« 〝マムシの善三〟がまとめた報告書は、「第三者委員会」を装った身内の茶番レポートだ | トップページ | 石原がこね、猪瀬がかじった黄金(こがね)餅、座りしままに食い損なうは舛添要一 »

2016/06/10

ベッキー記者会見――〝裏の顔〟を知ってしまった視聴者の反応は「復帰、ノー・サンキュー!」


ベッキー問題の核心にあるのは、矛盾だらけの「強引な復帰プラン」

 本日午後1時からのベッキーの記者会見を見て、感じたのは、以下のようなこと。
 利害が一致するいくつかの大きな力(所属事務所、テレビ局の関係者など)が、陰で描いた「ベッキー再起プラン」に基づいて、行われている。

 さかのぼれば、最初の記者会見をセッティングし、ゲス川谷を「友だちです」といわせた。
 ところが、逆に集中砲火を浴びたので、作戦変更に追い込まれた。

 テレビの視聴者は、彼女に「清潔なイメージ」を重ねていたが、「不倫」から「略奪婚」を狙うという「あざとすぎる演出プラン」をベッキー自身が立てていた事実を知り、彼女の〝裏の顔〟を知ることになったのである。

 所属事務所は、ほとぼりが冷める頃合いを見計らって、「金スマ」に出させ、中居に巧みに質問させ、視聴者の反応をうかがわせた。
 しかし、その番組で、矛盾を露呈した。
 元妻に詫びるという青写真が描かれ、そのシナリオに基づいて、まだ会って詫びてもいない時点で収録された「金スマ」で、「詫びた」と発言させた。

 その一方で、ゲス川谷は、けじめをつけるために妻と別れさせる方向へもっていった。

 こうした流れが示すのは、視聴率を稼ぎたいというというテレビ局の思惑と、事務所の稼ぎ頭を一日も早く復帰させたいというベッキーの事務所の思惑が合致し、再起プランが練られたということだ。

 彼女をCMのキャラクターに起用していた複数の企業、および、彼女が出演していた番組を提供していた企業に対する思惑もある。
 だが、裏の顔を知ってしまった視聴者は、彼女がどんなに言葉を尽くして詫びたとしても、「何か隠している」と思うようになっている。

 今回の彼女のBSの音楽番組への復帰は、視聴者が「ベッキー、復帰して!」と望んだ結果では無論なく、「そろそろテレビに出てきてもいいんじゃないのか」と視聴者が許したタイミングでもなく、銭儲けにひた走ることで利害が一致した連中が企てた策である。
 「金銭的セコさ」という点では、猛批判にさらされている舛添要一都知事と、ほとんど変わりがないのではないか。

(城島明彦)

« 〝マムシの善三〟がまとめた報告書は、「第三者委員会」を装った身内の茶番レポートだ | トップページ | 石原がこね、猪瀬がかじった黄金(こがね)餅、座りしままに食い損なうは舛添要一 »