オリンポスの神々のヘンなおはなし
ここはどこ? 御殿場? 踊り場? いいえ、土壇場で~す
どこかで麻雀パイをかき混ぜる音がする。
「アポーッ」
といいながらリーチをかけたのは、ジャイアント馬場ではないか。
すると、アントニオ猪木が、
「ロン」といった。
「アポーッ」「ロン」という地上の大声は、天上まで届いた。
「誰だ、軽々しくワシの名を呼ぶのは!」
雲の上に姿を現したのは、太陽神アポロンである。
と、そこへ、
「はあ、ぽっくん、ぽっくん」
といいながら、妙なおっさんがやってきた。
「ココロのポス」だった。
ココロのポスは、女神ヘラをみつけると、へらへら笑って、
「わしはここにおる、オリンポス」
と話しかけた。
「静かにセネガル」
太陽神アポロンが怒り、あたりを見回して、
「ギリギリガールズの姿が見えぬな、今日は」
といった。
すると、マーキュリーったらギッチョンチョンでパイのパイのパイが鼻歌を歌った。
♪義理がすたれば この世は闇だ
なまじ止めるな 夜のア~メン・キャバレロ
マーキュリーはローマではそう呼ばれたが、ギリシャではヘルメスなのだ。
そのヘルメスにアポロンが命じた。
「お前は好色すぎるから、今日からHを剥奪する」
かくて、商業神ヘルメス(Hermes)はエルメスとなったのだ。
お~、イヤーッ! 祖谷(いや)の「かづら橋」!
アポロンは、次に冥界神ハデスにいった。
「お前は派手すぎる。名前を変えろ。アホデスかバカデスか、どっちかにしろ。セルジオ・メンデスでもいいぞ」
「私は頭痛持ちなので、セデスがいいです」
続いてアポロンは、女神アルテミスを呼んだ。
「おまえは、いつも完璧だと威張っておるが」
と前置きして、関西弁でいった。
「ノーミスやない。あるて、ミスが。よって今からミスダラケという名に変えろ」」
――今日も、オリンポスの神々は平和であった。
(城島明彦)
« 何度でもいう! 「史上〝最悪〟横綱〟白鵬」と。 | トップページ | 恒例の「綴り方狂室」は「クラシック音楽の作曲家」なのら! »