「レレレのレ」の「leleleのre」と「rerereのle」はどう違うの?
「日本語と英語は近いようで遠い? 近いようで遠い?」の巻
たとえば――
亭主を亡くした女は、いいようのない寂しさから虚脱状態に陥り、晴れた夜には決まって空に輝く赤く大きな星Antares(アンタレス)をじっと見つめ、悲痛な叫び声をあげた。
「あんた~っ!」
そう、女は「ペットロス」(pet loss)ならぬ「あんたロス」になっていたのである。
そして女は、アンタレスに向かって、狂ったように歌い始めた。
♪あんたがたどこさ 肥後どこさ 熊本さ
ここまでが「lesson 1」(レッスン・ワン)である。
だが女は、熊本へは行かなかった。
意外にも、地中海のレスボス島(Lesvos)を経てロス(ロス・アンゼルス/Los Angeles)へと飛び、「レスビアン」(レズ/lesbian)になったのだ。
このくだりが「lesson 2」になる。
そして「lesson 3」へと突入だ。
やがて女はレスリング(wrestling)にはまり、ついにはレズの相手とペアを組んで、ベガス(ラスベガス/Las Vegas)のリングの上で泥レスをするようになった。
その後、女は上野動物園のレッサーパンダ(lesser panda)の飼育員になったという。
夜になると、動物園の上空には、アンタレスが赤く大きく輝いていた。
アンタレスは、さそり座のα星である。
♪そうよ私は さそり座の女~ァ
ところ変わって、首相官邸の庭先である。
さそり座の首相のかたわらで官房長官がつぶやいた。
「今夜もアンタレスが赤いですなァ」
「そういう君の腹は黒いぞ」
「そんなこといってないで、さ、総理、部屋に戻りましょう」
すると総理は、にやっと笑って英語で返した
〝You are deep no less than me.〟(私に劣らずあんたも腹黒い)
(城島明彦)
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