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2016/05/20

舛添要一の「虚像」を増幅し続けたメディアの罪、それを丸呑み・便乗した都民の罪


青島幸男、石原慎太郎、猪瀬直樹、舛添要一に共通するもの――都民がなぜこの連中を知事に選んだのか! 問題の核心は、そこにある

 テレビ番組などは、まるでハンでも押すように、
 「舛添要一は、せこい」
 などと論評しているが、そんなことは、とうの昔からわかっていたこと。
 徹底的に報道しなかっただけだ。

 テレビほかのメディアは、舛添要一のそういう薄汚れた「裏の顔」に気づいていながら、舛添要一の「裏の顔」を無視して「表の顔」だけを報道し続けてきた。
 その罪は大きいのだ。

 そういう偏向した報道姿勢がなければ、今日のような事態に至る前に、舛添は政治家として轟沈していたはずだ。
 メディアの罪は大きい。

 近年の都知事である青島幸男、石原慎太郎、猪瀬直樹、舛添要一は、皆、テレビに出演しまくって、顔と能弁をアピールし続けた。
 テレビをはじめとするメディアは、彼らの「虚像」を増幅し続けることで、ゆがんだイメージづくりを手助けしてきたのだ。

 メディアの記者連中は、そういうことを考えることもなく、記者会見する舛添要一に厳しい質問を投げ続けていた。

 「どこか、おかしくないか?」

 青島幸男も、公私混同していた。
 石原慎太郎も同様で、息子の画家の絵を公私混同して買っていた。
 猪瀬直樹は、道路公団の怪しげな金をとことん追求しながら、徳洲会から裏金をもらっていた。
 「公僕」とか「滅私奉公」という使命感があれば、そんなことはしないはず。

 彼らは、正義感を前面に押し出して、知名度を上げて、本を書いて稼ぎまくった。
 彼らの違いはといえば、逃げ方がうまいか下手かの違いがあるだけだ。

 都民も都民だ。「裏の顔」を知らずに、虚像である「表の顔」を信じて、彼らを選んだ。
 今回の「舛添要一問題」は、そのツケがたまたま回ってきただけだ。

(城島明彦)

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