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2018/07/10

次のCMは「くたばれ日産」か⁉ ――「不正のどこが悪い! やっちゃえ日産」と開き直るゴーマン社員がゴマンといる〝腐臭体質企業〟にヘキエキ


「一度あることは、二度ある」「二度あることは三度ある」のが日産の企業体質

 また、日産がやらかした。
 排ガスや燃費の測定データを改ざんするなどの不正を続けていたことが発覚。10日17時から横浜市の本社でトップが謝罪会見を行ったのである。

 「やっちゃえ日産」という矢沢永吉のCMをガンガン流し、「何様のつもりか」と思っていたら、案の定、「不正をやっちゃっていた」のは昨年9月。無資格社員が検査していたのに、有資格社員がやったように偽装した問題が発覚した。
 その件で、国交省から業務改善命令を二度も食らい、社長が国交大臣に謝罪したのは、今年の3月。
 「やっちゃえ日産」のテレビCMの方はというと、「やってしまった」不正事件後はピタリと流さなくなり、しばらくすると矢沢の声の入らないCMに変えていた。

 と思っていたら、「もう世間のほとぼりが冷めたのではないか」と見たのか、最近はまた矢沢永吉の声を使い始めた。

 そしてまた、今回の事件発覚!。
 と思ったら、またピタリとCMを流すのをやめた。
 「腹のなかでは舌を出しつつ謹慎して見せ、ほとぼりが冷めたら、また、やっちゃえ!」
 それが日産にこびりついた〝どす黒い悪のスピリット〟なのだ。
 カルロス・ゴーン体制が長期間に及び、極端な成果主義が社員にしみついて、「コンプライアンスなどクソくらえ」という流儀になっているのが日産だ。


スーパーでわざわざ日産社員を名乗って口論していた男がいた

 私の知人がいうには、1か月くらい前に、スーパーの店内でバッグが当たった当たらないで「日産社員」を名乗る男が口論している現場に居合わせたが、その男は相手に「てめえ」「この野郎」とヤクザめいた口調で罵倒し、なぜか「俺は日産の追浜工場で働いているんだ。てめえ、3Dが使えるか。使えねえだろう」などと大声で自分を自慢していたそうといっていたが、その常軌を逸したあまりのひどさに日産本社のコンプライアンス担当役員に、その人物が名乗った名前を記入した匿名の手紙を出したとのことである。

 今回の不正事件を知って、日産という企業や社員には、「国交省が何だ。世間が何だ。メディアが何だ。おれたちが法律だ」と信じて疑わない「天上天下、唯我独尊」的なゴーマンな考え方がしみついているのではないか、と改めて思った次第である。
 
 前回、あれだけ叩かれながら、また不正を隠し続けてやっていたという出来事は、一人や二人、あるいは、一つや二つの部とか課だけがおかしいのではなく、日産という会社にそのものに脈々と流れている〝忌まわしい血〟であり〝腐食しきった遺伝的体質〟ではないのか。


CMの向こうに見え隠れする「あざとい開き直り体質」
 CMのイメージは消費者に残る。
 矢沢永吉の「やっちゃえ日産」の〝上からCM〟は、企業不正と連動する嫌なイメージとして残ってしまった。

 矢沢の声を聞けば、「やっちゃえ日産」という挑戦的な声がよみがえり、さらに「不祥事を起こした日産」というイメージも連鎖的に脳裏に浮かんでくる。
 「やっちゃえ日産」「やっちゃった不正を」では、笑い話にもならない。
 そういうことは当たり前なのに、日産はそれでも、また矢沢の声を流したのである。

 その神経を疑い、私は次の2点を思った。
 ①この会社には「開き直り体質」が感じられる。
 ②一般人の感覚とズレた「思い上がり」がある。
 

 矢沢CMやコンビニで日産社員を名乗った事件は、日産の体質のわかりやすい例といえる。
 事件が発覚すると、頻繁に流していたCMをピタリと流さなくなるのは、今回も同じだが、そこにも日産という企業の「せこい裏体質」が見え隠れしているように思えてならない。

(城島明彦)

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