頭のエンジンがかかりにくいときには、「連想ゲーム」や「ダジャレ」が効く
「いいアイデアが浮かんでこない」というときの特効薬
パソコンや紙に向かっても、すぐにアイデアが出てこないときがある。
出てきても、イマイチと思うことがある。
そんなとき私は、自分で入れたコーヒーを飲みながら、くだらない連想ゲームをする。
まずは、ウォーミングアップである。
雨→傘→折り畳み→ティッシュペーパー→鼻水→かぜ
これは、「オーソドックスな連想ゲーム」で、脳の方もゆっくりと活性化していく。
このやり方は、ボキャブラリーを豊かにし、連想力も強化するが、どちらかというと「論理的な連想」の域をまだ脱していない。
だが、確実に脳はクリエイティブな動きを開始し始める。
「のんびりしている場合ではない」というときは、連想の飛躍を試みるとよい。
雨→五月雨→あんた誰→ダレノガレ→ガレージセール→ポパイザ・セールマン
どちらかというと、「尻取り遊び」をミックスした連想ゲームだ。オーソドックなものに比べ、ダジャレのようなものも加えている。
これをやると、脳の覚醒スピードが少し早くなる。
「説明しないとわからない」ような連想にすると、脳の覚醒スピードはさらに上がる。
雨→八代亜紀→オータム→トーテムポール→ビートルズ→哀川翔
「♪雨、雨、降れ降れ、もっと降れ」(雨の慕情)を歌っている八代亜紀の「あき」→秋=オータムと連想した後は、オータムの「語呂合わせ」で「トーテムポール」を連想。次は、ポール・マッカートニーとやらずに「ビートルズ」まで飛躍させ、カブト虫飼育で知られる哀川翔へとつなぐ。
「語呂合わせによる発想の飛躍」による脳力アップだ。
もっと能力をアップするには、「トンデモ連想」をやることだ。
〝アメリカ版ヒットラー!?〟トランプ新大統領誕生に合わせて、
「ハイル、ヒットラー!」
という「お題」を設定しての連想ゲームだ。まともに考えず、思いっきり「ダジャレ」に走らないと面白くない。
ヒットラーは総統室へと向かった→入る! ヒットラー
ヒットラーは鉤(かぎ)十字の国旗の前でポーズを取った→映えるヒットラー
ヒットラーは国民車(フォルクスワーゲン)をつくった→オイル、ヒットラー
ヒットラーは口角泡を飛ばして演説した→吠える! ヒットラー
ヒットラーは肥満体質だった→肥えるヒットラー
ヒットラーはゆで卵が大好きだった→ボイル、ヒットラー
ヒットラーはうつ病だった→滅入るヒットラー
ヒットラーは敗戦濃厚と聞いて頭を抱えた→禿げるヒットラー
ヒットラーは山岳地帯へ逃走した→ザイル、ヒットラー
ヒットラーは空腹に苦しんだ→飢えるヒットラー
ヒットラーは変装してドイツに戻ろうとした→帰る! ヒットラー
ヒットラーは火炎放射器で焼かれた→燃えるヒットラー
ヒットラーは生きていた→老いるヒットラー
くだらないことをこれくらいやると、脳のクリエイティブな領域は完全に覚醒し、「連想ゲーム」を始める前とは違っているはず。
「いや、そうでもない」という人は、こういうことを習慣づけるようにすると、発想力は間違いなくアップするようになる。
年寄りのボケ防止にも効果があるので、騙されたと思ってやってみては?
※城島明彦現代語訳の本書、買ってくだしゃんせ。石田梅岩『都鄙問答』の「都鄙」は「とひ」と読みます。松下幸之助、稲盛和夫両氏に多大な影響を与えた本で、平成初の現代語訳ですぞ。
(城島明彦)
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