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2017/02/06

拙訳『宮本武蔵「五輪書」』は4刷増刷中。しばしお待ちを!


「五輪書」は「生きるか死ぬか!」を問う究極の修養書だ

 拙訳の『宮本武蔵「五輪書」(ごりんのしょ)』が、アマゾンあたりで新本の表示が消え、中古本の表示しかなくなったので、2012年12月の発売で4年以上も経った本でもあり、「絶版になったのかな」と思っていたら、何日か前に「4刷2000部増刷」との連絡が飛び込んできた。
 もうすぐ市場に出回るので、しばしお待ちください。そういうことだったのだ。

 昨今の出版不況下では、初版3000部とか2000部という惨状を呈しており、増刷に至っては500部などということが普通になっているが、拙訳本は幸いにも4刷となり、しかも2000部の増刷と聞いて、うれしくなった。
 
 昨年秋に拙訳の『石田梅岩「都鄙(とひ)問答」』が発売され、それを読んだ方が「拙訳『五輪書』を求めていただいているというのも増刷につながっているのではないか。
 同じく昨秋には拙訳『吉田松陰「留魂録」』も3刷2000部増刷になっており、読者の方に厚くお礼を申し上げたい。

 宮本武蔵の『五輪書』の現代語訳は、類書が何冊もあるが、その中で一番正確な解釈をしていると自負しており、すでに読んでくださった方からも、わかりやすい、読みやすいという感想をたくさんいただき、そのことが物書きとしての大きな励みとなっている。
 
 宮本武蔵は、関ケ原の合戦にも参戦した剣豪だが、豊臣方だったことで徳川の天下では仕官するのもままならず、真剣勝負をして名を挙げるという生き方をするしかなかった。
 そのため、腕を磨くのだ、腕を磨く修行を重ねる中で武蔵は、敵に勝つには、まず自分に克(か)たねばならぬことを知り、それには技だけでなく、心も磨かなければならないということに気付き、人としても大きくなっていったのである。


勝つか負けるか! 生きるか死ぬか!

 真剣勝負は生きるか死ぬか、そのどちらかしかない。
 必勝しかないのだ。
 だが、戦う相手は実力拮抗、あるいは自分を上回っている者もいる。
そういう相手に勝つには、どうすればいいのか。
 武蔵が考え出した手は、「心理戦」だった。
 敵の裏をかくことで相手の動揺を誘い、力を十分に発揮させなければいいのだ。
 奇襲攻撃をしかけたり、奇手をつかったりすれば、相手は動揺し、隙が生まれる。
 その一瞬のツキを逃さず攻撃し、勝利を得るのだ。
 ただし、そういう勝ち方ができるには、腕を磨いて力をつけないといけない。
 
 そういったことが『五輪書』には書かれている。
 20代には20代の読み方があり、30代は30代の、40代には40代の、50代には50代の読み方、感じ方、会得のしかたがあるので、奥が深い。
 まだ読んでいない人には、ぜひお勧めの一冊である。

 情けなくも昨日は昼過ぎから熱が出て、夕刻には床につき、気がつくと朝になっていた。
 だが、わが命が続く限り、少しは人様のためになる本を1冊でも多く残していきたい。
 そう思って老骨にムチ打つ昨今であります。

(城島明彦)

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