前回の大嘗祭では桂離宮に迫撃弾が撃ち込まれるなど、7カ所でゲリラ事件が発生
黄ばんだ1990年の記事(11月23日付)の切り抜きが出てきた
「古代へタイムスリップ」「幻想的な脂燭の光」「絵図を思わせる行列」と読売。
「〝暗闇の祭り〟苦心報道のカメラ」「神武以来初めて、テストなし」「赤外線フラッシュも『ダメ』」「即位の礼では床下が取材場所」と東京中日スポーツ(トーチュウ)。
当時、費用は当時25億円ということだったが、その後22億円とされた。
一方、今回は27億円。その間29年。数字の上では微増だが、今の方が人件費・材料費などが多くかかっているので、経費削減感が強い。大嘗祭の主要費用は大小39(前回)の建物からなる大嘗宮だが、今回は前回の8割弱に縮小したことがすでに発表されている。
読売の記事はのリードは、
「(前略)二十二日夕方から行われた六十二年ぶりぶりの大嘗祭。日本独自の農耕文化に根差すという儀式は、上古に模した大嘗宮を舞台に、ほのかな明かりの中で進んだ。カヤぶき屋根、かがり火のはぜる音。そして天皇陛下の真っ白な祭服。しかし、参列席はヒーターで暖められ、外に高層ビルが望める。現代と古代と、大嘗祭に千数百年をタイムスリップしたような幻想的な時間が流れた。」
トウチューの記事は、大嘗祭に報道陣の立ち入りを認めたのは前回が初、つまり、神武天皇以来初めてで、ぶっつけ本番だったとし、次のような解説も付している。
「天皇陛下は、神座の横に作られたもう一つの神座(縦〇・九メートル、横一・二メートル)の前に伊勢神宮に向かって座り、ご飯やお酒などを皇祖神はじめ神々に供えた後、お告文(つげぶみ)を読み、自らも食べて国・国民の安寧と五穀豊穣を祈られた、とされている」
読売の記事によれば、過激派のゲリラと見られる事件は、二十二日夜から二十三日未明にかけて一府五県で起きた。ほぼ同時刻だったという。
(城島明彦)
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