« がん手術をした鳥越俊太郎は、都知事選で「医師の診断書」を公開する義務がある | トップページ | 稀勢の里よ、どっしり構えて笑え! そうすれば、結果は自然とついてくる »

2016/07/13

〝極悪横綱〟白鵬、〝顔面ヒジ打ち〟で栃煌山を葬る


日馬富士の「黒い包帯事件」が暗示するもの

 昨日の日馬富士は、右腕に黒い包帯を巻いて土俵に上がり、驚かせた。
 審判部に注意されて、本日から白い包帯に変えたが、変えたら済むという問題ではない。
 
 後述するが、白鵬は、この日も左で張り、右腕で対戦相手の栃煌山の「顔面」に強烈な一撃を食らわせるという、横綱の品位を欠く〝あさましい取り口〟で完勝した。
 白鵬は、懸賞金を受け取ると、ガッツポーズをする。大相撲は、そういうスポーツではないのに、自分は横綱で、しかも優勝回数で令第一位だ、何をやってもかまわないと思っている節がうかがえるから、問題なのである。
 
 白鵬が、そういうことに走る原因が、今回、はからずも起きた「日馬富士の黒い包帯事件」を読み解くことで見えてきた。

 「黒い包帯事件」が示唆することは、きわめて大きい。
 「そんな当たり前のことを天下の横綱がわかっていないのか!?」
 という驚きと失望、そして、
 「相撲協会は、どういう教育をしてきたのか」
 という怒りである。
 心ある相撲ファンは皆、そう思ったのではないか。
 
 以前、包帯の白が目立つというので、「肌色」にさせた時代もあったくらいだ。
 要するに、目立つ包帯はみっともないということだ。。
 白でも目立つのに、何を血迷ったか、力士の模範となるべき横綱が、よりによって「黒」(正確には白い筋も一部には混じっていたが、見た目は「黒」)い包帯を身につけるとは!?

 ルールを知らなすぎるというか、もし知っていてやったのなら、大相撲を完全になめてかかっている。
 問題は、それ以前に、相撲にしろ、勝負事の世界では、「ゲンをかつぐ」のが普通で、特に相撲では「黒い色のもの」は「黒星につながる」として忌み嫌ってきたはずだ。

 日馬富士は、モンゴル人だから、そういうことに頓着しないのかもしれないが、郷に入っては郷に従うのが礼儀というものだ。

 まともな日本人なら、神社や墓地では小便しない。墓石に唾を吐きかけたり、小便したりすれば、罰が当たると子供のころから教えられてきた。たとえ人種が違い、考え方や身についた習慣がっても、せめてそれくらいのことは守るのが当たり前だ。


大相撲史上、屈指の〝悪横綱〟白鵬

 さて、白鵬である。この男は、完全な二重人格者だ。多くの人は「そんなことはない」と思うかもしれないが、見る者が見れば、わかる。

 本日四日目の対戦相手の栃煌山には、先場所と同じ取り口「張り手&かちあげ」をした。
 ただし、今場所のかちあげは「かち上げ風エルボー」であり、しかも、ひじが狙った先は顔面そのものである。
 にこやかな表情の裏に隠された〝凶暴で陰湿な性格〟が顔を出した瞬間である。
 「内柔外剛」「外柔内剛」という言い方があるが、白鵬の場合は「外善内悪」だ。

 くしくもこの日、稀勢の里も「かちあげ」を行ったが、こちらは、以前からある、ごく普通の「かちあげ」である。
 両者の取り口を見比べてみると、白鵬のやっていることが、いかに「暴力的」で「プロレス技に近い」ということがわかるだろう。


恥をかかせた相手を土俵上であざとく痛めつける〝怨念横綱〟白鵬

 白鵬は「ダメ押し」をして対戦相手を土俵下に突き落とし、審判に大けがをさせたのは、たまたま起きたことではない。
 以前の取組で負けて、恥をかかされた相手に対して、そういう仕返しをしているのだ。
 嘘だと思ったら、過去の対戦を調べてみたらいい。
 柔和な普段の顔の裏に、恐ろしい〝怨念〟を秘めていることに気づくはずだ。
 しかも、優れたスポーツ選手がそうであるように、日頃の猛稽古の結果、そうすることが条件反射として自然に出てしまうから、タチが悪いのだ。

 いってみれば、〝執念深さが身についてしまっている〟のである。

 分厚い懸賞金でガッツポーズをする行為も、土俵の神を愚弄している。
 懸賞金を受け取るとき、なぜ手刀をきるのか。
 そういうことすら、白鵬はわかっていないのではないか。いや、白鵬に限っては、わかっていて、あえてやっているのだ。悪知恵が働く点では、天下一品といえる。
 「日馬富士の黒包帯事件」が教えてくれることには、そういうことも含まれる。

 本日の対戦相手である栃煌山には、先場所、脳震とう状態にさせているし、それ以前も〝徹底的に痛みつけ〟ているのだ。
 栃煌山も、二度三度と、繰り返し、顔面をヒジで強襲されても、復讐心に燃えない。
 よほどの馬鹿か、腑抜けか、お人よしか。

 白鵬は、朝青龍のように、誰の目にも素行不良に映るのではないだけに、余計にタチが悪いといえる。
 その点、朝青龍は単純で、可愛げがあったという言い方もできるが、白鵬は救いようがない。


NHKもしっかりせよ

 私のようにストレートに批判する必要はないが、NHKのアナウンサーは、批判すべきところはきちんと批判すべきである。
白鵬のエルボーが顔面を狙っているとなぜいえぬ。

「数々の大記録を打ち立てた大横綱なのだから、そういう力士にふさわしい正々堂々とした取り口で勝ってもらいたい」
ぐらいのことはいったらどうか。

 昨日の「黒い包帯事件」でも、
 「これはひどい。みっともない。どういう料簡なのか。親方は指導していないのか」
 というぐらいの苦情・批判は呈すべきだった。

(城島明彦)

« がん手術をした鳥越俊太郎は、都知事選で「医師の診断書」を公開する義務がある | トップページ | 稀勢の里よ、どっしり構えて笑え! そうすれば、結果は自然とついてくる »