笹を食べるのをやめるか」

「そうしましょう」

「かぐや姫はどうする」

「あの子は別世界の天女ですから、いくつになっても一番美しいときの姿を保ち続けるのではないでしょうか」

 翁と媼が笹団子や笹汁の食事をやめてしばらくたつと、以前のようにごく普通に年をとるようになったが、かぐや姫は人生で最も美しいと思える状態を保ち続けていた。

「何という美しい笑顔じゃ。かぐや姫は日本一、いや世界一、いやいや宇宙一の美人じゃ」

 と翁がいえば、翁も負けじと、

「かぐや姫の全身から立ち込めるかぐわしい香りに包まれて、わたしたちは宇宙一の幸せ者ですね」

 かぐや姫の噂を聞きつけた人たちが、かぐや姫をひと目みようとやってきて、翁の家のまわりは見物客であふれかえるようになった。かぐや姫は、それまでは散歩に出たり、庭の花の世話をしたり、井戸端(いどばた)で媼の洗濯を手伝ったりしていたが、見物人の好奇の目におびえるようになり、部屋にこもるようになった。

 そうなると、ますます見たくなるのが人情というもの。昼といわず夜といわず、多くの人が集まり、喧嘩は起きるわ、垣根は倒されるわで、翁と媼はとうとう不眠症になった。

 遠い親戚と名乗る男がやってきたのは、そんなある日のことだった。

「いいアイデアがある。かぐや姫には、午前と午後に一回ずつ時間を決めて出窓のところから観衆に手を振ったらどうか。見物客には整理券を発行し、見物時間は一人五分とする」

 藁(わら)にもすがる思いの翁と媼は、

「それで騒ぎが静まり、かぐや姫が元気を回復するなら」

と男の提案を呑んだ。

 その男は商売上手で、入場料を取り、家の垣根(かきね)の外にさらに柵(さく)の通路をつくって並ばせ、順番に見物させた。

 その噂が広まると、決められた時間だけ人が集まるだけで、それ以外は以前のように静かになったので、翁も媼もひと安心だったが、かぐや姫は気分がふさぎ、とうとう寝込んでしまった。しこたま稼いだ自称遠縁の男は、いつの間にか姿を消していた。

 かぐや姫の姿が見られなくなったと知って、見物客は日ごとに減っていき、翁や媼には好都合だったが、かぐや姫の体調はよくならなかった。

 何かほしいものはないかと媼がかぐや姫に尋ねると、

天竺(てんじく/インド)や唐土(もろこし/中国)の書物が読みとうございます」

「そんなことなら、お安い御用だ。わしに任せておくれ」

 翁は知り合いの高僧に事情を話して古典を二十冊譲り受けたが、三日もたたないうちに、

「もっと別の本が読みたい」

 とかぐや姫が言い出した。

「面白くなかったのかい」

「いいえ」

「面白すぎて、もう全巻読み終えてしまったのです」

「あんな難しい本をかい?」

「そんなに難しくはありませんでした」

 かぐや姫が語ったところによると、さっと一回目を通せば全部頭に入るということだった。そういうことならと翁はあらたに百冊を調達したが、それも一週間たつかたたないうちに読了してしまった。

 その話を伝え聞いた高僧が翁に「信じがたい。どれくらい頭に入っているか確かめてみたいので、姫に会わせてくれないか」と執拗に頼むので、かぐや姫に伝えると「いいですよ」との返事だった。

 当日、翁と媼もそば近くで二人の質疑応答を聞いていたが、さっぱりわからなかった。

 二時間ほども続いただろうか、質疑応答が終わるや否や、高僧はかぐや姫の前にひれ伏し、興奮した様子で叫ぶようにいった。

「あなた様は観音菩薩の化身に相違ございません。拙僧の無礼をお許しください」

 高僧は、錫杖(しゃくじょう)を手にしてかぐや姫に泣きついた。

「かぐや姫様、どうか罰あたりのこの拙僧めに、これでお仕置きしてください」

 かぐや姫はためらっていたが、高僧が何度もいうので、その錫杖(しゃくじょう)を受け取り、高僧の肩に軽くあてながら呪文を数回唱えた。

月に代わってお仕置きよ!

 呪文が始まると錫杖は金色の光を放ち、高僧の体にバチバチと音を立てて稲妻が走った。

「し、しびれる~っ! 快、快感~っ! 天界とはこのようなところなのか」

 その体験談が高僧の口を通じて京の都に広まると、今度は貴族たちがかぐや姫をひと目見ようと門前に列をなした。すると、いつの間にか、例の遠縁の男が現れ、

「姫に会わせてあげる」

 などと嘘八百を並べ立てて豪商のドラ息子や好色な貴族たちから金を巻き上げていた。

 翁が男にそうさせているという声が翁の耳にも入ったので、おだやかな性格の翁も、さすがにもう黙ってはいなかった。

「これ以上インチキ商売を続けると、検非違使に頼んで牢獄にぶち込んでもらうぞ」

 男はこそこそと姿を消した。実際、検非違使から派遣された役人が門を固めたので、騒ぎは一段落したかに思えたが、高貴な人たちは臆することなく、御輿や牛車に乗って堂々とやってきた。貴人をないがしろにするわけにもいかず、翁は座敷に通した。

 貴人たちは、競うようにして高価な貢物(みつぎもの)を贈ったが、姫は誰にも会おうとしなかった。翁が姫の意思を伝えて丁重に断ると、残念そうに引き下がる者が多かったが、聞き入れない者もいた。天皇家の血を引く皇子(みこ)二人、右大臣(うだいじん)、大納言(だいなごん)、中納言(ちゅうなごん)各一人である。そうそうたる顔ぶれだったので、都中が大騒ぎした。

 五人の貴公子は、判で押したように同じことを懇願した。

「ひと目だけでいいから、かぐやに会わせてほしい」

 困り果てた翁は、かぐや姫を説得した。

「わかりました。それでお父様のお顔が立つのなら」

「すまんのう」

「そのかわり、条件があります。お会いする順番は、阿弥陀菩薩様に敬意を払って、あみだくじでお願します」

「わかった。そう伝える」

「それから、ご対面時間は一人五分にしてください。条件はそれだけです」

 翁は面会時の規則を説明するとき、かぐや姫が出した条件に勝手にもう一つ付け足して、厳かにこう告げた。

「皆様がかぐや姫とお会いなさるときは、仰ぎ見るようにさせていただきとうございます」

「そのようなことは無礼ではないか」

 と二人の皇子が同時にいった。

「姫は人の形はしておりますが、この世のものではございません。天界から舞い降りてきた異人。すなわち、観音菩薩様の化身にございますれば」

 その一言に五人は大きくうなずいた。

 くじ引きの結果は、身分の高い順番になった。一番くじを引いたのは、占星術にやたら詳しい石造皇子(いしつくりのみこ)。二番が和歌の上手な車持皇子(くるまもちのみこ)。三番が阿部大臣(あべのうだいじん)、四番が〝おっとり(だいなごん)〟こと大伴大納言(おおとものだいなごん)で、五番が〝おじゃる(まろ)〟といわれている石上中納言(いそのかみのちゅうなごん)だったのだ。

「では、順番に」

 かぐや姫は、一段高いところに設置された繧繝縁(うんげんべり)の飾り台(百人一首で天皇 や姫やたちが座わっている分厚い畳がそれ)に座っている。

 どの貴公子も、かぐや姫のあまりの美しさに、ただ見惚(みほ)れるばかりで自分を売り込むことを忘れていた。その耳にかぐや姫の言葉が響いた。

「石造皇子様は、仏の御石を探してきてください。そうすれば、わたしは喜んであなた様のお后になりましょう」

 こんな言い方で、車持皇子には「宝来(ほうらい)の玉の枝」、阿部右大臣には「火鼠(ひねずみ)(かわごろも)」、大伴大納言には「龍の首の玉」、石上中納言には「燕の子安貝(こやすがい)」を所望(しょもう)した。

 どれも、高僧から譲り受けた天竺(てんじく/インド)唐土(もろこし/中国)の書物に書いてあった架空の宝物だったから、たとえ地の果て、海の底、空の彼方(かなた)まで探しまくったとしても見つかるはずがなかった。

 石造皇子は、ずるがしこさにかけては天下一品で、「仏の御石」を天竺まで探しにいったふりをして三年ばかり身を隠し、それっぽく見える(すす)けた石の鉢を探し出して、かぐや姫に見せた。すると、かぐや姫は古い仏典の名を挙げ、そこに書かれている特徴の一つである「光り輝く」というのがないと指摘したので、皇子は恐ろしくなって逃げだした。

 車持皇子もズルをした。宝来へ行くといって船出するふりをし、三日後にはこっそりと舞い戻って、腕利(うでき)きの職人をたくさん集め、「宝来の玉の枝」の模造品をつくらせたのである。かぐや姫がその立派さに驚き、「本物かもしれない」と思ったとき、それを作った玉職人の親方がやってきて、「早く金を払ってくれ」といったので、化けの皮がはがれてしまった。

 安倍右大臣は、あり余る財産にものをいわせた。唐から「火鼠の衣」を取り寄せ、かぐや姫のところへ持っていったのである。手に取ると、書物に描かれていた絵や説明とそっくり同じだったので、かぐや姫は覚悟を決めようとしたが、翁が「念のために」といって火をつけると、燃えないはずの火鼠の皮袋がめらめらと燃え上がった。

 大伴大納言は「龍の首の玉」を求めて、「龍」の字がつく山や川や鍾乳洞などを片っ端から訪ね歩いたが、龍は見つからず、最後は龍宮城を目指して亀の背中に乗ったが、亀が海中に潜ったために水をしこたま飲むなどして、よれよれになって帰還した。

 最悪だったのは石上中納言。絶海の孤島の断崖絶壁に自らよじ登って、海燕(うみつばめ)の巣に手を突込んで「燕の子安貝」をつかみ取ったところまではよかったが、足を滑らせて落下、腰骨を折ってしまった。それでも手放さずに持ち帰った「燕の子安貝」は、判定の結果、ただの燕の古糞(こふん)だったとわかって都中の物笑いとなった。

「それほどまでに貴公子らを夢中にされるかぐや姫とは、一体、どのような女性(にょしょう)なのか。朕(ちん)も見てみたい」

 帝まで興味を示した。

「だが、朕が行けば騒ぎになる。何かよい方法はないか。そうだ、庶民に変装すればいいのだ!」

 帝は物売りの格好をして屋敷に入ることに成功した。そんなこととは露知らぬかぐや姫は、庭先で行水(ぎょうずい)の最中だった。

 こっそりと覗き見た帝は、鼻血を出しながら呟いていた。

「顔も体も天女のように清らかで気高い。美しすぎるのは罪だ。このような女性にふさわしいところは御所以外にない」

 帝は翁に正体を明かし、かぐや姫を後宮(こうきゅう)に入れるようにと迫った。翁も帝の命には逆らえないので、かぐや姫を説得したが、かぐや姫は強く拒んだ。

「そうか。それなら仕方がない」

 帝が諦めたので、一件落着したと翁も媼も思ったが、かぐや姫の表情は晴れなかった。

「何を悩んでいる。わしに話しておくれ」

翁がやさしい声でいうと、かぐや姫はこう告げた。

「わたしが生まれた竹藪の竹を七本切ってきてください」

 いわれるままに翁が竹藪へ行ってみると、そこに生えていたのは金色に輝く竹だった。

 それを切って家に持ち帰ると、

「その竹で、今の私が入れる大きさの牡丹餅(ぼたもち)型の舟を編んでください」

 媼が蚊の鳴くような小声でいった。

「行くのかい」

「はい」

「月に帰るのは、十五夜の夜なのかい」

「はい。月から迎えの舟がやってきます」

「あと一週間か……」

 と、翁は深いためいきをついた。

「いつか、こうなる日がやってくると思っていた。月からの舟は断るのじゃ、わしが丹精込めて天空の舟をこしらえるでな」

 その日から翁は黙々と金の竹を割り、天空を飛ぶ舟を編み始めた。

 翁の家の様子が変だとの報告を受けた帝は、勅令(ちょくれい/天皇の命令のこと)を発した。

「旅立たせてはならぬ。兵士を送って、姫の出発を押しとどめさせろ」

 そして、とうとう旅立ちの日を迎えた。

 かぐや姫は、媼がこしらえた七色の光を放つ羽衣(はごろも)をまとって、翁と媼に別れを告げた。

「お父様、お母様、長い間、お世話になりました。かぐやは幸せでございました」

「わたしたちのことはどうでもよい。一言でいいから、帝にお礼の文をしたためなさい」

 翁にいわれて、かぐや姫は、かぐわしい香りのする和紙にあわただしく筆を走らせ、

早世御泣等 香具夜さよおなら かぐや

 とだけ書くと、ふところから取り出した「不死(ふし)の薬」をその紙で包み、翁に渡した。

「これを帝にお渡しください」

 媼は涙をぬぐうと、竹皮の包みをかぐや姫に手渡した。

「お弁当だよ。旅の途中でお腹がすいたら食べておくれ。それから、これはじいさんから」

 金色の扇だった。表には翁の手形、裏には媼の手形が銀色で押してあった。

「お父様、お母様と思って大切にします。お心づかい、ありがとうございます」

 かぐや姫は深々と一礼し、ゆっくりと金色の舟に乗り込んだ。

 舟は七色の光を放ちながらふわりと浮かび、ゆっくりとした動きで上空さして飛んで行く。その光景を翁の家を取り巻く帝の二千人もの兵は、ただぼんやりと見送るだけだった。

 かぐや姫は竹皮の弁当を開いた。すると、笹団子のそばに、見たことのない黄金色をした別の団子が並んでいた。

「こちらのお団子は何? いつだったか、お母様がおっしゃっていた栗きんとんかも。どんなお味がするのかしら」

 指先につけて味わってみると、甘くておいしかったので、つい三つも口に運んだ。ところが、しばらくすると腹が張ってきた。どうにも耐えられそうにないとかぐや姫が思ったとき、お尻のあたりで大音響が響いた。

「ぶっ! ぶっ、ぶうーっ!」

 初めての体験にかぐや姫は、とまどった。

「く、くさっ。わたしとしたことが、天空で自分のおならをかぐなんて。これが人間のするおならだったのね。それにしても、くさいこと」

 かぐや姫は思わず鼻をつまみ、翁が餞別(せんべつ)にくれた扇でぱたぱたと扇いだ。その途端、天空の舟が大きく揺れて予期せぬ出来事が起きた。大きな山の上に落下してしまったのだ。

 かぐや姫は不死身なので、かすり傷ひとつ負うことはなかったが、しばらく山の近くの風穴(ふうけつ)で小休止してから再び月へと向かった。

 不死の薬を受け取った帝は、「かぐや姫がいないのに、こんな薬が何になる。これを燃やし、その煙が月に届くようにせよ」と勅使(ちょくし/天皇の使いの者)に命じた。

 勅使は日本で一番高いの頂上に登り、「煙よ、姫に届け」と祈りながら、薬を包んだ紙ごと火をつけた。

 すると、あら不思議、「早世御泣等香具夜さよおなら かぐやという別れの言葉の「御泣等 香具夜おなら かぐやという三文字だけが煙となって舞い上がり、空にぽっかりと雲のように浮かんだのだった。

 時は流れて、天空の舟が落下した山を「不時着山」(ふじちゃくさん)、あるいは、墜落してもかぐや姫はケガ一つしなかったので「無事山」(ぶじさん)とも「不死山」(ふしさん/ふじさん)とも呼ぶようになったのである。それが今日の富士山である。そして、かぐや姫が小休止した場所を「富士見」(ふじみ)といっている。  ――おしまいだよ――

(城島明彦)

2020/07/20

NHK朝ドラ「エール」のモデル古関裕而先生に捧ぐーー「かぐやひめものがたり」(城島明彦)

またの名は『異聞「竹取物語」』

 

 あと一年で私は死にます。大病を患っているわけでも、医師から余命を告げられたわけでもありませんが、私にはわかるのです。死ぬ日も時刻もわかっています。私には予知能力が備わっているのです。二十七歳という若さで異界へ旅立つのは悲しく辛いですが、それが私の運命だとしたら、心静かに受けいれるしかありません。

 だから、こうやって少しずつ遺書を書いているのです。

 私の体内を流れる血は、普通の人のものとは違っています。満月になると異様に血が騒ぐのです。普段はない衝動も生まれます。無性にベートーベンの曲を聴きたくなるのです。

ムーンライト・ソナタ」。聴く曲はいつも同じです。

 今宵がその満月です。朝から騒いでいた血は、夜になって激しさを増しています。体が火照り、心臓の鼓動も激しくなっています。

 私は、部屋の明かりを消してテラスに出ました。空には大きな黄金色の月が輝き、嵐山一帯を明るく照らしています。嵐山といえば渡月橋、そして竹林の小道が有名ですが、私が生まれたのもその近くでした。

 私は人前で、名前を呼ばれるのが大嫌いです。物心がついたときから、そうでした。

 保育園や幼稚園に通っていたときの名札は、平仮名でした。

たけとりかぐや

 漢字で書くと、

竹取香具夜

 これが私の本名です。

 竹取という苗字は仕方ないにしても、香具夜という名は何とかならないものかと、物心がついてからは悩み苦しんだものです。命名者は父です。父の名も変わっていました。(おきな)という名でした。竹取翁と聞いて驚かない方が不思議な名前でした。

 父は、私が生まれる日に東京へ出張していました。神田の古本屋街を歩いていて、釘が磁石に引き寄せられるようにある書店に入り、表紙に墨のようなもので、「かぐやひめのものがたり」と書かれた虫食いだらけの汚らしい和綴じの古書と出合って、衝動買いしたといいます。衝動買いといっても、値段は五百円ポッキリでしたが、父は、

「この本には、億の価値がある」

 と、繰り返し、母にいっていたそうです。

「そういう本と出合った日に娘が生まれたのは、単なる偶然ではない。『かぐやひめ』という名をつけよ、とのご先祖様の命令に違いない。だから、帰りの新幹線の中で、富士山を眺めながら、こういう名にしようと決めたんだ」

 そういって父は、

竹取赫映姫

と書いた紙を母に見せ、

たけとりかぐやひめ。いい響きじゃないか。由緒あるわが家にぴったりの名前だ」

 さかんに自画自賛しましたが、母は首を激しく振り、大きな声で反対したそうです。

「誰にも読めない名前はダメです。それに、姫って何です。いまどき、そんな名前の女の子がどこにいるっていうんです。わが子に恥をかかせたいのですか」

「『竹取物語』にも、その古書にもそういう字が使われているんだ。問題なかろう」

「あなたがどうしてもとおっしゃるのなら私も折れますが、姫だけははずしてください。それから『かぐや』には誰もが読める字を当ててください」

「わかった」

「それから」

「まだあるのか」

「『かぐやひめ』と読む漢字は、赫映姫以外にも、別の書き方をした本もあります」

 といって母は、父が赫映姫と書いた横に、赫耶姫、赫夜姫、赫奕姫、赫哉姫、赫野姫と書き足し、こう付け加えたそうです。

「迦具夜比売(かぐやひめ)、賀夜媛(がぐや ひめ)と綴った名もあります。迦具夜比売は、右大臣藤原実資(ふじわらのさねすけ)の娘で、第十二代天皇の景行(けいこう)天皇のお妃になった女性です。景行天皇が日本武尊のお父様であることはご存知ですわね。『かぐや』は、持統(じとう)天皇の和歌などに出てくる天(あま) の香具山(かぐやま)の『香具』という字を当ててはどうでしょう」

 工学部出の父より女子大の文学部で学んだ母の方が知識は豊富でした。

「持統天皇?」

「女帝です。春過ぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山、という歌で有名な」

「ああ、あの歌ね。女帝の歌に出てくる『かぐわしい香りが満ちあふれた山』から取った名というわけか。悪くない。『かぐや』の『や』は『夜』で異存はないな」

 そういうやりとりを経て私の名は決まったのですが、それからしばらくたって母は、そんな名前にしたことを後悔したそうです。病院で、

たけとりかぐやさん

 と呼ばれたときにそう思ったというのです。ごく普通に聞けば、

竹取家具屋さん

 と聞こえるのです。

 これまでに何度そうからかわれたかわかりません。「家具屋姫」とあだ名をつけられた時期もあり、そのことを母に告げると、「あら、そう。そんなの無視すればいいじゃない」と軽く受け流し、そばにいた父も、

「わが家の祖先の竹取の翁は、そもそも竹職人。竹藪から切って来た竹を使ってカゴやザルを編んで、ばあさんと一緒に商っていたのだから、竹取家具屋さんでいいのじゃないか」

 と、まじめくさった顔でいったので、私はそういうものかと思いました。

 そんな父も五年前に他界し、母もその半年後に後を追うように亡くなりましたが、その古書は今も仏壇の引き出しに納まっています。父はその本のことを気にかけていたようで、図書館に寄贈しようと動いていましたが、「得体のしれない異本」「文学的価値のない偽書」「古書に見せかけた怪しげな本」といった理由で、どこも引き受けてはくれなかったという話でした。

 私には兄弟はおらず、今住んでいる嵐山の家は母の妹の一人息子の信司君が、竹取家の墓を守ることを条件に相続することになっています。信司君は、京都の大学を出て東京の新聞社に就職し、静岡支局に勤務していますが、ゆくゆくは東京本社に転勤し、東京にずっと住むことになるはずですから、おそらく、この家は売却されるでしょう。

 信司君と私は同い年で、子どもの頃から仲がよかったので、安心して後を委ねられますが、気がかりなのは『かぐやひめのものがたり』の処分問題です。これまでに何度か話し合ったり、母の法事のときに原本をコピーしたものを持ち帰ってはいますが、まだ結論には至っていません。その古書が二束三文の値打ちしかない代物だとしても、父が家宝のように大切にしていたものである以上、中途半端な扱いは私にはできません。一番いいのは、信司君の家で末代まで保管してもらうことです。信司君の家系で、『かぐやひめのものがたり』に興味を持って、研究する人が出てくるような気がするのです。そのことは、信司君にも伝えてあります。

 私の思いが通じたのか、信司君から連絡がありました。京都支局の記者が交通事故で急死し、その代役を命じられたので、家が見つかるまで居候させてほしいという依頼でした。いとこ同士とはいえ、若い男女が同じ屋根の下で暮らすことへのためらいはありましたが、信司君に看取られてあの世へ旅立つのも悪くないと思い、いつまでいてもらっても構わないと返事しました。

 すると信司君は、こういいました。

「これから送る引っ越し荷物の中に、仕事の合間に集めた『かぐやひめのものがたり』に関する資料を入れた菓子折りがあるから、勝手に開けて読んでも構わない」

 その数日後に届いた資料には、私がすでに知っている情報と重複するものも結構ありましたが、改めて知識を整理する意味もあって、全部の資料にざっと目を通してから信司君がまとめたレポートに移りました。

 そこには、次のようなことが書いてありました。

 

 一、「竹取物語」は平安時代初期に成立したと思われる。

 一、紫式部が『源氏物語』の中に「物語の初め」と書いたように、日本初の小説だが、さらに世界初のSF小説とする説もある。

 一、『万葉集(巻十六)に「竹取翁歌(たけとり おきなうた)」というのがあり、『古事記(垂仁記)には「大筒垂根王之女(おおつつたれねのみこのむすめ)、伽具夜比賣命(かぐやひめのみこと)」という名が出てくる。賣(め)=売。

 一、著者については、源順(みなもとのしたごう)とされる説が流布した時期もあったが、今では完全に否定され、不明とするのが正しい。

 一、誰が作者かという謎を解くカギは、言い寄って来た五人の貴公子にかぐや姫が「探し求めてきたらプロポーズを受けいれる」といって告げた宝物にある。

 

 〔一人目〕 石造皇子(いしつくりのみこ)……天竺(てんじく/インド)にある仏の御石(みいし)の鉢。天皇家の血を引く多治比嶋(たじひのしま)がモデル。六八七(天武天皇一三)年制定の「八色の姓」で最高位「真人(まひと)」姓を与えられたので、丹比真人嶋(たじひのまひとしま)ともいう。

 〔二人目〕 車持皇子(くらもちのみこ)……東海の蓬莱山(ほうらいさん)にある木の枝(根は銀、茎は金、実は白金)。藤原不比等がモデル。不比等の母の旧姓が車持氏。

 〔三人目〕 右大臣阿部御主人(あべのみうし)……唐(もろこし/中国)にある火鼠の裘(ひねずみかわごろも/皮衣)。「壬申の乱」(六七二年の皇位継承戦争)大海人皇子(のちの天武天皇)についた飛鳥時代の功臣が同姓同名。

 〔四人目〕 大納言大伴御行(おおとものみゆき)……龍の首についている五色(白・黄・赤・青・黒)の玉。壬申の乱で大海人皇子を助けた功臣が同姓同名で、天武・持統・文武の三天皇に仕えた。

 〔五人目〕 中納言石上麻(いそのかみまろ)……燕が持っている子安貝(こやすがい)。壬申の乱では大友皇子に味方し、大海人皇子と戦って敗れたが、戦後、天武天皇の家臣となった。

 模造品を作ってごまかそうとしたり、実際に探しに行ったものの九死に一生を得た者もいて、誰一人として本物を手に入れることはできず、かぐや姫との結婚に漕ぎつけることはできなかった。

 かぐや姫が貴公子たちに求めた五つの宝物は、実は、インドや中国の古い仏典や史書などに書かれたものだった。そんな難しいことを知っている人といえば、学者とか僧などごく少数の超インテリということになる。そう考えると「空海説」も否定できない。

 

「へえ、空海か。ありうるかも」

 私は思わず呟(つぶや)いていました。そして私は、こう思ったのです。

 ――空海は、万能の天才。いってみれば、平安時代のレオナルド・ダ・ヴィンチ。唐代の中国へも留学していたから経典や史書などにも詳しいし、絵も上手だし、文章力も抜群で「いろは歌」だって空海が作ったという説があるくらいだもの。帰国後は、神通力を発揮して全国各地をめぐって、温泉やため池や井戸を掘るなど神通力を発揮した。それに。かぐや姫のような小説の一つや二つ書いていたって、何の不思議もないわ。

 信司君は、レポートの中で、空海が讃岐の出身であることにも触れていました。

 

 一、空海は讃岐の出身だが、『竹取物語』には翁の本名は讃岐造麻呂(さぬきのみやつこまろ)とあり、讃岐の出身とわかり、両者の間に共通点が見られる。

 

 私が特に興味を持ったのは、五人の貴公子には実在のモデルがあるというくだりでした。

紫式部は、もしかすると『竹取物語』から『源氏物語』の着想を得たのかもしれない、と思いました。読み終えたレポートをファイルに戻しながら、信司君は無関心のように見えて、本当は気にかけてくれていることを知って驚きました。信司君には、そういうところが子どものころからありました。

 信司君は、わが家に着くと、挨拶もそこそこに勝手知った様子で仏間に入り、父と母の位牌に両手を合わせ、語りかけました。

「おじさん。おばさん。今日からしばらくお世話になります」

その後、一緒に食事をしているときに信司君が不思議なことを言い出しました。

「今まで黙っていたけど、中学二年の夏休みに、あの仏壇で不思議な現象に出合ったことがある。仏壇の中の小引き出しから急に光が漏れ出たんだ」

 私は箸を止めて信司君を見つめました。

「何だろうと思って引き出しを開けると、『かぐやひめのものがたり』が金色の光を放っていた。ぼくが思わず手を伸ばすと、光は消えてしまった。それから一時間ばかり本を見つめていたけど、何も起こらなかったので、幻覚だったのかもしれないと思った。それで、今まで誰にもいわなかったんだ」

 私は驚きました。実は私も、その年の夏に信司君と同じ体験をしていたのです。

「私もだよ、信司君。でも、そのとき一回きりだった」

「そうか、幻影ではなかったんだ。それ以来、ぼくは、あの本は何か不思議なパワーを秘めているのかもしれない」

 それから私と信司君は、食事そっちのけで『かぐやひめのものがたり』の話に夢中になり、いろいろなことを話し合いました。

「世の中に普及している『竹取物語』とは、最初の部分がずいぶん違っているわよね」

「そうなんだ。初めて読んだとき、学校で習った『竹取物語』と違い過ぎるので、何だ、この本はと腹が立ったよ」

「そうなのよね。同じなのは、最初の『今は昔、竹取の翁といふ者ありけり。野山にまじりて、竹を取りつつ、よろずの事につかひけり。名をば讃岐造麻呂(さぬきのみやつこまろ)となんいひける』だけ」

「冬の夜、いきなり、流星群が空に流れ、巨大な火の玉が飛来して大地に落ち、あたり一帯を焼け焦がしたなんていう話が出てくるんだもの、誰だって偽書だと思うよ」

「偽書にしても、たちが悪いと何人もの人に笑われたって、お父さんは嘆いてた」

 父は、知人の大学の先生に頼んで『かぐやひめのものがたり』を現代語訳してもらい、私が小学校に入ると、来る日も来る日も私に語ってきかせましたので、小学三年になる頃には完璧に諳んじていました。

 ――翁は、火の玉が落ちた場所が気になって、真夜中にもかかわらず様子を見に行きます。不安は的中し、翁の所有している竹藪があったあたりに村のため池よりも大きくて深く窪みができ、その中心にこれまでみたこともない巨大な燃える岩石があったのです。竹藪はその岩石にすべて押しつぶさるようにして燃えていました。

 呆然と立ち尽くす翁の手を媼(おうな)が泣きながら握りしめていると、空から大粒の雨が降って来ました。その雨は、あっという間に豪雨となり、燃える岩石の火を消し去りました。

 翁は、夜が明けるのを待ちかねて、再び竹藪のあった場所へ足を運びました。豪雨は夜半に上がっていましたが、陥没した場所には水がたまって泥の池のように見えました。

 燃える岩は、夕べ見たときより小さくなっていました。翁は、用心しながら陥没した底へ下りて行き、黒焦げになっている竹の茎の破片を涙を流しながら拾っては、腰につけた細かい目の竹かごに入れていました。腰かごがいっぱいになると家へ戻り、その茎を清水で洗い清めると、媼連れ立って家の裏庭の竹林へ向かいました。そこには先祖の墓地が並んでいます。妻の名は記されていません。媼と書いてあるだけなのです。

 翁と媼は、一番小さな墓標の前で長い間両手を合わせていました。そこには、翁と媼の間に生まれてすぐに死んでしまった女の子の亡骸が埋葬されていました。翁が二十五歳、媼は二十一歳のときの出来事でした。以後、二人は子宝に恵まれませんでした。墓参がすむと、その子の墓にわきに黒焦げの竹の根茎を埋め、祈り続けたのです。

 翁と媼は、明くる日もその明くる日も、同じことを繰り返しました。

 そんな二人を見て、村人たちは囁き合いました。

「とうとう気が触れたか」

「炭から芽が出るわけがない」

 ところが、奇跡が起こったのです。春になってたけのこ)が一つ、また一つと顔を出しました。しかも、筍は黄金色に輝いていたのです。翁は、かごやざるをその竹で編んで行商し、みるみるうちに大金持ちになりました。何日も降り続いた春雨が止んで青空が顔を出すと、翁は大きなかごを背負い、鍬を携えて竹林へ向かいました。雨後の筍という言葉があるように、どの筍も大きく成長してすっかり一人前の竹の姿になっています。翁は、満足げに竹林を眺めていましたは、その中にひときわまぶしく輝く太い竹を見つけました。

「ありがたい。ちょうどわしと同じ背丈じゃ。よくぞ育ってくれた」

 翁は、そっと目をつむると、いとおし気にその竹を抱きかかえました。そのとき翁は、心臓の鼓動のような音を聞いた気がして、はっと目を開け、あたりを見回しましたが、あたりに人影はありません。そのときでした。パシッというような大きな音がして、その若竹が真っ二つに割れ、根元のところに金の衣を身にまとった背丈三寸ほどの小さな女児が座っていました。

「わしは夢を見ているのか」

 翁は二度、三度と頬をつねりましたが、夢ではありませんでした。

 鈴を転がすような美しい声で、その子はいったのです。

「わたしは、あなたの死んだ子どもの生まれかわりです。大切にしてください」

 翁をじっと見つめる女の子の瞳は、吸い込まれるような青い色をしていました。

 翁が両手をさしのべるより早く、女の子はふわりと体を宙に浮かせるようにして翁の背負っているかごの中に飛び込みました。すると、たちまち、そのかごが金色に輝きました。

 媼の喜びようったら、ありませんでした。曲がりかかっていた腰がシャンとなり、

「この子はきっと天女に違いないわ。死んだあの子が天に昇って、天女になって帰って来てくれたのね。何てかぐわしい匂いがするのかしら」

「それだよ、ばあさん。この子の名前は、かぐや姫にしようじゃないか」

かぐや姫。いい名前ではありませんか。これでいいかい」

 と本人に確認すると、大きくうなずいて、

「いい名前を付けてくださって、ありがとうございます。お父上、お母上」

 と、かぐや姫が微笑みましたので、翁と媼は満面に笑みを浮かべました。

 世間に流布している『竹取物語』や『かぐや姫』と大きく異なっているのは、このあたりまでで、そこから先は大同小異の展開となり、ラストでまた異なりますが、その話は後で述べます。

 信司君と一緒に暮らすようになってからというもの、毎日があっという間に過ぎていき、とうとう別れの日がやってきました。

「今日でお別れね。いろいろありがとう。これからは、あの世から信司君をバックアップするから、頑張ってね」

 ベッドの中から私が声をかけると、信司君は、読んでいた本から顔を上げて、

「馬鹿なことをいうんじゃない。いくら君がかぐや姫の血を引いているといっても、自分の死ぬ時期を予言できるはずがない。病は気からっていうだろ。元気をださないと」

 そして、とうとう私が死ぬ日がやってきました。その日、私は、二人いました。一人は、ベッドにいる私。もう一人は、私の体から魂が抜け出すのを、空中から見ている私です。幽体離脱(ゆうたいりだつ)といわれている不思議な状態に私は置かれていたのです。空中にいる私の目には、ベッドわきの椅子に座って、私の手を握りながら私の顔をじっと見つめている信司君の様子がはっきり見えています。病室に出入りする看護師や医師の姿も、俯瞰する形で見えていますが、少しずつ視界がぼんやりし始めてきました。本当の死が近づいているのです。

「さよなら、信司君。最後に一緒に暮らせて楽しかった。ありがとう」

 看護師が出ていくと、信司君はその後を追って病室から出て行き、数分後に戻って来たときには手にバケツを下げていました。

「私にはもう嘔吐をする元気もないのに、何に使うつもりなんだろう」

 私は普通の声でしゃべっているつもりですが、信司君には聞こえていないようです。

 信司君は、今朝来たときに持参した紙袋の中から何かを引っ張り出しました。汚らしい襤褸(ぼろ)きれと消し炭です。それをバケツに入れ、ライターで火をつけました。すぐに着火し、炎と煙が立ち昇りました。

「危ないわ、やめて!」

 大きな声で制止しましたが、信司君の耳に聞こえるはずもありません。

 信司君は、おかしな行動をしています。紙袋の中から襤褸きれをつかみだしては、火にくべているのです。炎は勢いを増し、煙が部屋に充満しました。すると、どうでしょう。仮死状態陥っていてピクリとも動かなかったベッドの私が、激しく咳き込んだのです。

「これは一体!?」

 私がそう思うのと天井のスプリンクラーから水が噴出するのとは、ほぼ同時でした。派手な散水と前後して、けたたましいベルの音が院内に鳴り響いたので、何人もの看護師や医師が険しい表情で飛び込んできました。彼らはすぐには部屋の様子が呑み込めませんでしたが、バケツの中の火とベッドの私が水びたしになっているのを見て、すべてを理解し、てきぱきとした動きで私を担架に乗せると、部屋の外へ運び出しました。

 空中に浮かんでいる私の目に見えていたのは、そこまでです。

 別室に移されて数分後、着替えがすんで、新しいベッドの中の私は、目を覚まし、

「今、何日の何時何分ですか」

 と看護師に尋ねたそうですが、私の記憶にはありません。幽体離がまだ完全に元にもどってはいなかったからかもしれません。

「君が死ぬ時間はもう過ぎたよ」

 信司君の返事を看護師はきょとんとした表情で聞いていましたが、私には信司君の言葉の意味がよくわかりました。それから一時間後には、私は家に戻っていました。

「まだ起きちゃダメだ。今日はぼくが料理するから」

 何を作ってくれるのだろうと心待ちにしていると、オムライスでした。

「信司君、あのとき何を燃やしたの?」

「見えていたのかい」

「ええ。幽体離脱して、あの世へ行きかけていたのよ」

「そうはさせじと思って、かぐや姫が月に帰るときに身にまとったといわれている天の羽衣を竹炭で燃やしたのさ」

「どうしてそんなことを」

「昔、おじさんから教えてもらった秘儀だよ。そのおかげで香具ちゃんは生き返ったのだから、おじさんに感謝しないといけない」

天の羽衣はどこで手に入れたの」

「おじさんが昔、富士宮(ふじのみや)の旧家の蔵にあったものを探し当てて譲ってもらったといってた」

「でも、天の羽衣って架空のものでしょ」

天の羽衣を竹の炭で燃やすと、あの世へ行きかけている人をこの世へ呼び戻せるという伝説があると」

「それも父が?」

「そう。信じるか信じないかは、本人次第。おじさんやぼくは信じたわけさ」

「竹の炭はどこで手に入れたの? そのあたるにある竹ではないのでしょ」

「そのとおり。あれは化野(あだしの)で見つけた」

「化野!?」

「化野念仏寺そばの竹林だ。『かぐやひめのものがたり』の冒頭に出てくるじゃないか。落下してきた隕石で焼け焦げた竹の根茎には、不思議なパワーが宿っていた。その竹炭を探せないかと考えたんだ」

「千数百年も前の場所を特定するのは大変だったんじゃない」

「最初は竹林の小道ではないかと考えたけど、平安時代からの墓地である化野の方が可能性が高いと思い直したんだ。現代人の距離感では嵐山から少し離れていると思うけど、昔の人の感覚ではそうでもない」

「父が手に入れた天の羽衣は、この家のどこにしまってあったの」

「仏壇の奥の隠し扉の中」

「そんなものをどうやって見つけ出せたの」

「おじさんからヒントをもらっていたから」

「お父さんは、天の羽衣のことは私には詳しく話さなかったのに、信司君にはいろんなことを話していたのね」

 天の羽衣といえば、三保の松原で、そこからは晴れた日には美しい富士山を眺望できます。富士山は『竹取物語』のラストにも重要な役割を担って登場します。

かぐや姫の噂を耳にした帝は、実際にかぐや姫を見て、光輝く美貌に魅せられ、

「姫を宮中へつれてゆくぞ」

 と口走るのですが、かぐや姫は冷静そのもの。こう返事をします。

「私がこの国で生まれたのでありましたなら宮仕えもいたしましょうが、そうではないのです」

 そして九月の満月の夜がやってきます。かぐや姫は、羽衣を身にまとい、月から迎えに来た空飛ぶ車に乗り込むと、百人もの天人に守られながら天空高く舞い上がり、雲の彼方へ去っていったのです。かぐや姫は、車に乗る前に、月からの使者が持参した不死の薬を入れた小さな壺に手紙を添えて、帝の勅使(ちょくし/使いの者)に手渡していました。

それを受け取り、手紙を読んだ帝が尋ねます。

「天に一番近い場所はどこか」

「駿河(するが)の国にある山でございます」

「誰か、その山の頂に登って、姫が書いたこの手紙を燃やせ」

世の中に流布している『竹取物語』は、物語の最後を次の言葉で締めくくっています。

「それから、この山を不死(ふし)の山と呼ぶようになり、その薬を焚(た)いた煙は今でも雲の中に立ち昇るということであります」

 天の羽衣の話から脱線してしまったようです。

話が一段落したとき、信司君が照れくさそうな表情でぼそっといいました。

「来年ぼくはアメリカ支局へ赴任するかもしれない。そうなったら香具ちゃん、ついてきてくれる?」

「それ、どういう意味?」

「結婚しないかって聞いてる」

「無茶なこといわないで。私と信司君は血がつながったいとこ同士じゃない」

「いとこ同士じゃなかったら、どうする?」

「仮定の話を聞いてどうするの」

「仮定じゃないよ。おじさんが亡くなる前にぼくにいったんだ。君はお母さんの本当の子ではないんだよ。子どもができなかったから、遠い親戚からもらったんだよって」

 驚いて私は言葉が出ませんでした。子どもの頃からずっと仲良しで、今も一つ屋根の下で暮らしていることに何の抵抗も不自然さも感じません。血がつながっていないのなら、もうすでに夫婦同然だわ、と私は強く思いました。

「今すぐとはいわない。よく考えて返事してくれないかな」

 私は間髪を入れずに断言しました。

「よく考えなくても私の答は決まってるわ。イエスよ。信司君と結婚してアメリカへ行く」

「ありがとう。おじさんやおばさんに報告しよう。『かぐやひめのものがたり』にも」

 その夜、私は信司君と結ばれました。私は信司君の腕の中で、不思議な夢を見ました。天の羽衣を着た私は、迎えに来た空飛ぶ遮光器土偶(しゃこうきどぐう)に乗って、天空高く舞い上がっていく夢です。それは、わが家の『かぐやひめのものがたり』に書かれているエンディングシーンでした。本と違っているのは、操縦席に信司君が座っていたことです。

 こうして私の遺書は予期せぬ形で遺書ではなくなり、幸せへの記録となってしまったことを最後に記して終わりとします。

(城島明彦)

2020/07/18

国も都も、コロナは結果がすべてだ! わかっておろうな!

〝みどりのタヌキ〟小池はんよ、「検査数が増えました」なんて言い訳がましいことをいうでない!

 

 うっとおしい毎日じゃのう。

 九州じゃ大変なことになっているちゅうのに、

  ♪雨、雨、降れ降れ もっと降れ~

 なんて歌っているのは、どこのどいつだ。 

 ん? ドイツ人だって?

 

 目を首都に転ずれば、

 コロナ累々(るいるい)ずっころばし、ごまみそずいで、

   ♪死都死都ぴっちゃん、死都ぴっちゃん、死都ぴっちゃん

    哀しく冷たい 雨すだれ

 

 誰じゃ、そんなのんきな歌を歌っているのは?

 コロナ陽性が判明したすだれ頭のおっちゃんだって?

 しょうがねえ奴だな、「ちゃん」としねえか。

 

 「三密は避けて」なんていいながら、「三密を増やす政策」を次々打ち出す神経が、わて、ようわかしまへんのどす。

 

 「都市封鎖→都市崩壊→都市滅亡→大疎開→疎開先でコロナ蔓延→地域崩壊・滅亡の嵐 これがホントの日本沈没」

 てな図式にならぬよう、〝感染源〟東京都の知事も、〝あかいキツネ〟の西村はんもしっかりたのんまっせ。

(城島明彦)

 

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2020/07/15

さようなら、ありがとう

 

 痛いとも、苦しいともいわず、

 着るものも、食べるものも、

 自分のことは、いつも、あとまわし。

 

 そんな母がいた日――

 (城島明彦)

2020/07/03

空みたことか! 流星だ! 「東京コロナ、100人越え」で東京は大騒ぎだ!

小池じゃコロナは乗り切れぬ! 死都・病都・狂都になっちまう!

 

  100人越えの記者会見で、フリップ掲げて、

  「感染拡大要警戒」

   「〝夜の街〟要注意」

   やて?

 

  他人事かい?

  なに考えとるんじゃ!

  まるでキンチョー感がにゃあじゃにゃーか!

  ほんなこというなら、返したろか。 

  「落選拡大要警戒」

  「〝夜の詭弁家〟要注意」

 

  疫病より選挙が大事なんだとさ。

  こんな最悪女に、また知事をやらしてええのんか?

  え~かァ、ええのんかァ~

 

  警視正(けいしせい)にあやかって、小池を

 「人命軽視正(じんめいけいしせい)

  と命名しよう。

  気に入ったかい?

  

  先の読めない最悪女!

  「五輪延期はない」と断言しまくった先見力ゼロ感覚は折り紙付きじゃでなァ。

    2020年開催は無理と分かったとたん、「規模の縮小・予算縮減」だと?

    舌が何枚あるんだっちゅうの?

 

   ♪ ちゅーる、ちゅーる、ちゃうちゅ~る、イナバちゃうちゅーる!

 

  究極の楽観主義者かと思えば、

 「ロックダウン!」(都市封鎖)などという耳慣れない言葉を放って脅かしたんだよなぁ。

  パフォーマンス大好き、だいすき、大福、松坂大輔?

 

  恐怖をあおり、「東京アラート」なんちゃって!

 

  ♪ 真っ赤に燃える 都庁だけど

   真夏の海は 赤いブリッジなの

 

  アラートを解除したとたん、コロナ陽性者が急増中だ。

  間が悪すぎるやないか! 

 

   ステップ1、ステップ2、ステップ3ってか。

  三段跳びじゃあるまいし、ホップ・ステップ・ジャンプで

  「一気に100人越えの世界新記録樹立」ってか?

  せいぜい頑張るんやなぁ。

  やっていることがアベコベだ。

  政府が安倍だから無理もないか。

 

  こんなピントはずれが、二期続けて都知事をやったら、東京はどうなる? ドナルド・ダック? 

  ♪ あすはチュニスか モロッコか

  ♪ あすはコロナか 豚(とん)インフルか

  えらい時代になりましたなァ。

 

    12345678910 だるまさんがコロナだ! 隠れ陽性、出ておいで!

  キャバクラ、ホストクラブは、コロナ培養所かっつうの!

  「コロナ憲兵」を組織し、

  「貴様ら、この非常時を何と心得る!」

  といって、そいつらをしょっ引き、豚インフル舎へ隔離しろ!

 

  キンチョーにおねげぇだ日本の夏、コロナの夏!

  渦巻線香で、コロナをやっつけてくんろ!

 「シュッコロ、イチコロ、コロナ噴霧器」を開発してくんろ!

  次は釧路、釧路~っ!(「くんろ」って読むなよ、「くしろ」だよ)

(城島明彦)

2020/07/01

小池百合子姐さんの新曲「扇動可愛(せんどうかわい)や」、緊急発売記念・記者会見!?

NHK朝ドラ「エール」放送記念盤【作曲:古咳憂痔(こせきゆうじ)作曲/作詞:高橋参太郎(まいったろう)

 

 小池百合子姐さん、お元気ですか?

 NHK朝ドラ「エール」にあやかって、百合子姐さんに新曲でエールでございます。

 

  ……困ったタヌキでわかる

  ……イカサマなんていっちゃイヤ

  ……煙に巻く得意です

  ……揺さぶりおどかし大好き

  ……理屈ばっかりいってます

  ……こんなババアゴメンちゃい

 

(解説)

 東京アラートでミスった、〝恐怖の口先女〟小池百合子姐さん、お元気ですか?

 NHK朝ドラ「エール」にあやかって、百合子姐さんに新曲でエールでございます。

 百合子姐さん、コロナのおかげで、毎日のようにテレビに映るので、選挙運動しなくて助かってます。

 記者会見じゃァ、フリップにも、さりげなく、百合子カラーの「エコグリーン」を使って、しっかりイメージ戦略やってます。

 ほんに、あんたは、あざといね。

 あゝ、いやだ、いやだ。

(城島明彦)

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