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2016/10/31

こんなことって、アリストテレス?


世にも奇妙な、嘘のようで本当にあった話


 本日の夜、7時半頃の話だ。

 買い物帰りに、スーパーの階段のところで、私がよろけると、背後から声がした。
 「おいたわしや」
 ムカッとして、
 「余計なお世話だ。『老いた儂(わし)や』は、こっちのいうセリフだ」
 と呟きながら振り返ると、私よりもずっと年寄りの婆さんがほほ笑んでいた。
 その婆さん、口を大きく開いて、こういった。
 「そういう話ですがな」
 大きく開けた婆さんの口には歯が一本もなかった。
 「なるほど、歯なしねえ」
 わかったようなわからないような気になって、思わず苦笑するしかなかった。

 それにしても、あの婆さん、一体、何者?

(城島明彦)

2016/10/28

「心」をなくした人が増えている今の時代こそ、石田梅岩を読むべし!


「心とは何か!?」「心はどうあるべきか!?」を説く『都鄙(とひ)問答』

 「心を知らない者は、いつも苦しみを抱え、それを言葉にして口に出してしまう。そうなっても恥を知るということがないから、学ぼうとする志が生まれてこないのだ」
 と石田梅岩(いしだ ばいがん)は『都鄙問答』でいっている。

 石田梅岩は、「心」を追究した江戸時代中期の市井の学者で、一つの宗教にこだわることなく、儒教・仏教・神道のよいところは取り入れて、人の道を説いた。
 
 梅岩が生きた時代には、西日本一帯が旱魃、虫害、水害などの相次ぐ天変地異に見舞われて大飢饉が発生し、おびただしい数の人が命を落とした。
 その数、約265万人。
 いわゆる「享保の大飢饉」(1732年/享保17年)だが、当時の江戸の人口は100万人で、日本全国の総人口は約3100万人といわれているので、目を疑うほどの死者の数である。

 そういう時代だったからこそ、「心」を大事にしなければならなかった。
 今日、東日本大震災や熊本大震災以外にも天変地異が相次いでおり、人は心の拠りどころを何に求めるかが極めて重要になっている。


不祥事を犯すのは、心を病んでいる企業

 一方、電通のネット広告不正、東芝の経理不正、マクドナルドの食肉偽装など、名だたる企業が不正や不祥事を繰り返し、人々の怒りを買った。

 その手の不祥事は江戸時代にもあったので、梅岩は、
 「今の世の中のありさまを眺めると、道を外れた良くないことが多い」
 といって、「商人道」の基本として「正義」や「正直」を説いた。
 
 例えば賄賂については、後漢の楊震(ようしん)が賄賂を断るときにいった「天知る、地知る、我知る、人知る」の四知を引用して、次のように述べている。
 「天罰を知らない者が、この天下泰平の世にいてはならない。だが、商人は士とは違うので、そのような義に反することも行ってしまうのだ。ほんの少しでも道を志す気持ちがあるのなら、決してやってはならないことなのである」

 古い話になるが、私がソニーに勤務していた時代に、電通は、新しく宣伝部長に就任した人物に「お祝い」と称して現金100万円を包んで渡そうとした事件があった。
 そのカネは一種の賄賂であるから、新部長は受け取らなかったといっていた。

 企業が不正や不祥事を犯すのは、「心が病んでいる」からだ。
 「企業の心」とは、創業理念であり、社風であり、経営陣や従業員の行動規範などである。
 それらが正常とはいえない無理な形で実践され続け、やがて表面化して世間の知るところとなるのだ。
 石田梅岩は、不正や不祥事を犯す人間は「天罰を知らない者」「恥を知らない者」といって厳しく戒め、上に立つ者には「潔癖さが必要だ」と説いている。

Photo ※石田梅岩『都鄙問答』は、松下幸之助、稲盛和夫両氏に大きな影響を与えた名著で、本書が平成初の現代語訳。現代語訳は、昭和を入れても2冊目。

(城島明彦)

2016/10/24

「企業性善説」はありえないことなのか!? 石田梅岩『都鄙(とひ)問答』を現代語訳しながら考えた


「企業性悪説」がはびこる世の中でいいのか

 売り上げを偽装した東芝、データ偽装し続けた三菱自動車、ネット広告の不正をしていた電通、データ偽装した東洋ゴム・旭化成・フォルクスワーゲン、消費者無視の醜い骨肉の争いを繰り広げた大塚家具・ロッテ、食肉偽装をしながら開き直ったマクドナルド、個人情報が大量に漏洩をしたベネッセ……不祥事が後を絶たない。

 こういった企業の経営者や従業員は、石田梅岩の『都鄙(とひ)問答』を読んだことがないに違いない。


正しい商人道を自覚しないから不祥事が起きる

 江戸時代の商人だった石田梅岩は、周囲で不正や悪事がはびこるのを見て、「正しい商人道とは何か」「人はいかにあるべきか」といったことをテーマとして、無料で聴講・質疑応答できる私塾を開いた。

 その功績から、梅岩が著した『都鄙問答』は〝日本のCSR(企業の社会責任)の原点〟といわれるようになった。


「恥」を知らない人間が増えている

 日本人は、元来、「恥」ということを大事にしてきた民族である。
 外国人が畏敬する生き方である「武士道」にも「恥」の観念がある。
 しかるに昨今は、「恥」を屁とも思わない輩が跋扈(ばっこ)している。

 拝金主義者の代表格だった〝ホリエモン〟こと堀江貴文は、会社をつぶし、株主らに巨額の損失を与えて、罪に問われ、刑務所に打ち込まれたが、ちっとも反省しておらず、刑務所から情報発信するという考えられない所業に走った。
 それでも、出所後しばらくはおとなしくしていたが、またぞろ拝金論をぶちあげている。

 猪瀬直樹も、政治とカネの問題で都知事を辞任し、選挙やり直しで、本来不必要な選挙用の巨額資金が都民の税金から使われたが、そのことで都民に謝罪した姿を見たことはない。
 この男は、元来、小心者で、嘘をいうときには眼が泳ぐから、すぐにわかる。

 一方、しみったれたことをした舛添要一は、同じ〝都知事追放組〟でも、猪瀬直樹のように、何食わぬ顔をして自分からメディアにシャシャリ出ていない分、まだましだ。少しは「恥」を知っている。

 恥=責任感であり、人間、「恥」という感覚が欠如した鉄面皮人間が跋扈する世の中は、まともではない。

 こういう時代こそ、石田梅岩『都鄙問答』を読んでほしいものだ。
 まだ読んでいない人は、ぜひ一読を。

Photo

(城島明彦)

2016/10/15

豊洲市場問題、笑いとばすにゃブラックすぎる


水銀も出たぞ、ブルー砂土

 ピザといえばイタリアで、
 ピサといえば「斜塔」が思い浮かぶ。

 一方、わが国では、「ブルーシャトー」といえば、

  ♪ 森と泉に 囲まれて
    静かに眠る ブルーシャトー
  
 の替え歌が思い浮かびますぞ。

  ♪ 森とんかつ 泉にんにく 囲まれテンプラ

 これが替え歌の定番と思っていたら、最近、都庁でひそかに別の替え歌が歌われているらしい。その内容は、「豊洲新市場」にからむ内容とか。

  ♪ 盛り土(ど)・出水(いずみ)に 囲まれて
    静かに眠る ブルー砂土
   ブル~ブル~ブル~ ブル~砂土
 

 出水(いずみ)のところを「汚水」とするバージョンもあるらしい。
 いやいや、地下空間の大気から国の指針値の7倍の水銀が検出されたことから、
  ♪ 盛り土・水銀に囲まれて
 にかわるかも……。
 
 次は何が出るか? 当てた人に「ヒ素と水銀」を大量プレゼントだって?
 おお。こわ。

 (城島明彦)

2016/10/13

オリンピックを政争の具にする輩は、国賊のたぐいだ!


村井宮城県知事は、あざとい

 小池都知事になったとたん、かつて葬り去られた事案が、あっちこっちで復活の兆しを見せている。
 敗者復活戦、勃発だ。
 それによって、またまたムダ金が費やされる。

 2020年の東京五輪の「ボートレース場」をめぐる論争も、それだ。

 宮城県知事は、何かというと、日本国民が反対できない「東日本大震災」を口実にする。
 卑怯である。
 震災を政治的に利用しようとしているとみられても弁明できない。

 オリンピックの開催地として世界にアピールしたいなら、ボートよりもっと人気の高い種目を誘致すべきである。
 
 「東京五輪」と銘打ち、東京都が開催するのだから、東京都の周辺でやるのが鉄則だ。
 「復興した姿を世界に発信したい」
 「長沼ボート場でやる方が、東京でやるより安くできる」
 といいたい気持ちはわかるが、それならもっと早く、誰もが納得できるデータや案を国民に示すべきだった。

 被災地の復興は進みつつあるが、まだまだ途上。
 それでも大震災・津波・原発事故を受けた当時に比べたら、復興してきた。
 それを見てもらいたいというのなら、試合が終わった世界中の選手全員を大型バスに乗せて、岩手や宮城へ送ったらどうか。
 全員が無理なら、希望者を送迎するという手もある。
 そうすれば、世界中のメディアが報道する。
 費用は、当然、言い出しっぺが持つ。

 村井宮城県知事は、仮設住宅の二部屋分をぶち抜いて選手村にするといって、モデルルームをつくっている。
 そういう金があるなら、困っている被災者をもっと支援したらどうか。
 詭弁を弄するのは、やめろ。

(城島明彦)

拙著『吉田松陰「留魂録」』を1,955冊、学校に寄贈した故・堀地速男氏(銚子丸創業者)の遺志


「日本の青少年のために、人生の糧となる本を学校に寄贈したい」と

 先日、到知出版社から次のような連絡を受けた。
 「関東4県で回転ずしチェーン『銚子丸』を展開している株式会社銚子丸の創業者堀地速男氏は、去る6月27日に75歳で逝去されましたが、『日本の青少年のために、人生の糧となる本を学校に寄贈したい』というご遺志により、数社から数冊の本が選ばれ、その中に城島さんの著『吉田松陰「留魂録」』が入り、1,955冊お買い上げいただけることになりました。弊社からは、もう一冊、安岡正篤先生著『青年の大成』が選ばれました」

 2014年には吉田松陰の妹を主人公にしたNHK大河ドラマ「花燃ゆ」が放送されたので、おびただしい数の吉田松陰本が出版されたが、その中から拙著『吉田松陰「留魂録」』を選んでもらったことがうれしかった。
 堀地速男氏は生前、吉田松陰を深く尊敬していたので、喜びは二倍にも三倍にも大きくなった。

 昨日、銚子丸会長の堀地ヒロ子未亡人宛に、私の最新著『石田梅岩「都鄙問答」』(9月25日発行)をお礼の手紙を添えて献本した。

 Photo_2 Photo ※写真はクリックすると拡大できます

(城島明彦)

2016/10/09

(^^♪ ゲス好みの女になりたい


たまには懐メロも、いいもんでげす

 9月に入ってから、懐メロ特番が続きました。
 作曲家とか作詞家でくくるとか、石原裕次郎と美空ひばり特集とか、知恵を絞りましたな。
 
 私どもが学生時代に流行った昭和の曲で、奥村チヨの「恋の奴隷」も名曲ですな。
 折も折、ゲス川谷が、今度は未成年と飲酒ってか。
 懲りないガキですなあ。

 そこで、「恋の奴隷」の替え歌と参りましょう。
 題して「ゲスの奴隷」。歌はもちろん、ベッキーでしょうな。

(^^♪ あなたと逢った その日から
    ゲスの奴隷に なりました
    あなたの曲に からみつく
    子豚のように だからいつも
    ブイブイいわせて 邪魔しないから
    悪いときは どうぞムチ打ってね
    ゲス好みの ゲス好みの 女になりたい

 どうでげす? あなたも一つ、替え歌で遊んでみては?

 (城島明彦)

ボケ防止に「尻取り連想ゲーム」はいかがかな


ひとりでやって脳活性化

 三連休だ。
 「連休ベリーマッチ!」
 と、ダジャレを飛ばすのは誰じゃ。
 連休に体を鍛えて連休ベリーマッチョ! も結構だが、
 「連」にちなんで、本日は「連想ゲーム」だ。、

 単語を連ねるだけの「尻取り」より、意味のある言葉を使った方が、脳が活性化されますぞ。
 では、サンプルをはじめませう。

 世も末じゃのう
 能ある鷹は爪隠す
 画策しても効き目はねえ
 姉さん姉さん、どこいくの
 生野の銀山へ行くわいなあ
 ワイなあ、体調わるいねん
 年がら年中、愚痴ばかりじゃ
 じゃんけんぽん、あいこでしょ
 しょっつるなべの季節が近い
 誓いは立てたが、守れません
 船頭多くして、船山に登る
 昇る朝日に手を合す
 粟(あわ)食えってかい
 甲斐の国へ行ってみるかい
 貝柱ひとつ、握ってちょうだい
 大胆不敵じゃ、昼間っから
 空っ風とカカア天下は上州だい
 大工殺すにゃ刃物はいらぬ
 いらぬお世話だ よしとくれ
 暮れなずむ富士の高嶺に初雪だ

 今日は、これまで。

 (城島明彦)

2016/10/06

のめり込めない「真田丸」の9策、あの手この手でPRした割には視聴率イマイチ


技巧が目立つ分、リアリティに欠ける

 「NHK大河ドラマ『真田丸』は好評」「三谷幸喜の脚本が巧み」という説をNHKは流し続けてきたが、私は感覚的に好きになれず、だんだん見なくなった。
こんなことは、ここ数年で初めてだ。

 ドラマとしてはよくできており、スポーツ紙なども例年と違って好意的な記事を書いているところが多いが、ぐいぐい引き込まれる感じがなく、技巧派ドラマの印象が強い。

 「真田丸」の評価となる視聴率は、どうかというと、5年前の「江」レベルに戻っただけである。
現時点の平均視聴率では「江」の平均視聴率にまだ届いていない。

  2008年「篤姫」   24・4%
  2009年「天地人」  21・1%
  2010年「龍馬伝」  18・7%
  2012年「江」    17・7%
  2013年「平清盛」  12・0%
  2014年「八重の桜」 14・5%
  2015年「軍師官兵衛」15・8%
  2016年「真田丸」  17・1%(10/2の第39回までの平均)

 視聴率20%台を取った回数は、「江」が8回も記録しているのに対し、「真田丸」は1回(第2回)だけ。差は歴然としている。
 NHKが例年のような調子でPRしていたら、もっと低い数字になったはずだ。

 4年前の「平清盛」がひどすぎて、これで信用をなくし、大河を見なくなった人が増えた。
 ドラマでも、商品でも、歌手や俳優でも、一度離散してしまった人気を取り戻すのは大変。
 そこでNHKは、「真田丸」の視聴率を稼ぐためにシャカリキになって、ありとあらゆるテコ入れ策を講じたのだ。


いかにもくさ~い! NHK大河の「9策」(=苦策)

 NHKは、以下のような9つの「視聴率アップ作戦」を実行したものの、結果は思ったほどではなく、溺れる方の〝アップアップ〟状態となった。

 ①国民的人気の高い悲運の武将真田幸村(信繁)を主人公に

 真田幸村は天下統一できなかった戦国武将で、武田信玄、伊達政宗と並んで人気が高い。

 ②知名度の高い三谷幸喜を脚本家に起用

 映画監督・舞台監督としても知名度の高い三谷幸喜の力を頼った。

 ③主役に、民放の連続ドラマ「半沢直樹」で高視聴率を稼ぎ、堺雅人を起用

 堺雅人の好感度を頼った。

 ④CMに出ている人気俳優を多数起用

 CMに起用されている俳優の人気に便乗、〝おんぶにだっこ〟で視聴率に結びつけようとした。
  長澤まさみ(きり) (カルピス)
  遠藤憲一(上杉景勝) (チョコボールなど多数)
  吉田羊(昌之の正室) (トヨタホームなど多数)
  木村佳乃(信繁の姉) (キリンビールなど)
  黒木華(信繁の側室) (サントリービール、資生堂など)
  松岡茉優(信繁の正室) (アクエリアス、NTT東日本など多数) 等々

 長澤まさみが演じる「きり」という女性は、真田幸村の側室をモデルにしているが、あっちへもこっちへも顔を突っ込む。
 歴史を捻じ曲げ、時代の証言者のように仕立てるのはNHKお得意のやり方だが、いくらドラマと銘打っているとはいえ、やりすぎで、「史実に基づいているほかの場面まで虚構か」と疑わせてしまうマイナス効果を生んでいる。

⑤話題づくりを狙った俳優を起用

 スケベ男も取り込もうと、橋本マナミを細川ガラシャ役に起用した。 
 だが、細川ガラシャが清純派の美女でクリスチャンなのに対し、橋本マナミは〝愛人にしたい女№1〟。
 真逆のイメージで、あざとく話題づくりをしようとした。

⑥朝の帯番組を司会する人気の女子アナをナレーターに起用

 折に触れて、「真田丸」の話題に触れさせただけでなく、社員なので製作費も安くできた。

⑦番宣(番組宣伝)をとことん増やした

 番宣は例年やっていることだが、「真田丸」では、これまでの何倍もの番宣をやって、視聴者の関心をあおった。
 例年より多くNHKの別の番組にゲストで出演させたり、真田関係の特番を組んだりしたので、「また真田丸の出演者か」「また真田丸人気をあおるための番組か」という印象も残った。

⑧あざとい「ナレ死」演出で、話題づくりにシャカリキになった

 戦闘場面はNHK大河の売りの一つだったが、そういう場面は極力省き、話題づくりと予算削減狙いを兼ねて実際に死ぬ場面を映さず、ナレーションで「○○は死んだ」として片づける横着な「ナレ死」を連続させた。

⑨朝の顔である局アナの有働由美子をナレーターに起用、彼女が司会する朝の情報番組との相乗効果を狙った

 彼女が司会する「あさイチ」は月~金の朝8:15~9:45。彼女の人気を利用して、日曜夜の大河ドラマを見させようとした魂胆が見え見え。


 これだけやっても、8月以降(8/7~10/2)のビデオリサーチによる関東地区視聴率(%)は、そこそこ。
 17・3→15・8→18・0→13・2(最低)→15・0→16・5→17・3→15・7→16・6

(自己PR)

 Photo_4 Photo_2 _cover  Photo_3 (全文現代語訳 城島明彦/致知出版社) ※写真はクリックすると拡大できます

(城島明彦)
 

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