令和元年の「くるくるパープリン狂室」 第1回は「作曲家づくし」
笑う門には福きたる
令太くんと和助くんの掛け合いでございます。
令太「そんなところで、なにをサン=サーンス? アルベニスいじって、マスネか」
和助「アーン? マーラーいじってマスカーニだって? バッハなこと、いうな」
令「じゃあ、なんだ、ドホナーニ?」
和「クープラン(食うプラン)の思案中だ。シューとベルト抜いて、ひっぱたくぞ」
令「待て待て。それにしても、こんな汚いところにようスメタナ(住めたな)」
和「よけいなお世話だ。オツム空っぽのくるくるパッヘルベルのくせに」
令「コジェルフ(こづらにくい)ことをいいやがったな。ハイ、ドンと一発!」
和「あっ、くせっ、プーランクこいたな?」
令「馬鹿野郎! 自慢じゃないが、スカルラッティ(すか屁)だ」
和「ガルッピと音がしたぞ」
令「しまった、腹がグルック、ミハロヴィチしてしまった! ショスタコビッチだけど、中身が出た。ケツのまわりがベートーベン。小の方も一緒にドビュッシー。どうもシューマンせん」
令「フォーレ、見たことか。このバッハ野郎が! 話をモルテルマンス」
和「おんぼろ、ボロディンのズボンでよかった」
令「妙な自慢の仕方しやがって、このヘンデルな奴、少しは反省しろ、クィルター(悔いろ)。さもないと、つねつねするぞ、ツェルニー!」
和「わかったよ。プッチーニプリンでも食べるか」
令「明治のラヴェルのものをくれ。それからショパンもくれ」
和「ショパンは成功のもと。シンディング者はスクリャービン(信じる者は救われん)だ。アーメン」
令「反省したから許してやろう。昨日の残りものだが、モツあるど(モーツアルト)。モシュコフスキなら、一口ドボルザーク?」
和「いま腹いっぱいでタルティーニ(足っている)。そのモツ、どうしたんだ」
令「チマローザからもらった」
和「チマローザ って、ぼったくりで有名な『ボルジーニ』のちいママのローザのことか?」
令「そうだよ」
和「そんな略し方、あリスト?」
令「おおありだ。ちいママでも体はグラナドス。それをほめると、ちょっぴりテレマンがな。その色香をブログに書いたけど、読んだか? 見たか? まだだったら早くブルグミュラー」
和「おまえはバカか、中身スカスカ、バダジェフスカ。いつも話をモルテルマンス」
令「そんなことはアレンスキー 。ありのままを話しているぞ。ただ、彼女は変り者ではある」
和「洗濯ぎらいっていうじゃないか。キュイ(聞い)ているか?」
令「なんでも、自分でクリーニングするといって、汚れたブラを蒸しているらしい」
和「ブラームスってか? しかし、あの店はちょっとクライスラー(暗いすね)」
令「そんなこと、どうでもエルガー、エーレルト。チマローザの魅力は、『笛や太鼓よりシャミナード(三味線など)どうどす』というときの京都弁や」
令和「――てなわけで、どうぞよろしく!」
(城島明彦)
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