〝昭和の名女優〞加藤治子さん、ご冥福をお祈りします
映画「初めての愛」の思い出
今、12月発売予定の『「大富豪」入門』という単行本の初校ゲラをチェックしている最中だが、加藤治子さんへの哀悼の気持ちを込めて、この短文を記すことにした。
名女優・加藤治子さんの訃報に接して、頭をよぎったのは、1972年9月に公開された東宝映画「初めての愛」の撮影現場での思い出。
当時、東宝の助監督だった私は、東宝入社時の保証人の一人になってもらった森谷司郎監督作品の「初めての愛」についた。
主演は岡田祐介と島田陽子。その映画に加藤治子さんも出演していた。
ある場面で、私は、衣装替えか何かでまだセットに来ていない俳優の代わりに座って、加藤治子さんといろいろ話をした。
どんな話をしたのか、よく覚えていないが、上品な顔立ち、少女のようにキラキラとした瞳、気品のある話し方に強く魅了されたことは、43年たった今もよく覚えている。
ご冥福をお祈りします。
(城島明彦)
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