侍ジャパンの教訓2つ。①ベテラン(内川)を先発に使わない不思議、②〝運のない監督〟はNG
勝ってナンボの世界。結果論というなかれ! 兵法無視の戦法・戦術では勝てない!
「僅差の投手戦では、エラーした方が負け」
という鉄則通りの結果になった。その敗因をランダムに並べてみる。
〇実力は互角に近いと錯覚し、堂々と渡り合おうとした戦略に最大の敗因がある。
〇上手の手から水が漏れた(名手2人の2つのエラーで負けた!)のは、アウェーの研究(グランドの状態・観客の動き・時差による選手の体調変化など)をが不十分だったからだ。
〇小久保は、選手としては一流でも監督としては二流。投手交代を誤って勝てる試合を落とした前回監督時の教訓が生きていない。
〇運も実力のうち! 監督には「運の強い人物」を当てないとダメ。その点、監督小久保は前回も継投に失敗し、運に見放されて負けている。
〇ベテランの巧打者である内川をレギュラーに起用せず、ピンチヒッターにした。千賀を長く投げさせ過ぎた。
〇米軍を圧倒的強者とみて、奇策・奇襲戦法に徹すべきだった。
〇まともに勝負して勝てる相手ではないという認識が欠けていた。
〇大リーグ経験者が皆無に近く、しかもアウェーで、超一流選手をそろえてきた本気の米軍をどう倒すか? それには「セオリー無視」の「奇策奇策また奇策」が必要。
〇一発勝負の試合では、相手の頭をイライラさせたり混乱させたりするなど、動揺を誘い、集中力を欠かせるイヤらしい戦術が必須。
〇次から次へと投手を変え、〝超小刻みな継投リレー〟で米軍の打ち気をはぐらかしたり、打者が塁に出たら「必ず」走ると思わせる「揺さぶり戦術で、「何をやるかわからない日本」と思わせられなかった。
(城島明彦)
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