献辞 安倍晋三殿 「公私は事にあり、また情にあり」
佐藤一斎の『言志晩録』を肝に銘ずべし
今、西郷隆盛の本を執筆中でありますが、その西郷翁が大きな影響を受けた江戸時代の儒者佐藤一斎の『言志晩録』(げんしばんろく)の一つを、慎んで近年まれにみる名宰相安倍晋三殿に献ずる次第であります。
公私は事(こと)にあり、また情(じょう)にあり。
事公(おおやけ)にして情私(わたくし)なる者之(これ)あり。
事私にして情公なる者も之あり。
政(まつりごと)を為(な)す者、宜(よろ)しく人情・事理(じり)・軽重の処(ところ)を権衡(けんこう)して、以て其(そ)の中(ちゅう)を民に用うべし。
こういう意味であります。
公私は、物事にも人情にもある。
物事は、公的なことで私情が絡むこともある。
物事は、私的なことで公として処理しなければならないこともある。
政治を行う者は、人情、物事の道理、重要度などを検討し、中正・中庸な判断を国民に示さないといけない。
(城島明彦)
« 「このハゲーッ!」と豊田真由美に罵倒された元秘書を「励ます会」をつくれ!? | トップページ | ピークを過ぎたのか? ウィンブルドンの錦織を見て思ったこと「敗因は、9つあり!」 »