日本人を元気づけた浅田真央と本郷理華――GPシリーズ「中国杯」
真央を抜く日も近い〝でっかい新星〞理華
昨晩(11月7日)テレビ放送されたフィギアスケートのGP(グランプリ)シリーズ第3戦「中国杯」で、浅田真央が復帰戦で優勝、新鋭の本郷理華が2位に入り、日本人ワンツーを飾った。
浅田真央は流麗、理華はダイナミック。
真央は円熟、理華は新鮮。
真央は古風な大和撫子風の容貌、理華は近代的な日本女性の要望。
どちらも〝ジャパニーズ・ビューティ〞だ。
ミスをどう減らすかが真央の課題、のびしろをどこまで活かすかが理華の課題。
理華が、真央の流麗さを身につけるとき、真央を抜く存在になる。
理華は、切れ長の目、頭の形は西欧人風。166センチの長身で、手足が長い。
〝魅せるアスリート〞としての要素をすべて備えている。
9月末に19歳になったばかりの大学生とは思えない大人の落ち着きと話しぶり、そして何よりも「ひまわり」のような明るい笑顔は、好感が持てる。
子どもの身長は毎年伸びるが、思春期のある時期に突出して伸びる時期がある。
本郷理華のアイススケートは、それと同じように、飛躍期に入っているのではないか。
理華の理は「理詰め」の理にして「理想」の理。理華の華は「華麗」の華。
浅田真央の年齢に近づいたとき、どういう存在になっているか、想像すると楽しい。
〝日いづる国ニッポン〞の象徴
先日のラグビーW杯での日本チームの奇跡にも近い奮闘ぶりは、世界をあっと驚かせたが、アイススケートはそれ以前から世界の頂点にいる。
それでも、今回の浅田真央の復帰戦は、フリーでは転倒や回転不足などもあり、パーフェクトとはいえなかったが、他の選手を圧倒する貫禄の滑りだった。
本郷、浅田の順に最後を滑ったが、どちらも、
「日本人って、こんなに運動能力があるのか」
と、日本人に自信と勇気と感動を与える演技をした。
〝失われた10年〞〝失われた20年〞ともいわれた暗くて長い日本と日本人の自信喪失年月は、安倍政権下でようやく明るい日差しが射し、日本人ノーベル賞学者の続出といった「吉祥」なども加わり、〝日いづる国〞の勢いを取り戻しつつある。
アイススケートのヤングアスリートたちは、日本の「日はまた昇る」象徴だ。
羽生結弦にしろ、浅田真央にしろ、本郷理華にしろ、名前がいい。芸名のようだ。
姿かたちもいい。インタビューでの受け答えも、素晴らしい。
日本を敵視している中国人や韓国人に人気があるというのも悪くない。
子どもの頃から得意なところを見つけて英才教育を行えば、日本人は、学問でもスポーツでも間違いなく世界の頂点に立てるポテンシャルを持っている!
そういうピラミッド的な英才教育システムを国や地域が構築すべきだ!
――GPシリーズ「中国杯」のテレビ放送を見て、そんなことを思った。
(城島明彦)
« 第44回「運命の糸つなげて」(「花燃ゆ」)で、松陰の遺書「留魂録」が大写しに | トップページ | 翁長知事の言動は〝沖縄の乱〞だ! 素朴な疑問「沖縄は独立国になりたいのか? 中国に所属したいのか?」 »