稀勢の里、土壇場で〝ノミの心臓〟が復活!?
〝笑っている顔〟を無理にでもつくれ!
13日目の白鵬との取り組みは、内容的には大相撲だったが、仕切っているときの表情が、以前の稀勢の里に戻っていた。
12日目までの相撲では、NHKのアナウンサーが「笑っているような」とうまい表現をしたが、そういわれてみると、そう見えた。
心の余裕が、表情に出ていたのだ。
しかし、白鵬戦ではそれが消え、今日の14日目の鶴竜戦でも同様で、前日の敗戦で白鵬に自力優勝を絶たれて気落ちしたのか、〝昔の顔〟に戻っていた。
案の定、過去の対戦成績で圧倒している鶴竜に外掛けされ、簡単に土俵を割った。
以前の〝ノミの心臓〟が復活だ。
もっと余裕をもって、相撲を取らない限り、横綱にはなれない。
明日の千秋楽では、意識して、無理にでも〝笑っている顔〟をつくって、日馬富士を圧倒する相撲を取れ!
(城島明彦)