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2016/05/16

勢をエルボーで失神させた白鵬の喧嘩殺法を擁護した、北の富士(NHK相撲解説者)に「引退勧告」だ!


北の富士(74歳)は、どこに目をつけている? 白鵬のは「かちあげ」ではなく、「顎砕き」だ!

 5月場所9日目の一番で、白鵬が左手で顔を張り、右腕で対戦相手の勢(いきおい)に見舞った危険な技は、「かちあげ」という呼び名はついているが、実質は「肘を使った顎へのアッパーカット」だった。
 いってみれば、「顎砕き」狙いで、プロレス技に近い。喉にも衝撃が走り、息ができなくなる。一種の喧嘩殺法で、相撲取りが使ったら、命の危険も伴う。

 案の定、勢いは、一瞬にして崩れ落ち、しばらく、起き上がれず、緩慢な動作をした。脳震とうを起したのだ。

 こういう恐ろしげな場面を、これまで何度、見せられたことか。

 白鵬は、それを意図的に狙っているから、タチが悪い。
 その技は、あの朝青龍が好んでやるのを見て、真似たところに問題がある。

 相撲技の「かちあげ」は、肘を「くの字」に曲げて対戦相手の胸板にぶつけるものだ。
 
 大砂嵐が連発して相手力士が一瞬失神するなど危険であると相撲協会は判断し、大砂嵐に注意し、大砂嵐は以後、その手を自ら封じた。 

 白鵬が「かちあげ」という名を悪用したプロレス技もどきの「ひじ打ち」で、対戦相手の勢が土俵に沈むのを見た北の富士は、
 「違反じゃないからね」
 と繰り返した。
 そんなことをいうから、白鵬がますます増長して、どっしりとした横綱相撲を取らなくなるのだ。
 白鵬が狙っているのは胸ではなく、顎だ。
 それくらいの違いが、北の富士には判らないのか。

 「顎を肘で襲撃するかちあげ」が「違反じゃない」というのなら、自粛させた大砂嵐の「かちあげ」も認めてやればいいじゃないか。

 相撲協会に働きかけて、もっと以前使った危険極まりない「かちあげ」を復活させるようにしたらどうなのか。
 モンゴル人の白鵬は許して、エジプト人の大砂嵐は許さないというのは「人種差別」と取る人だっている。


大体、北の富士はいつまで解説者席にいるつもりだ

 北の富士もすでに74歳。
 耄碌(もうろく)するようなら、NHKの専属解説者を引退してはどうか。
 相撲協会の定年は65歳。
 それと比べたら、長すぎる。1998年から解説をしてきたから、18年にもなる。
 NHKの歴代専属解説者が辞めた年齢は、緒方昇(北の洋)の76歳を例外として、古い順に、
 玉の海70歳、神風61歳、若瀬川70歳、出羽錦74歳となっている。

 公共放送という性格を考えたら、きちんとした定年制を導入すべきではないのか。
 それがないから、北の富士のように、〝根性論〟のような時代錯誤なことをいう解説者が出てくるのだ。
 私には、そう思えてならない。

(城島明彦)

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