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2015/05/28

倉庫の変更で、アマゾン「一時的に在庫切れ; 入荷時期は未定です。」


拙著『吉田松陰「留魂録」』の在庫補充は6月3日頃とか

 アマゾンで本を買おうとするときに、
 「一時的に在庫切れ; 入荷時期は未定です。」
 と赤字で書いてあることがある。

 拙著でいうと、『吉田松陰「留魂録」』、宮本武蔵の『五輪書』に、その文章が出てくる。
 どちらも致知出版が発行する「いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ」だ。

 その文言が出る前には、手元に届くまでに「9~14日ほどかかる」「10~14日ほどかかる」といった意味合いの注意書きが出ていた。
 
 『五輪書』の方は、この手の注意書きが3週間ぐらい続き、いまは「一時的に在庫切れ; 入荷時期は未定です。」だ。

 アマゾンのメリットは、宅配のスピードだ。
 私の場合、
 「自宅に届くのに1週間も2週間もかかるのなら、いらない」
 という気持ちになる。それが、さらに、
 「入荷時期は未定」
 となったら、もはや買う気も失せる。

 そういう表示が出ると、当たり前の話だが、本の売上ランキングは間違いなく下がる。


書店は疲れるからアマゾンを利用する

 私の場合、年を取ったせいか、大きな書店へ行くと疲れるようになった。
 昔は、毎日のように本屋のハシゴをし、何時間も過ごしても平気だったが、いまは行く気もなくなった。
 店に並んでいる本の点数があまりにも多すぎて、ほしい本がどこにあるのか見つけるのにえらく時間がかかるからだ。

 したがって、本はアマゾンで買うことが多くなった。
 
 アマゾンで買おうとして、「入荷時期は未定」などと書かれていると不愉快になる。
 自分の書いた本がそうなっているのを見ると、なおさらだ。
 
 『吉田松陰「留魂録」』の方は、NHK大河ドラマの影響もあって、よく売れているようで、以前にはアマゾンのノンフィクション部門の100位までに40数日ランキングされるなどした。
 発売から8か月が過ぎた今も、関心を持って買ってくれる読者がかなりいるみたいだ。

 そういう状況にあるのに、「在庫不足」にして、せっかくの商機を逃すとは!?
 
 そう思って、出版社にどうなっているのかと尋ねると、
 「うちの出版物の倉庫を変えたので、アマゾンへの入庫予定は来月(6月)3日頃になる」
 という返事だった。

 倉庫を移すということはわかっているのだから、多めに入庫しておいたらいいのにと単純に思ってしまうが、それは売る側の考え。
 本を仕入れる側のアマゾンは、出版社の事情を考慮することなどなく、多めに買い入れることはしないのだろう。

 「いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ」の本は何冊も出ているので、ほかの本をチェックしてみると、「入荷時期は未定」となっているのは私の2冊だけ。(5月28日午前8時現在)

 私の本が、同じシリーズの他の本より売れているから在庫切れなのか?
 そういうことなら悪い気はしないが、売れゆきに合わせて在庫チェックし、商品を補充することで在庫切れを起こさせないようにするのは、本に限らず、商売の常識ではないのか。


(以下のみ、6月2日追記) 版元より、在庫補充が少し遅れるとの以下のような連絡があった。

 「アマゾン在庫補充が少々遅れておりまして、現在、「10~12日待ち」の表示ですが、
 今週5日(金)頃に『在庫あり』に切り替わる見込みとのことでした」

 買ってくださる方、お待たせして申し訳ありませんが、よろしくお願いします。


(以下、6月4日追記)入庫しました!

 本日(6月4日)、アマゾンに入庫したようです。さっそく買ってくださった方がいるようで、御礼申し上げます。
 
 「心を尽くせば相手にわかってもらえる」と信じ、行動した吉田松陰。
 その思いを凝縮した言葉が「至誠」(しせい)だ。
 松陰の思想は一種の青臭い理想主義かもしれないけれど、理想を失った人生は人生ではないし、人々の理想を失わせるような国家や会社があってはならない。
 理想は「夢」といいかえることもできる。
 
 大きな理想、小さな理想、中くらいの理想と、理想にもいろいろあるが、どんな理想でも、頑張れば叶うのだと思い、その目標に向かって突き進む人の数が多ければ多いほど、その国もその会社も反映へと向かうのではなかろうか。

 不幸ないしは不運にして、その理想に到達できなくても、そこに至るまでに努力し、頑張ってきたことは、それ以後の人生のどこかで必ず役立つはず。

 役立つ日が明日なのか、あさってなのか、5年後なのか、もっと先なのかは、人によって異なるが、いつの日にか、間違いなく、「これは、あのとき頑張ったからだ」と思える日が必ずやってくる。

  人をそういう気持ちにさせ、その理想や夢を実現するための行動へと駆り立てたのが、吉田松陰なのだ。


 (城島明彦)

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