« 懐かしの東映映画「少年探偵団」シリーズ6作を60年ぶりに観た! | トップページ | 高畑淳子の謝罪会見は立派だった »

2016/08/26

中日ドラゴンズの次期監督は、落合博満にせよ!


最下位中日の原因は、2011年の落合監督解任にあり

 中日ドラゴンズは、常勝Aクラスから明日なきBクラスに転落して久しい。
 勝負事は、数字がすべてだ。

 〇落合監督時代(2004年~11年) 8年連続Aクラス(セ優勝4回)
  1→2→1→2→3→2→1→1位 
  ※もう1年やらせ、世帯交代を行わせるべきだった。
 〇高木守道監督時代(2012~14年) ボロボロのチームにした
  2→4→4位  
  ※1年目は落合の遺産。2年目以降が自力。
  ※高木は1992年~95年まで中日の監督をやっている。成績は6→2→2→5位
 〇谷繁元信監督時代(2014~16年) Aチーム入りができず、力量に疑問符
  4→4→6位  ※世帯交代・戦力補給に失敗


落合をもう1年やらせるべきだった

 落合博満は、中日をセリーグ屈指の投手王国にし、僅差の試合をものにするチームにし、8年間の監督在位中に4回もセリーグの覇者となっている。
 落合が首にされたのは、メディアにリップサービスをしなかったからだ。
 他球団系のスポーツに対してのみならず、中日スポーツの記者にも口を閉ざしたため、記者が「コメントが取れない」「記事を書けない」という怒りが鬱積・爆発し、リーグ優勝したのに首にされた。

 新聞が売れようが売れまいが落合には関係なく、彼の頭にあったのは、「ただ勝つ」といういうことだけ。「余計なことをいって、それが勝負を左右することになったら致命傷」という考えで記者に口を閉ざしたのだが、やはり監督談話は記者だけでなく、ファンも望んでいる情報だ
 中日スポーツだけの話ではない。落合談話が載らないため、勝ちまくっていても、入場者数が伸びなかった。
〝落合のオレ流〟は、「野球とは何か」という基本的な問題を改めて考えさせることになった。

 しかし、チームが勝てなければ、入場者数はもっと減る。
 中日をボロボロにした責任は、落合を1年早く辞めさせたオーナーにある。この人がまず責任を取らないといけない。

 中日は、投手王国を支え続けてきた岩瀬、山本昌をはじめ、打者のベテラン勢にも〝高齢化の波〟が押し寄せていたから、オーナーは、もう一年落合に監督をさせ、その間に世帯交代を課題として与え、さらに谷繁なら谷繁に次期監督にふさわしい教育を現場で行うように命じるべきだった。
 本人が「1年では無理。もう1年ほしい」といえば、そうさせてやるべきだった。


高木を監督にした時点で今日の凋落は予想できた

 落合を首にして、高木守道を次の監督にしたとき、「どういう目をしているのか。違うだろ」と腹立たしく思い、当時、私は当ブログに「高木守道ではダメだ、ボロボロになる。前もそうだったじゃないか。その二の舞になるだけだ。力量がわかっている人物をなぜまた監督にするのか」といったような厳しいことを書いたが、そのとおりになった。

 往時の勢いを失い、世代交代に失敗したチームが再び息を吹き返すのは、至難の業である。そのことを如実に示しているのが、ここ数年の中日だ。4年連続Bクラスである。


落合のオレ流と野村のオレ流の決定的違い

 選手時代、3冠王を3度も取った落合。三冠王1回の野村克也。
 監督としての優勝回数は、落合4回、野村5回。この数字だけ見ると野村が上だが、監督経験年数が違う。野村は24年監督をして5回の優勝、落合は、8年監督をして4回優勝である。
 やはり、落合は監督として非凡な才能の持ち主であることがわかる。

〝オレ流〟では落合に引けを取らないのが野村流だが、野村の場合はメディアに対して、おもしろおかしくリップサービスをし、その見返りという形で記者から他球団の情報を入手した。野村は、他球団監督の耳に入るように、わざと間違った情報を流すことも平気でやった。

 落合は、そういう芸当ができない男だったのだ。勝負師としては天才だが、「商業主義」という点では凡人並み、あるいは凡人以下かもしれない。


もう一度、落合を監督にせよ

 私は、次期監督をもう一回、落合にやらせるべきだと思う。
 今度は、次の次の若い監督をコーチ陣に入れ、落合自ら現場で「監督学」を伝授して育成させるのだ。そうするのが、中日を再び最強チームにする最善の策であると私は考える。

 落合も、GMなどという管理職にどっかと座っていないで、もう一度、ユニフォームを着てグランドに立ち、地に落ちた竜をふたたび昇り竜に変貌させる蛮勇をふるうべきである。

 これだけ何年も低迷し続けたら、メディアへのリップサービスどうのこうのといっている場合ではない。
 ファンあっての球団。ファンあっての選手であり監督ではないか。ファンを後押しするのはスポーツ紙だ。落合も、今度は、中日スポーツの記者が喜ぶような情報を少しでいいから流してやれ。

 次期監督に立浪の声もあるが、彼に関する黒い噂が払拭されない限り、監督にはすべきでない。

(城島明彦)

« 懐かしの東映映画「少年探偵団」シリーズ6作を60年ぶりに観た! | トップページ | 高畑淳子の謝罪会見は立派だった »