○○草の季節にはまだ早いが、日本の歌は素晴らしい
歌詞の断片が頭をかすめる日々
中二だったか、中三だったか、音楽で習った歌がふと頭に浮かんだが、何十年も前のことだから、正確には覚えていない。
一番と二番の判別もつきにくいが、ワルツの曲に乗って、いくつかのフレーズが断片的に浮かぶのだ。
♪ 夕霧こ~めし 草山の
♪ 都にいます 思い出の
♪ ほのかに咲きぬ 黄なる花
♪ ともに暮らしし 思い出の
♪ 花よ花よ その名もゆかし ○○〇草
○○〇草は「月見草」ではなかったかと思ったが、すぐに、「いやスミレ草ではないか」と思い返し、どちらだったか確信が持てない。
秋空の下で行われた運動会のときに流れたのを聞いて、改めて「いい曲だな」と思ったことを思い出した。
調べてみると、古い唱歌で、題名は「月見草」。
こんな古文調の歌詞だった。
夕霧こめし 草山に
ほのかに咲きぬ 黄なる花
都の友と 去年(こぞ)の夏
手折(たお)り暮らしし 思い出の
花よ花よ その名もゆかし 月見草
月影白く 風揺らぎ
ほのかに咲きぬ 黄なる花
都にいます 思い出の
友に贈らん 匂い込め
花よ花よ その名もいとし 月見草
この後、転調して格調高くなるが、これはなくてもよいのではないか。
風清く 袂(たもと)かろし
友よ友よ 来たれ丘に
静けくも 月見草 花咲きぬ
「月見草」のついた別の曲で「月見草の花」という童謡もあるが、こちらも美しいワルツで、歌詞も素晴らしい。
はるかに海の 見える丘
月のしずくを すって咲く
夢のお花の 月見草
花咲く丘よ なつかしの
「哀愁を帯びていて、胸に響きますな。日本の歌はA4ん」
と、思わずダジャレが口を付いて出てしまったオイラでありました。
(城島明彦)
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