敬老の日のプレゼントに「貝原益軒『養生訓』」は、いかが?
誰でも知っている言葉がいくつもある名著だ
貝原益軒の『養生訓』という書名については、若い人も知っているかもしれないが、年寄りはもっと知っている。
誰でも知っている貝原益軒の言葉は、
「腹八分(目)」 である。。
食べ過ぎると早死にすると『養生訓』の中で警告し、「腹八分目にせよ」と戒めている。
次いで有名なのは、
「接して漏らさず」
だ。
「接して漏らさず」は、中年以降の男の「閨房での心得」をいった言葉として知られているが、これは貝原益軒が『養生訓』の中で使った言葉だ。
貝原益軒は、37歳のときに17歳も年の差がある若い娘を妻に迎えているので、この名言も絵空事ではなく、実体験で裏付けられているのだ。
昔から「寝る子は育つ」といわれたが、大人になってからも寝まくっていると早死にする。
貝原益軒は、「睡眠時間は短く」と説いている。
益軒は、85歳まで生きた人なので、その説は間違っていないことを実証したことになる。
歯の磨き方なども指導しているが、その年まで一本も虫歯がないと自慢している。
しかし、実際に全文を読んだ人となると、限られている。
そこで、「敬老の日」という機会に、おじいさんに一冊プレゼントしてはいかがか。
無論、中年のお父さんの誕生日のお祝いにも向いているし、若い人が長生きするための心得として読んでも楽しめる本だ。
近刊(9月29日発売)もよろしく
(現代語訳&解説:城島明彦/致知出版社) ※写真はクリックすると、でっかくなります
(城島明彦)
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