前代未聞! 白鵬が姑息な取り口で優勝決めた途端、客の半数が帰った「大相撲春(張る)場所」千秋楽
横綱の日馬富士に変化して勝つセコさ。こんな白鵬に誰がした?
千秋楽の横綱対決で日馬富士が勝てば、稀勢の里との優勝決定戦になる。
満員の観客はそれを望んでいる。
対戦相手の日馬富士は、足をケガしており、前日も、取組後に土俵を降りる際、足を気遣っていた。
それを知っていながら、まっこう勝負を挑んでくる日馬富士に対し、正々堂々の勝負を避け、立ち合いに変化して勝ち、優勝した白鵬。
きわめて後味の悪い勝ち方だが、これが白鵬流なのだ。
アナウンサーは、観客の半数が表彰式を見ないで席を立ったと報じた。
解説の元横綱北の富士も、「横綱と横綱の取り組みで、変化はない。相手のプライドを傷つけ、礼儀を欠く」と厳しく叱責し、同じく舞の海も厳しい批判を口にした。
しかし、白鵬には馬耳東風だろう。聞く耳を持っていたら、もっと以前に取り口が正々堂々としたものに変わっているし、懸賞金でガッツポーズもしないだろう。
テレビ観戦者の多くも、白鵬が変化して勝った時点で、テレビを消すか、別のチャンネルに切り替えた人が多かったのではないか。私も、テレビを消した。
白鵬の立ち合い変化は、優勝決定戦を避けるための作戦ではあり、「戦わずして勝つ」ことを理想とする「孫子の兵法」では許されるが、大相撲の横綱同士の戦いでは許されない。
横綱は、どんな勝ち方をしても許されるわけではないのだ。
白鵬が常用する「張り差し」が、横綱としてのセコさを象徴している。
ほとんどの力士が、「顔を張られていい気はしない」といっている。
近年は、「張り手大流行」で、張られるのを警戒して、立ち合いがおろそかになる力士も増えている。
横綱の「張り差し」は、一度や二度なら許されるが、白鵬は繰り返し行っている。
相手の意識が少しもうろうとなるように、巧妙に相手の顔・耳の上・後頭部を張って、バランスを崩させて勝つ。
あるいは、千秋楽の取組で見せたように、相手の顔の手を突き出して、突っかけたように見せかけて、体を開いて変化して勝つ。
下位同士の対戦では、そういう戦法も許されるが、天下の大横綱が横綱相手に用いる戦法ではない。
懸賞金の束でガッツポーズも同様だ。
ここまで増長させた責任は誰にあるのか!?
親方であり、相撲協会であり、横綱審議委員会といった関係者である。
NHKも、今場所は中継中に「張り差し」について言及することもあり、日馬富士への変化に関しての批判は、解説陣ともども「よくいった」と褒めたいが、白鵬の取り口をはじめ、懸賞金の受け取り方など、もっと厳しく指弾することが、ひいては日本の国技である大相撲をもっと隆盛に導くことになると知るべきだ。
(城島明彦)
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