「京アニの被害者名発表は遺憾」は遺憾
公私を混同しないで冥福を祈ることが重要
京アニが「これまで未発表だった残る25名の被害者名を公表したことに遺憾」と発表したが、いかがなものか。
「公表してほしくない」という遺族の気持ちは誰にも理解でき、できればそうしてあげたいという思いが強い人が多いかもしれないが、ここは、冷静に考えないといけない。
公私が混同されているのと、報道等に関するこれまでの慣行に反し、今回もし未発表のままで終わると、そのことが「先例」となり、以後のさまざまな事件でも遺族が了解しない限り、公表できないということになる。
そうなると、悪用される可能性なしとはいえず、冷酷なようだが、ここは公表を是とし、故人となった方々の無念な気持ちに思いをはせながら、冥福を祈るという従来通りのやり方がよいのではないか。
もし公表されないと、不都合なことが起こる。一例を挙げると、来年の年賀状が届いたりしかねないし、卒業校の名簿などにも存命とされかねないなど、不都合なことがいろいろ出てくる。
(城島明彦)
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