「そだね」が北海道の方言だったとは!?
「そだね、ピーちゃんだね」と、昔、犬と話すときに使っていた
カーリングなる氷上競技をはじめて目にした人は、例外なく驚くのではないか。
私もそうだったが、何度見ても驚いてしまう。
どう考えても、動作がおかしい。
投げる動作そのものも奇妙だし、あのモップ掃除のような動きもそう。
それに、女子選手の叫び声も妙だ。
選手がつけているピンマイクを通して、
「いいよ」
とか
「完璧」
といった言葉とか
「~だよ」
という末尾だけは、時折、聞き取れたが、それ以外の日本チームの掛け声や指示は、何をいっているのかは、これまで、まったくといっていいほどわからなかった。
ところが今回、
「そだね」
といっていることが報道されたので、もっと驚いた。
日韓戦中継を最後まで見てしまった
もう10数年も前のことになるが、家で飼っていた犬(ヨークシャーテリア)が、小さかった頃に、押さえるとピーピー鳴るおもちゃで遊ぶのが大好きで、いつも噛みついたりしてピーピー鳴らしていた。
それを見て、そのおもちゃに、
「ピーちゃん」
という愛称をつけていた。
ところが、犬は、ストレス発散の意味もあってか、それを口にくわえてブン回すので、勢いよくどこかへ飛んで行ってしまうことがよくあり、運悪く、自分では取れない場所に飛んでしまうこともたびたび起こった。
ヨークシャーテリアは小型犬なので、高いところへは飛び乗れず、ワンワン鳴いてそれを取ってくれと催促した。
しかし、催促していることにすぐに気づいたわけではない。
犬が遊んでいる様子を、四六時中、観察しているわけではないので、最初のうちはなぜ吠えるのかがよくわからず、食事を与えたりおやつを与えたりしたが、それらには見向きもせずに吠えることから、やっと「ピーちゃんを探してくれ」と催促していることに気づいた。
で、以後、そうだとわかったときには、探しだして、
「ピーちゃんだね」
といって渡すと、喜んでくわえ、ピーピー鳴らして遊ぶので、それを見て、
「そだね、ピーちゃんだね」
と犬に語りかけるようになったのだ。
――そういうことを、北見出身女子で構成されたカーリング競技の日韓戦を見て思い出したというわけだ。
私は三重県出身だが、三重言葉(伊勢言葉)に「そだね」はないので、どうしてそういう言い方をしていたのかは自分でもよくわからないが、カーリング女子の今回の健闘を見て、ずっと忘れていた愛犬との思い出がよみがえり、感慨にふけったのだった。
その犬の遺骨は今も書棚に安置してある。
(城島明彦)
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