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2015/02/24

「花燃ゆ」の嘘――文が何度も野山獄(のやまごく)通いするのは不自然


獄中の松陰に毎日のように会いに行ったのは、兄梅太郎

 NHK大河ドラマ「花燃ゆ」では、文が頻繁に獄へ通っているが、実際にはいっていないのではないか。通っていたのは、兄梅太郎である。

 松陰が書き残した『野山獄文稿』収録の「紀往事」(往事をおさむ)には、
 「兄が司獄(獄吏)の福川犀之助。ふくかわ さいのすけ)と懇意だったことから、面会を特に大目に見てくれ、過去に例を見ない頻度で何度も会いに来てくれた。そのうち、兄はほとんど毎日1回訪ねて来るようになった」
 と書かれているが、文が訪ねてきたということはどこにも触れられていない。
 
 しかし、ドラマでは文が主役だから、文も頻繁に通わないと話が盛り上がらない。
 演出としては難しいところだ。

 司獄の福川犀之助がいい味を出している。
 あのような雰囲気だったのではないかと思わせる。

 福川役の田中要次が、なかなかいい味を出している。
 実物の福川犀之助は、あのような感じだったのではないかと思わせる。

(城島明彦)


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