富士通製パソコン(Windows10搭載)のセキュリティソフト「マカフィー」の不具合、顛末記
セキュリティソフトメーカーのセキュリティはどうなっている!?
パソコンメーカーのデルがトイレに駆け込んできて、
「出る!」
と、いいながらドアをノックすると、中から、
「インテル、入ってる!」
いきなりの駄洒落だが、ダジャレでは済まない出来事が発生した。
一昨日あたりから、セキュリティソフトが起動しない騒ぎが起きているのだ。
「インテル、入ってる」のインテルのセキュリティソフト「マカフィー」だ。
「マカフィー」のHPにも、電話が殺到し、迷惑をかけているといった謝罪文が載っていた。
そのHPに載っているやり方でダウンロードすると、その直後は正常に起動するが、すぐに使えなくなった。その繰り返しだ。
グーグルにしろ、インターネット・エクスプローラにしろ、エッジにしろ、セキュリティがかかってチェックして指導するわけだから、それらにも影響し、グーグルが立ち上がらなかったり、動作が極端に遅くなるという被害現象が付随した。
私が使っている富士通のデスクトップには、購入当初から「マカフィー」がバンドルされていたので、そのまま使ってきたのだが、古いデスクトップとノートパソコンには「ノートン」を使っている。
「ノートン」は3台まで共用できるから、新しいデスクトップを買ったとき、「マカフィー」を削除して「ノートン」をインストールしようと考えたが、パソコン料金に含まれているから、もったいないと思い、また、どんなソフトなのか、試してみようという気もあり、富士通の人とも相談して「マカフィー」を使ってきたという経緯がある。
素早く対応してちょうだい
初めて使った「マカフィー」の使用感は、ただ1点を除き、「悪くない」。
そういう印象を持ち始めていたので、今回の出来事はメーカーが対応に時間がかかっていることに対し、不信感が芽生えた。
悪いと思った「ただ1点」というのは、「ノートン」を使用しているパソコンには来ない「迷惑メール」が「マカフィー」使用のパソコンには来るようになり、先日、セキュリティを強化し、来ないようにした。
何度も何度もマカフィーが立ち上がらなくなるので、電話してみようと思った。
すると、問い合わせ電話は、0120ではなく、0570となっていた。
1分10円取られる電話だ。
電話してみると、まず長々とした説明が続き、それがやっと終わると、どの窓口を選ぶかの案内があって、それが終わってつながると、音楽が鳴っていて、担当者が出るまで待つ。
「何分待ち」という案内もなく、担当者が出るまで待ち続け、その間、1分10円の電話代金がどんどん加算されていく。
相談にかかる電話代より、待ち時間にかかる電話代のが高くなるケースが多いのではないか。
「ノートン」は、あと3か月くらいで期限が切れるので、新しく買い直さないといけない。そのときに「マカフィー」をやめるかと思った。
【追記】 2月10日夜に、やっと、正常な状態に戻ったようだ。そのときはまだ幾分不安定な感じを受けたが、今朝(翌11日)は元のような速い起動に戻っていた。
HPからも、電話がつながりにくいという「お詫び」も消えているし、私のパソコンも以前のようにマカフィーが正常に立ち上がるようになった。
この件で富士通に相談したとき、そこのリーダーに教えてもらったのは、ウィンドウズ10の「コントロールパネル」の「セキュリティとメンテナンス」にある「コンピュータの一般的なトラブルシューティング」もやるとよい、ということだった。
これを何度かやったことが、マカフイーを正常に戻す上で役に立っているのかどうかはよくわからないが、やらないよりはやった方がいいということだろう。
【もう一つ、解決方法があった】 マカフィー・バーチャル・テクニシャンを使う方法
【追記】を記した後、富士通製マウス(光学式)のホイールの問題(転がりが悪く、見ている画面を拡大しようとしているのに、しばしば逆に画面が小さくなっていくという問題)を解決しようとして、マウスの設定をデバイスマネージャを使っていじった後、パソコンを再起動したら、またマカフィーが起動しなくなっており、その影響でグーグルもインターネットエクスプローラも起動しなくなった。
そこで、「セキュリティとメンテナンス」のところにある「トラブルシューティング」を、またやらざるを得なくなった。
今度は、「プログラム」のところにある「以前のバージョンのWindows用に作成されたプログラムを実行する」をクリックし、「問題のあるプログラムを選択する」という表示に従って、そこに並んでいるたくさんのソフト名の中から「マカフィー・バーチャル・テクニシャン)」(英語で表記されている)を選択して、実行すると、マカフィー自身が問題チェックを行い「問題は見つかりません」という結果が出、再び「マカフィー」が正常に作動した。
マカフィーで困っったら、以上のことを試してみてはどうでしょうか。
【追・追記 しかし、その後も、しばしばマカフィーが起動しないアクシデントが繰り返している】
その都度、復活作業をやらされている。こんな商品は、ダメだ。もはや、お手上げ状態。要するに、「マカフィーは信頼できない。次からノートンだ」という結論に至りつつある。
手持ちのノートンは、3台まで使えるから、すぐにでもチェンジできるが、あと2か月までしか使えないから、新しいのを買ったら、そのときにまとめてインストールするのがベストという思いと、マカフィーも、今まで正常に起動できたのだから、そのうちまた正常になるのではという思いもあり、さらに、マカフィーを削除してノートンをインストールするのが面倒くさいという思いもある。最後の「面倒くさい」が一番かもしれない。
こうやって、企業は、一人、また一人とユーザーから見切られていくという一例だろう。
マカフィーだけの信頼性の問題ではなく、それをつくっているインテルの別の商品も信用できないという評価に発展していく。
メーカーは、こういうことを重大に考えないと、今はよくても、どこかで大事件を起こす。
マクドナルド、ベネッセ、東芝など、いずれも、小さな出来事を無視し続けた果てに、とんでもない危機的状況に陥っている。
アリの一穴をなめてかかったらアカンよ!
【またまた追記・2月12日】 重要
あれこれと試行錯誤し、疲労困憊したが、それでも不安定だったマカフィー。
そこで、「システムの復元」を使って、マカフィーが問題のなかった日の状態に前夜戻した。
1月25日に「脆弱性スキャナー」をダウンロードせよとの指示に従ってダウンロードしていたことがわかり、
「もしかすると、これが起動をおかしくしている元凶かもしれない」
と思い、その状態前に復元したのだ。
しかし、その時点では、「復元がうまくいかなかった」というようなメッセージが出たので、
「明日、マカフィーを削除して、ノートンをインストールするか」
と思って、パソコンを消して寝た。
ところが、今朝、パソコンを立ち上げると、マカフィーが正常に起動するようになっていた。
しかし、「スクリーンセーバー」の機能が勝手に消えている。
しばらくスクリーンセーバーなしでやってから、改めてスクリーンセーバーをセットしたが、今の時点では昨日までのようなマカフィーの不具合は起こっていない。
――ということで、スクリーンセーバーをいったんやめて、どうなるか試すという手もあるのかもしれないと知った。
――それから、「トラブルシューティング」の中の「以前のバージョンのWindows用に作成されたプログラムを実行する」は、そこにマカフィーも入っているが、よく考えたら、私にパソコンは最初からWindows10であり、それ以前のプログラムは関係なかった。Windows7とか8からバーションアップした人向きの操作だったのだ。
――何度も何度も使っていると、スタートボタンの上に出て来るアプリの一群の中に「マカフィー・バーチャル・テクニシャン」があり、それを右クリック⇒その他⇒管理者として実行⇒このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか⇒YES とやると、「マカフィーの初期化とチェック・修正」が行われ、正常に動くようになる。
昨日までは、これをやった直後は正常に戻っていたが、電源を切って、またつけたわけでもないのに、パソコンを使っている間にいつのまにか立ち上がらなくなったりして腹立たしかった。
それも、今朝になったら、なおっていた。
思うに、「システムの復元」が一番効果があったのではないか。
【ほとほと愛想がつきた! あまりにひどすぎるぞ、インテル! マカフィーはダメ印!】
上の文章を書いて1時間もしないうちに、マカフィーが起動しなくなり、ニフティティが起動しなくなった。
今日は日曜なので、明日、ニフティに相談してから、マカフィーを削除してノートンをインストールすることを決断した。
この文章を読んだ人は、マカフィーのいい加減さが実によくわかったと思うので、マカフィーの使用・購入はやめるのではないか。
「インテル、入ってる」どころか、
「インテル、腹立ってる!」だ!
富士通も、マカフィーをどういう経緯でデスクトップのウィンドウズ10にバンドルしたのかは知らないが、これだけユーザーの時間を無駄にさせ、不愉快にさせ続けるアプリを選んで搭載した企業責任を痛感する必要がある。
【2月13日】 月央のマイクロソフトの定期的更新を待ってからにすることにした 依然としてマカフィーは立ち上がらなかったり、立ち上がっても途中で立ち上がらなくなったり、突然立ち上がったりと、きわめて不安定な状態が依然として続いている。
こういうのが一番タチが悪い。ダメなら完全にダメ、いいのならトコトンよくないと、ユーザーは困る。
毎月半ばには、マイクロソフトがウイルス対策で新しいセキュリティを発信する。
それを待って、うまくいかないようなら、マカフィーとはおさらばだ。
そう考えを変えた。
いずれにしろ、マカフィーという商品およびインテルという会社に不信感が芽生えたことに変わりはない。
この件では、結論が出るまで、今後もこのような【追記】を続けたい。
私自身が、誰かがネット上に書いた解決策でこれまで何度も助けられたことを考えると、私も、 同じようなことで困っている人に多少なりとも役立てばと思うからだ。
どんな小さなことでも、「悩んでいるのは自分だけじゃない「同じことでいらだっている人はほかにもいる」とわかれば、それだけでも気が楽になるのではないか。
メーカーは、こういう心情をもっとよく理解しないといけない。
メーカーにしてみれば、「くだらないことをいう」とか「そんなレベルの問題にいちいち関わっていられるか」といった思いが、担当者にはあるのだろうが、最初はそういう小さな、取るに足らないと思える問題が、次第に積み重なっていくと、三菱自動車のように自社や自分自身を過信し、それがさらに大きくなっていって、「俺がやっていることは正しい」「ユーザーはバカだ」「会社のやっていることが正しい。国は間違っている」といった具合に、〝きわめて危険なスパイラル状態〟に陥っていくのだ。
各種の不祥事を引き起こした会社に共通しているのは、その原因を探っていくと、一人ひとりの上記のような「過信」に必ず行き当たるはずだ。
たとえていうと、一匹のシロアリを見逃したために、やがておびただしいシロアリが発生し、家の土台を食い荒らし、家を倒壊させることにつながっていく。
東芝を見れば、そのことがよくわかるだろう。
【2月13日 22:47】 夕方、ニフティに相談したら、「一時停止してみたらどうか」とアドバイスされた
削除するかどうかで悩んでいたのだが、削除せずに、セキュリティ機能を一時停止させ、その間、これまでのような不具合が一切起きなければ、原因は100%マカフィーにあるということになり、削除というステップを踏むわけだ。
心配なのは、その間、セキュリティのない状態にさらされるわけで、危険といえば危険だが、時間設定が選べるようになっている。最短は15分だが、それでは短すぎると思い、30分間マカフィーのセキュリティを解除(停止)状態にしてみると、何の問題も起きなかった。これだけでマカフィーが犯人としてしまうのは問題だが、友人の一人で以前マカフィーを使っていた者がいうには「マカフィーは重く、自分もいろいろ悩まさせられ、以後、使わなくなった」とのこと。
その話を聞いて頭に浮かんだのは、
「セキュリティのレベルを一段階下げてみたら。どうなるか」
ということだった。
しかし、Windows10を使い始めてから1年半くなるが、いままでこういう問題が起きなかったことを考えると、そして1月25日にマカフィーがユーザーに自動更新させた「脆弱性セキュリティ」に問題があったと推測するのが、一番説得力があると思える。
というわけで、トライしてみた結果は、以下のようだった。
「マカフィーのセキュリティ《ウイルスおよびスパイウェア対策のリアルタイムスキャンという機能を一時停止(「有効」となっている状態を「無効」に切り替えることで一時解除)し、それから30分間、無効状態でパソコンを使用し続けたら、何の問題も起きなくなった」
その間、何も起きなかったのは、単なる偶然かもしれず、これからどうなるかはわからない。
しばらく様子を見て、マカフィーが以前のように正常に機能するようになったら、「一時停止」が有効ということになるが、また正常に立ち上がらなくなったら、マカフィーのセキュリティレベルを1段階下げることにする。
さあ、どうなりますか。
【2月14日 午前1時21分】 「一時停止」は〝一時しのぎ〟に過ぎなかった
また起動しなくなったので、セキュリティレベルを1つ下げて、様子を見ることにした。
「インテル、腐ってる! オイラ、怒ってる!」
そんな心境になっている。
【2月15日】 マカフィーに電話をして、最適と思える方法を教えてもらった
以下の方法で、試してみては? 現時点では、これがベスト!
①デスクトップの1番下にある「窓」のマーク(マイクロソフトのマーク)を右クリック
②コマンド プロンプト(管理者)(A) を見つけて右クリックすると、
「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」
という表示が出るので、「はい」を選んでクリックする。
③すると、次のような英文(白抜き文字)が書かれた黒い画面が出る。
Microsoft Windows [Version 10.0.14393]
(c) 2016 Microsoft Corporation. All rights reserved.
C:\WINDOWS\system32>
④この英文の一番下の C:\WINDOWS\system32>の後ろの長方形型のカーソルが点滅しているので、そこへ、
netsh winsock reset
と打ち込み、
⑤Enter(エンターキー)を押すと、画面が変わり、
「再起動してください」
という指示が出るので、
⑥その指示に従って実行(再起動)すれば、それで作業完了。
このやり方・手順は、マカフィーのHPにも紹介してあり、私も読んだが、「ややこしい」と思ってやらずにきた。
マカフィーの相談窓口の女性とマンツーマンで会話しながらの方が、作業する上で抵抗がない。
◎再起動し、電話を切った直後に、グーグル検索をしようとしたらフリーズし、画面のカーソルの↑印が、動かなくなったので、パソコンの電源を切った。
それから電源を切った状態で、パソコンの電源コードをコンセントから一度抜いて、再び差し込み、その後でパソコンの電源を改めて入れると、今度はうまくいった。
これまでにやったどの方法よりも、これが一番効果があるように思う。
マカフィーの相談窓口の女性は、感じの良い応対をしてくれた。
マカフィーのセキュリティを強化したのが原因ではないかと考えて、対策を練ってきたが、「これなら盤石」というものは今のところない、とのこと。
上に紹介した「コマンドプロンプト」を使った方法が、現時点ではベストということである。
マカフィーの不具合で困っている人で、このブログにたどり着いた方は、この方法で試してみて、直ればそれでよし、直らないならマカフィーの相談窓口に電話して、直接指導してもらうことだ。
だが、怒怒怒怒怒……このやり方も「ぬか喜び」に過ぎなかった。
何分も経たないうちに、元の木阿弥。
またしても、マカフィーが立ち上がらなくなった。
♪ドは怒声のド、レはレベル下のレ、ミは未完成のミ……
♪あ~あ~あ~あ~ やんなっちゃった、あ~あ~あ~あ 驚いた
マカフィーよ、ど~んとマカフィーておくれ、と、なぜいえぬ。
ええ加減に椎名麟三(しいなりんぞう)、マカフィー!
※椎名麟三といっても、今の若い人は知らんでしょうな。よっこい庄一よりもっと古い人じゃけえのう。
のんびり構えてたら、あかんのん菩薩やで、マカフィー!
しっかりセントルイスブルースやで、マカフィー!
――そういう自分も情けない……
【結論 2月18日】 マカフィーを完全に削除したら、パソコンの動きが快適になった!
コントロールパネルのところにある「プログラムのアンインストール」作業を行って、デスクトップなどの「マカフィー」を削除したはずなのに、「隠れているインジケーターを表示します」(ツールバーの右端のほうの「下向きの<」のところに、なぜか残っている状態が続き、以前としてパソコンが不安定だったので、不思議に思って、アプリのインストール欄を調べたところ、最初の一都は異なる場所に、しっかりと残っていた。
アルファベット順に並んでいるにもかかわらず、最初にあった場所からずっと下の方に復活していたのだ。
これって、やり方がセコクないだろうか?
改めてそれをアンインストールしたら、やっとパソコン上から姿を消した。
その結果、パソコンが快適に動くようになったことを考えると、「マカフィー」に問題があったことは間違いない事実。
もう二度と「マカフィー」を使うことはない。
と同時に、インテルという企業に対する不信感も芽生えた。
Winndows10に付いている「マイクロソフトのDefender」というセキュリティソフトは、「マカフィー」とか「ノートン」など別のメーカーのセキュリティ専門ソフトとはバッティングしないようになっているとマイクロソフトは説明しているが、互いのソフトを更新してセキュリティ度を高めていく過程で、「相性」という点で不具合が生じたのではないか。
そうも思った。
ここで強調したいのは、パソコンメーカーの責任問題である。
いくつもあるセキュリティソフトの中から「マカフィー」を選んで、自社製パソコンに搭載(バンドル)したという「企業責任」をどう思っているのか、ということだ。
この件では、今回の出来事を通じ、富士通の相談窓口の女性(2年前からやっているということだった)にもその件を正したが、「そういうことは富士通とは関係ない」というので、驚いてしまった。
パソコンを買うときの値段にそのソフトの費用も当然加算されているということが、メーカーの相談窓口の人間の頭にないというのは大きな問題。
不具合を起こすアプリを搭載しても何とも思わないというのであれば、富士通という企業のコンプライアンスを疑うしかない。
窓口の人間は、軽いアルバイト感覚から、そういうことを考えもしないのだろうが、消費者不満足を生むそうした対応の積み重ねがその企業に対する不信感を生むことにつながっているのだ。
富士通には猛省を促し、今後の商品企画に反映してもらいたいと思う。
(城島明彦)
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