不確かだった幼年期に読んだ漫画の題名が判明
「があすけとこけっぽ」
誰にも、ふと思い出す子供のころ読んだ漫画がある。
はっきり題名を覚えているものと、まったく覚えていないもの、不確かだが覚えているものの3種類がある。
私の中で、もっとも古い記憶は、「があすけとこけっぽ」という漫画だった。
田舎に住んでいた小学低学年のときに読んだという記憶は確かだが、1年生だったか2年生だったかということはすっかり記憶から飛んでいる。
今から60年くらい前の話なので、当然のように、誰が作者だったか、どんな絵だったかも覚えていない。
ただ、それが雑誌に連載された漫画で、「があすけとこけっぽ」という題名だったという記憶ははっきりしている。
はっきりしているといっても、「こけっぽ」や「があすけ」が平仮名だったかカタカナだったか、「があすけ」が「がーすけ」だったのかはよく覚えていない。
ところが、偶然、その「があすけとこけっぽ」という漫画が、伊勢崎市の古書店(福地書店)が販売している雑誌の附録「すごろく」として、ネットにアップされていた。
ほかにも、その「すごろく」に関する情報がアップされており、総合すると、雑誌名は小学館の「小学2年生」で題名はすべて平仮名で「があすけとこけっぽ」。昭和29年新年号の附録だった。76×54㎝と書いてある。
雑誌は「幼年ブック」かもしれないと思っていたから、「小学2年生」とわかって、何となくうれしくなった。
新年号の附録につけるくらいだから、当時、人気がある連載だったのだろう。
何月号かの記憶はないが、雑誌の初めの方にカラーで載っていた記憶がある。もしかすると、この附録がついた新年号だったのかもしれない。
「があすけ」はアヒルで、「こけっぽ」がニワトリだが、どんな風に描かれていたのかは、まったく記憶に残っていなかったが、「すごろく」を見ると、作者は島田啓三で、ディズニーを彷彿させるような素晴らしく絵だった。
(伊勢崎市の古書店「福地書店」が販売する附録すごろく) ※写真は、クリックすると拡大できます。
昭和29年の正月は、私は8歳で、これで遊んだかもしれないが、その記憶はない。
しかし、古びた「すごろく」を見ていると、何となく遊んだような気になって来るから不思議だ。
たった一葉の写真が、埋もれた遠い日の記憶を呼び覚ましてくれるのも楽しい。
(城島明彦)
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