2015年版「ほん怖」、面白かったのは第1話(生霊)だけ
中途半端でガッカリ
昨晩(8月29日)午後9時からの「ほん怖」(ほんとにあった怖い話・2015年特別編)を見た。
第1話「どこまでも憑(つ)いてくる」は、「生霊」「ストーカーの女)を扱っていて興味を抱かせたが、話に深みがなく、最後の詰めも甘かった。
ネタ切れなのか、それ以外の5話は、どれも面白さを欠いた。
同じ祠(ほこら)の夢を見る話「閑却(かんきゃく)の社(やしろ)」も、私自身が小学生時代、毎晩ではないが、同じ内容の奇妙な夢を何度も見たことがあるので期待したが、中途半端でガッカリ。
「奇々怪々女子寮」(女子寮で洗濯機が深夜にガタガタ音を断てて回る怪奇現象が起きる話)とか「嵐の日の通報」(警官に公衆電話から死んだ女の声で電話がかかってくる話)は、最低レベル。もうちょっとレベルアップしないと話にならない。
「黒い日常」(ミステリアスな取引先の話)は、OLが取引先に書類を届けにいって戻ってくると、その間の時間は10分ぐらいなのに、5時間も過ぎていたなど不可思議な現象だが、ピンと来ないというか、ありえない。
芥川賞作家の又吉先生も、「つきあたりの家族」で主人公として出ていたが、役者としてもいける。たいしたもんだ。しかし、話そのものは、同じアパートの別の部屋の住人に関する怪奇話だが、怖くも面白くもなかった。
又吉先生は、顔つきといい、髪の長さといい、ライティング次第では幽霊役、怨霊役にピッタリではないか。
来年は、原作・脚本・演出・主演でどうか!
(城島明彦)
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