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2017/05/27

優勝に水を指す〝懲りない大横綱〟白鵬、照ノ富士をダメ押しで本性暴露!


「両手を土俵につく立ち合い」が、白鵬の張り差し連発を生んだ!


〝得意技・張り差し横綱〟の白鵬は、14日目の対戦相手照ノ富士を寄り切ったが、勝負がついて体が離れた直後、片手で照ノ富士の胸板を押して突き飛ばすという見苦しい「ダメ押し」をやらかした。

 しばらく優勝から遠ざかっていたから、14日目で優勝を決めたことがよほどうれしかったのかもしれないが、史上最多優勝の大横綱にはあるまじき行為で、こういうところに白鵬の本性が顔を出すのである。

 五月場所全体を振り返ると、ほとんどが立ち合いざまの〝張り差し〟である。
 これまで、繰り返しそのことをいってきたが、一向に改まる様子はない。
 それをまねて、張り差しに走る力士も増えている。

 なぜ張り差しが増えてきたかは、相撲協会もわかっていないようだが、それは「手を突いて立ち合うようにしたから」である。
 つまり「立ち合いの体勢」のせいである。

 立ち合いの仕方は、大きく分けると次の三つだ。
 ①(子ども相撲などで見られる)両手の拳固を左右ともに土俵につけて構え、軍配が返ったら立ち合う。
 ②(現在の大相撲のやり方で)両手の拳は必ずしも土俵につけず、軍配が返ったら、両手の拳固を土俵につけて立ち合う。
 ③(かつて見られたやり方で)見合った状態で両手の拳固を空中で構え、軍配が返ったら、両手を土俵の土につけることなく、立ち合う。

 両手を土につけるか否か。つけるとしたら、立ち合う前からつけるか、立ち合う瞬間につけるか。そういう違いがあるのだ。
 
 土俵の土に手をつかずに、いってみれば中腰状態から立ち合っていた時期もあるが、見た目が美しくないことや立ち合い時の姿勢が平等ではないケースが生じるなどの理由から、「両手をきちんと土俵につけてから立ち合う」
という規則を徹底させた。

 そうしたことは間違ってはいないが、そうしたことで、「張り差し」をしやすくなったのである。相撲協会は、このことに気づいていない。

 自分で3つの格好をしてみるとよくわかるが、最初から土俵に両手を突いた立ち合いでは、「張り差し」に行くのは難しい。
 中腰での立ち合いも同様だ。
 だが、今のように、軍配が返ってから土俵に手を突いて立ち合う形では、土俵に拳を叩き下ろした勢い、あるいは弾みを利用して相手の顔を平手打ちしやすいのだ。

 いくら相撲取りでも、顔面を張られるのは嫌がる。
 それも年がら年中、張ってこられると決していい気持ちはしない。
 
 顔面を張るふりをして、耳の上や後頭部を張るのも常道と化している。

 このブログを読んだ人は、自分の片手で自分の耳の上や後頭部を、いろんな強さで張ってみると、どれだけ危険な技で、天下の大横綱といわれるような力士が、連日のように使う技ではないということがわかるだろう。

 以前は、下位の力士が横綱を張り飛ばしに来るということは絶対になく、それをいいことに白鵬は連発してきたのだが、最近は下位の力士の中にも上位の力士に対して、平然と張り差しに行く者も増えてきた。

 どうせやるなら、どうせ負けるのなら、思い切って白鵬に張り差しを見舞ってやるようなどきょを見せろ、といいたい。

 あるいは、白鵬の張り差しをビデオで繰り返し、スロー再生し、どういう表情をしたら張り差しに来るか、どのタイミングで頭を下げたら空振りにできるかといったことを、日本人力士は、映像分析の専門家も交えて、とことん分析したらどうなのか

 日本人力士も馬鹿だ。
 張り差しをすれば、張った法のわきが甘くなるし、体のバランスも少し崩れる。
 それでも勝てないようなら力士をやっている資格はない。
 
 稀勢の里も、ときたま張り差しにいくが、日本人横綱であるということを自覚し、立派な体格を生かした堂々たる取り口に徹してもらいたいものだ。

 横棚在位も長く、優勝回数も角界一という立場にありながら、こういうことを百も承知で繰り返している白鵬を、相撲をよく知っているファンは絶対に認めないだろう。

(城島明彦)

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