今年は整理整頓の年にしようと、エレクトーンを手放した
あの世へ旅立つときの準備――その第一弾という心構えのつもり
娘が子供時代に使っていたエレクトーンを、エディオンに頼んで持って行ってもらった。
5000円強を支払って処分してもらったのだ。
かつてヤマハ音楽教室で使われていた本格派のでっかいエレクトーンで、高校時代の同級生だった友人がヤマハに勤務していた関係で、ヤマハ音楽教室で使っていた中古品を譲り受けたもの。
私も時折、我流で弾いたときもあり、想い出がいっぱい詰まっていて、なかなか手ばなせずにいたが、気がつけば70歳。完全なジジイだ。気持ちだけ若いつもりでも、あちこちガタが来ている。
友人らが一人また一人と、あの世へ旅立っているので、
「そろそろ、あの世へいく準備に取りかからないといけない」
という思いが強くなり、整理整頓に取りかかった。
ヤマハ音楽教室のエレクトーンは、その第一弾というわけだ。
娘は三歳ぐらいからピアノ教室に通っていたが、熱心に練習せず、レッスン日当日になって、それも授業が始まる1、2時間前にやっつけでチョコチョコと練習のまねごとをした。
当初は簡単な曲なので、なんとかそれでもついていけたようだが、小学五年生ぐらいになり、だんだん難しくなると、しんどくなったらしく、やめたいといいだし、本人が嫌がる者を無理にやらせても仕方がないと、教室通いをやめることに同意した。
当時、娘は日能研の塾やYMCMにも通っていたので、習い事がきつくなったようだった。
そんな思い出とともに、エレクトーンは家を出て行った。
(城島明彦)
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