渋谷の東急プラザがなくなり、「カフェ シャリマァル」も消えた
仕事の打ち合わせで、ずっと利用してきた〝オバタリアンハウス〞
渋谷の「東急プラザ」が、建て替えのためといって、3月22日に閉館してしまった。
3月22日が閉店日と知らず、その日、友人と東急プラザの1階ロビーで待ち合わせることにしていたが、私の体調が悪くなったので、急遽、自宅へ来てもらうことになった。
「今日が閉店だったから、行きたかった」
といわれて、その日でおしまいだと知った。
1980年代からよく使っていた5階の「カフェ シャリマァル」も消えた。
インド風の店名をつけた店は、細長くて、こぢんまりした店だったが、背もたれのあるゆったりした席もあり、高級なカップを使うのが特徴だった。
昼間利用することがおおかったせいか、以前は、おばさんがやたら多かったので、〝オバタリアンハウス〞と勝手に呼んでいたのだが、いつ頃からか、若い人も増えた。
月末に1回、ケーキ半額の日があり、2回その日にあたったことがある。
新装ビルになるのは3年後というが、そのとき入居しているのだろうか。
1965年の開業で、営業期間49年。
翌年大学に入り、上京して高田馬場に住んだから、わが人生とも重なっていて、なくなるのは寂しいが、時代の流れ。
一足先に「東急文化会館」が消えて「ヒカリエ」などという得体の知れないビルになった。
「光へ」のもじりと思うが、男にとっては、どう考えても「ヤミエ」。
東急プラザの名前は残した方がいいと思うが……。
駅から近いところで、ゆっくり落ち着いて長くいられる新しい待ち合わせ場所を、探さないといけなくなった。
(城島明彦)
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