NHK大河「麒麟がくる」とかけて 「じいさまのふぐり」と解きます
して、そのこころは? だらーんとしてます。
「ふぐり」という言葉になじみのない人のために講釈だ。
元フィギュアスケート選手は、「すぐりふみえ」(村主章枝)だが、「すぐりふみえ」をシャッフルすると「ふぐりすみえ」になる。
(すぐりちゃん、怒ったらあかんよ。これは踏み絵なんや、ってか。なんのこっちゃ)
日本広しといえど、さすがに「ふぐり」などという苗字は存在しないが、植物にはあるのだ。
イヌノフグリ。わかりやすくいうと、「犬のキンタマ」。果実がそっくりというわけだ。
そういえば、雌犬の陰部は桃に似ていて、かわいらしい感じがするが、イヌノフグリも愛嬌のある形だ。
♪わらべはみたり 野中のバラ
♪ふぐりは見たり 野中の腹 ってか ※野ぐそ風景だよ
キンタマの形がもっと巨大になると、「デカフグリ」ではなく、「オオイヌノフグリ」と呼ぶ。そういう植物もあるのだ。
この程度のフグリでは、タヌキには勝てませぬ。
信楽焼(しがらきやき)のタヌキの置物は、デカキンが特徴。
たんたんタヌキの 八畳敷きというわけだ。
冗談は、このくらいにして、NHK大河「麒麟がくる」についてだ。
NHK大河の第3回を1週間遅れの再放送で観た。
ひどい、情けない、としかいえなかった。
ダラーンとした内容とテンポは、視聴率にシビアに反映された。
第1回 19・1% (明智光秀という物珍しさも手伝ってのNHKへの期待)
第2回 17・9% (ちょっと違うな、という視聴者の反応)
第3回 16・1% (だらだら演出に嫌気がさし、途中でチャンネルを変えた人もいた)
※ビデオリサーチ調べ関東地区視聴率
まず、初回から気になっていた奇妙な色彩だ。
景色でも衣装でも草色や黄色が妙に際立ち、〝塗り絵〟かなんぞのように安っぽく感じられ、強い違和感を受ける。
NHKが盛んにPRしている「4K」とか「8K」を意識して、そうしたのだろうか?
こんな色を見せられると4Kとか8Kは大したことがないと視聴者は思い、イメージダウンになり、
「NHK(大河ドラマ班)は、やっぱり馬鹿でございます」
といっているようなものだ。
どういうセンスをしているのか。
このような色彩を「きれい」と思う人も中にはいるだろうが、ごく少数だろう。
いまはやりのドローンを、これ見よがしに使うという お手軽な手法も、あほくさい。
「俺たちは新しいのだぞ」と自慢しようとしたのかもしれないが、観ている方からすれば、「軽薄な感覚」としか思えない。
これが映画なら、誰も金払ってみようと思わないぞ!
ダラーンにドローンってか。
しっかりせんかい!
NHKの新会長は、どう思ったのか、聞いてみたいものだ。
妙な色彩感覚もアホだが、陰影がないべったりしたライティングもレベルが低すぎる。
ドラマの進行がチンタラチンタラして、退屈に感じる。
明智光秀は、信長や秀吉とは違うんやで。
所詮、二人の引き立て役でしかなかったんや。
NHKはそこんとこをしっかり頭に叩き込んで演出せんかい!
オイラなら、第1回を「本能寺の変」にしたぞ。
「敵は本能寺にあり!」
と命じて軍勢のきびすを変えさせ、本能寺にいた主君織田信長を自害に追いやる光秀。
炎上する本能寺。
自害する信長。
光秀の眼の映る焼け落ちる本能寺と信長の最後。
ニヤリとする光秀。
信長の首を白布に包んで逃走する一人の武将。
そこへナレーションだ。
「光秀は、なぜ主君信長を討ったのか。これは歴史の謎である。その謎をこれから解いていきまする。お楽しみに」
ってな具合にナレーションをかぶせて、第1回はおしまい、というようにしたら、じいさまのふぐりにはならず、興味津々、視聴者は次回を楽しみにしたはずだ。
ナレーション役は、秀吉にやらせても面白い。
NHKの大河関係者は、せめてこれぐらいの知恵を使わんかい! もっと賢くならんかい!
(城島明彦)
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